今までで1番嫌いになった女に告白した話
イケメンが結構ついて来てさー。」
ケンヂ「なにイチャイチャしてんだよw」
そーいや、こいつらには告白したことは言っていない。
照れるチワと俺。
なんか気まずくなった。
イワンコフ「まぁそんなことよりこれからどこいく?」
のび太「ボーリング行きたい!」
チワ「嫌だ!カラオケ行きたい!」
カラオケ⁉︎やばい、これはまずい。
のび太「カラオケは嫌だ!ボーリングにしよ!」
チワ「なんでカラオケ嫌なの?」
のび太「それは…」
下手だから。ギャーギャー騒いだりネタをしたりするのはいけるのに
歌うということに凄く緊張感を覚えていた。
そのせいで今までカラオケに誘われてきたがその度に断っていた。
チワ「そんなん気にしないよ!」
のび太「いや、俺は気にするんだよ!」
チワ「知らないよ!!
第一のび太の歌声になんか期待してないよ!」
のび太「なんだよそれ!!」
俺たちはいつの間にか前の俺たちに戻っていた。
イワンコフ「まぁまぁwwチワも言ってることだしここは
カラオケにしよう!!」
ケンヂ「うん!!大丈夫!!俺の方が”ヤバイ”!」
のび太「いや、そういうことじゃなくてw」
と言いつつも連れて来られた。
本気で嫌だった。
テンションガタ落ちなのは結構ばれていたと思う。
まずついてからすぐにチワが曲を入れた。
”眠り姫” セカオワだった。
チワは周りからも聞いていたが、かなり歌がうまかった。
点数とかじゃなくて、声がすげー。
聞き入ってしまった。
イワンコフとケンヂ。
”チェリー”
ケンヂは相変わらず下手くそだったが
イワンコフは凄くうまかった。
なんか歌い手でいそうな感じの声だった。
そして俺の番。
俺が歌うのは…
”小さな恋の歌”
歌い始めでいきなりこけたが
なんとかうまくのれて歌い切った。
歌い終わったあと、
チワ「普通じゃんww」
みたいなこと言われて自信がつき、
どんどんと歌い続けた。
この時にカラオケの面白さに気づかされて
今では1人でカラオケに行くほど好きになっているww
電車でいつものように別れて、チワと2人きり。
チワ「普通にカラオケ歌えるじゃんw」
のび太「うん!すげーハマったわwまたいこーw」
チワ「はいはいww」
ちゃっかり次回の予約を取っといた。
するとチワが、
チワ「あっ!!明後日ってハロウィンだよね?」
もうそんな時期か、そう思って
のび太「うん」
チワ「やばっ!ケーキの材料買ってない!」
のび太「ケーキ?」
チワ「カボチャケーキ作るんだ♪」
のび太「へぇーー、今日材料買うの?」
チワ「昨日買うの忘れてた…今日買うしかない…」
チワ「えーーw嫌だよw」
のび太「行かしてよw」
結構嫌がっていて無理かなと思ったけど、
チワ「じゃあ来るからには荷物持ちよろしくね♪」
と言われて、ついていくことに。
歩くこと10分。
ダイエーについた。
それからはたんたんとチワが先々進んで行った。
チワ「バターと…カボチャと…」
俺はそれを横から温かい目で見守っていた。
のび太「なんか気合い入ってるねw」
チワ「女子同士で交換するんだ♪」
のび太「へぇー、楽しそうだなw」
チワ「うん!…よしっ!これで全部大丈夫!」
のび太「おっけー、じゃあ帰るか」
チワ「まだ待って!」
チワ「仮装道具買わないと!」
のび太「仮装するの⁉︎ww」
チワ「うん!まぁカチューシャつけるだけだけどねw」
と言って近くにあったカチューシャをとって被って
チワ「どう?似合う??」
のび太「うん、まぁ似合ってる」
チワ「まぁってww失礼ダナーw」
のび太「いやいや、似合ってるよw」
チワ「じゃあのび太被ってみてよ!」
のび太「え?ww」
とちょっと戸惑ったがかぶって見た。
のび太「どう?」
チワ「……みなきゃよかった。」
のび太「おいおい!!wなんだよそれww」
チワ「えー。なんかのび太被って変だったから買いたくなくなってきたー」
とかいいつつも気がつけばレジに並んでいた。
俺はいつものように送り、チワのホームまで行った。
チワ「もうすぐ文化祭だね。」
のび太「うん」
チワ「…もう……っちゃう…か」
のび太「え?なんて?」
チワ「いや、なんでもない!」
電車が来る音でほとんど聞いとれなかった。
でも俺はだいたいチワが言いたいことはわかっていた。
俺もちょうど考えてたことだ。
のび太「文化祭が終わっても絶対愉快なメンツは仲良くしような」
チワ「…!!……うん……」
どちらかが幸せになって、どちらかが不幸になる。
告白の結果が返ってきたら少なくともそーなるだろう。
だから俺たちは今のようにいれなくなる。
