今までで1番嫌いになった女に告白した話
俺はチワという女が嫌いだった。
入学して間もない頃にいきなり馴れ馴れしく
喋りかけては、「かわいいーww」と言われたからだ。
そんななか中3になってチワと同じクラスになった。
悪夢だと思っていたが、チワとかかわっていくうちに
そんなに悪いやつじゃないことがわかってきた。
そして、文化祭が近づくに連れて、より一層関係が深くなって行く。
クラスでは新しい友達、山口、イワンコフ、ケンヂ、