そんなことは俺もチワもわかっている。でも俺は確かめたかった。
ちゃんとチワが返事をしてくれるということをだ。
告白してから結構時間が経っていた。
そんなことは決まっている。俺は確かめたかった。
もしかしたらチワは返事をこのまましてくれないじゃないか。
最近はそう思ってきた。
だから俺はちょっと意地悪だったかもしれないけれど
チワに告白したことを思い出させるような口調で話した。
そーでもしないと返事をくれない気がした。
多分チワはこの俺の考えをわかってる。
俺はそれを承知で俺はどうしても言いたかった。
それぐらいこの”告白”はでかいものだった。
電車が来た。
俺たちはそれから何も話さずに電車を眺めていた。
するとチワがその電車に乗って
チワ「…じゃっ……」
とさみしそうに手を振る。
やっぱりチワはわかっていた。
のび太「また明日。」
そう言って手を振っているとき
のび太「カボチャケーキ…」
チワ「えっ?」
のび太「カボチャケーキ出来たら頂戴」
チワ「やっぱりのび太はのび太だねw」
チワがちょっと笑った。
チワ「はぁー、ほんと……なんなの…これ以上あたしを困らせないでよ…」
のび太「は?」
チワ「なんでいっつも決めたって思うときに変なこというの!」
チワ「もう嫌。ほんとに嫌。こんなんだったら文化祭やらなきゃよかった」
と、いきなりキレだした。
のび太「なんで怒ってんだよ…」
チワ「だってそれはのび太が…いやもういい。」
のび太「なんなんだよ…」
チワ「ごめん…」
と今度は急に謝り出した。
のび太「は?wもう意味わからんw」
チワ「とりあえずカボチャケーキはあげるよ」
のび太「どーも」
チワ「じゃっ今度こそバイバイ」
のび太「うん、バイバイ」
そう言ってその日は別れた。
俺はチワが言いたいことが全く理解できなかった。
今日はチワはおかしいしまぁ明日聞こうとそんな軽い考えをもっていた。
まさか明日返事がかってくることは俺はしるよしもなかった。
また保守おねがいします!
気になってしまうかなと思ってキリのいいところで
終わらせて勉強してます…
保守
お、おう
テスト終わった!!!
成績くそみたいだと思うけどww
クラブとかいろいろヤボ用があって結局書き溜め
できてないです…
すいません…だから思い出しながら書いていくので
今日はみなさんお付き合いお願いします!!
俺はいつも通りの時間に起きて、いつも通りの電車に乗り、
いつも通りの時間に席についた。
いつも通り授業が始まり、終わって、また始まってとごく普通の日常だった。
そして授業は全て終わって、放課後に。
期限が明日と迫っていたので猛スピードで編集をしていた。
編集を二つのパートに分けてそれから俺のパソコンで
合わせると言う風にしたので、ほぼ俺がメインで編集をしていた。
のび太「うん、まぁ慣れたらカンタン」
やけに今日のチワは近い。
しかもちょっと優しい感じだし、スキンシップが多かった。
チワ「ありがとね…ほんと感謝してる」
のび太「なんだよwwきもちわるっw」
チワ「まぁほんとに思ったことだからさ」
なんだかチワの様子が変だ。
やけに素直だ。
山口は他のやつと喋っていた。
俺とチワが並んで座っている。
急にドキドキしてきた。
緊張もしてたし、なにかがくると確信していた。
しばらく沈黙が続いてから、チワが口を開いた。
のび太「なに?」
チワ「もしさ、もしこの文化祭が終わってこの6人がこれっきり
こんな風に遊んだりしなかったらどうする?」
のび太「それはないよ。」
チワ「えっ?」
のび太「もしとかじゃなくて、それはならない。」
のび太「俺たちは文化祭が終わっても絶対仲良くしてる。
それだけは断言できる。」
チワ「この6人がバラバラになるの…いや?」
のび太「当たり前だよ。
俺前に”この時間が一生続けばいいな”っていったじゃん?」
チワ「うん…」
こうやって一緒に帰って、飯食って、笑って、悩んでってこんなこと本当に始めてなんだよ、
自分でいうのも恥ずかしいけどさみんな好きなんだよ。
だから絶対にバラバラになって欲しくない。俺がそうさせない。」
ちょっとカッコつけすぎたかもしれない。こんなドラマみたいなセリフ現実で言うとも思わなかった。
のび太「俺に任せとけ。今まで数々のピンチを乗り越えてきたんだぞ。
俺にできないわけがない!!」
といってガッツポーズを見せた。
俺はいつものようにきもちわるっと言われると思ったが、
チワ「ムカつくw」
と笑顔で言われ脇をつつかれた。
イチャイチャしてるなかで山口の冷たい目線を感じるが気にしない。
しばらくして下校時間になり、帰ることに。
6人が並んで帰る。
こんな光景もあと4日で終わりだ。
なんだか虚しい気分になった。
虚しくなって急にチワの手を握った。
チワは始めはビクッてしてたけどしばらくしてふつーに握り返してくれた。
でもそれに負けじと気づけば山口も手を繋いでいた。
普通では考えられない光景がそこにあった。
こういうのはお互い分かってないと出来ないんだなと改めて思った。
こうしていると初めて帰った時のことを思い出す。
あの時も腕組んで帰ったっけ。
そーいやこの辺で脅かしたな。
数年前のことのように全てを思い出していた。
そして神社につく。
前のようにお参りをした。
俺はもちろん文化祭の成功と6人の仲とチワとの関係のことを祈った。
神社を出ようとすると鳥居の前で
イワンコフ「写真とろ!」
と言い出したので写真を撮る。
これが俺たち最初で最後の写真になった。
駅に着いて山口と別れて、また俺とチワ2人きりになった。
窓に映った俺たちは前とは全く違うように見えた。
それはチワに対する思いや印象が変わったからだと思う。
特にここまで会話がなく、ずっと無言できた。
でも嫌じゃなかった。
なぜかこの沈黙が心地よかった。
なにも言わなくても何も思わない。
こういう関係を俺は望んでいた。
そして俺はいつも通りにおくっていった。
でもなんだか怖かった。
なんだか急に不安になった。
そして俺は何を思ったかチワに
のび太「あらためていうけどさ」
のび太「俺やっぱお前のこと好きだわ」
のび太「いろいろ考えて、山口の気持ちとかも考えたけどやっぱり好きだ。」
チワ「…」
のび太「それだけなんか言いたかった。ごめん。じゃあそういうことで。」
チワ「まって…」
のび太「ん?」
と振り返ると泣きそうなチワが。
と聞いてみるとうつむいて顔を上げない。
しばらくずっと顔をあげないまま黙っていた。
そして
チワ「ありがと!…なんでもない!じゃあね!」
といって電車に飛び乗った。
俺はそこから何も出来ずにただぼぉーと電車を見て突っ立っていた。
電車がいってしまうと我に返って自分の方面のホームに戻る。
と聞いてみるとうつむいて顔を上げない。
しばらくずっと顔をあげないまま黙っていた。
そして
チワ「ありがと!…なんでもない!じゃあね!」
といって電車に飛び乗った。
俺はそこから何も出来ずにただぼぉーと電車を見て突っ立っていた。
電車がいってしまうと我に返って自分の方面のホームに戻る。
しばらくして起きたら最寄り駅。
そこまで爆睡してかつ最寄り駅で起きれた自分を褒めてあげたかった。
そして音楽を聞きながら帰路を歩く。
適当に携帯をいじっていると…
ーLINE1ー
誰からだろうと思い、みたらチワからだった。
そうとう長い文章だったので多分告白の返事とすぐにわかった。
俺は深呼吸をして、おそるおそるそのLINEを開けてチワとのトーク画面にタップした。
私はのび太が告白してくれた時凄く嬉しかった。
いっつも優しくて面白くてみんなのことを思ってる
のび太のことが大好きだったから。
本当に嬉しかったんだけど、恋愛対象とはちょっと違うような気がした。
付き合うってなったらそうじゃなくて親友として
私はのび太のことを見ていたような気がする。
だからこれからも親友として関わっていてください。
私を好きになってくれてありがとう。大好きです。
俺はここまで積み上げてきたものが一気に崩れ落ちた。
本気で好きになった人に振られるというものは予想以上に大きかった。
俺はすぐさま山口にLINEをした。
返事はすぐに帰ってきた。
山口はおんなじバンドで一緒にやってきて、
そういうお互いを高め合うライバルみたいな関係で、
恋愛対象とかそういうのじゃなくて友達としてとしか見てなかったから
これからもお互いを高め合う存在でいてください。
というのが送られてきた。
俺は布団に潜り込んで泣いた。
失恋ってこんなに苦しいものということがみにしみてわかった。
その日は全然眠れなかった。
何がいけなかったのか、何が足りなかったのか。
そんなことを考えていると朝になった。
朝ごはんを食べているときも通学路を歩いているときもずっと
喋らなかったからみんなに心配されたがとりあえず笑顔で振舞っていた。
これからどうしよう。どうかかわっていこうと考えているうちに学校についてしまった。
特定大丈夫なんか
クラスのやつにもばれてるだろうなと思い、教室に入る。
でもやっぱりクラス内はいつも通り。
なんら変わらない。
俺は何事もなく座って授業の用意をした。
すると教室に入ってきたチワ。
チワ「おはよう」
のび太「おはよう」
案外思ったよりも普通に喋れた。
これが何よりも嬉しかった。
放課後、編集も今日でラスト。
俺は死ぬ気で終わらそうとしている中で
みんな明日のハロウィンの用意をしていた。
飾り付けをしたり黒板に書いたりととても楽しそうだ。
俺も全ての編集を終わり、ハロウィンを手伝うことに。
でも俺は逆に意識しすぎてなかなか話せなかった。
なにか言われても返事しか出来なかった。
次第にチワもあきれて違う人取り戻せたよ喋るようにった。
それから機会を失った俺は文化祭まで喋れなかった。
もちろん、俺がかぼちゃケーキを貰える日もなかった。
そしてそこから月は流れ文化祭当日に。
俺はクラブのやつと文化祭をまわっていた。
そして自分のクラスの作品の時間になるとみんなを
つれて見に行った。
上映時間になると15分間のわずかなムービーがながれた。
俺たちの出来事は絶対に15分間にはおさまらない。
けど、このムービーが俺たちの全てだった。
編集がすごい。クオリティが高いなどとみんななら評価されるも
俺はなんにも心を動かされなかった。
そして皮肉にもこの作品が文化祭のムービー大賞をとった。
女子はみんな歓喜。俺たちもその時はすごく喜んでいた。
のび太「やったな!!!」
チワ「うん!!!よかった!」
この時久しぶりにチワに話しかけた。
でもまたこれっきりだった。
チワは女子のダンス部とかの方と仲良くなった。
俺たちはよく絡むもののケンヂはイケメンの方についていった。
何もかも予想通り。やっぱりチワは凄いなぁとあらためておもった。
俺もまた部活が始まって、みんなのなかからも文化祭の名残
みたいなのがなくなっていった。
そして二学期ももうすぐ終わるという時。
俺は試験前で一緒に勉強する相手を探していたところ
山口が空いていたので山口と勉強して一緒に帰ることにした。
山口「まさかどっちも振られるなんてな」
のび太「な、ほんとなんだったんだろうな」
山口「俺は絶対お前だと思ってた。」
のび太「えっ?なんで?」
山口「俺、オトコ女に聞いたんだ。多分お前のこと
が好きだろうって言ってた。」
のび太「なんでだよ」
山口「それ以上はショックで聞けなかったよ…」
山口「でもあいつは確実にどっちかを好きだったらしい」
山口「これは確かなんだ。でもどちらかと付き合うと関係が
悪くなるだろ?それであいつはどっちともふったんだって」
俺はこの時ふとあの会話を思い出した。
チワ「6人のグループがバラバラになるのは嫌?」
のび太「嫌だ。」
そしてチワの泣きそうな顔。
俺はこの時やった気づいた。
チワが俺たちのことを思って俺たち2人をふったこと。
俺が嫌といったからチワ以外の5人組の関係を崩さないように
するために俺たちをふったこと。
全てチワは俺たちのことを思ってやってくれた。
いるだろ
俺にはむしろ子供っぽく見える(当たり前だが)
LINEのグループを山口が女々しいからってだけで
簡単に出入りするところとか、
振った相手が話しづらくなるのは当たり前なのに、アッサリと距離を置いたところとかな
自分の立ち上げた、存続を望んだグループなのにすごく身勝手にみえた
最近の若い子はそんなもんなのかもしれないけどね
言われてみればそうやな
自分が中学生の時に携帯とかlineみたいなものが普及してなくて良かったと思った
俺たちの居場所を守ったのだ。
俺はそういうところがチワに惹かれたのかもしれない。
そう確信した。
俺はこの本気の恋を後悔していない。
むしろ良かったと思ってる。
失ったものもあったけど分かり合える仲間が出来た。
本気で話す勇気が出来た。悪と戦う正義の心が生まれた。
いろいろと成長したことがあった。
チワ、ありがとう。俺はそうチワとのLINEのトークに書いて
送信せずに消した。
山口と別れて俺は1人ホームで佇む。
曲を聞こうとiPodに電源を入れてシャッフルで流れた曲が
この文化祭の全てを意味していた。
ー告白ー
君に伝えたいことがある胸にかかえたこの思いを
上手く言葉に出来ないけどどうか聞いて欲しい。
おしまい。
ほんとテストが重なってなかなかかけなかったりしたけど
本当にみんなのおかげで終わることができました。
ありがとう!!
これから質問があったら答えていくんでもう少しだけお付き合いお願いします!
今もチワと仲良くやってるようで何よりです。
ちょっぴり甘くちょっぴりほろ苦い物語。
劇場版
~のび太の青春群像劇~
こののび太は、かっこいい…
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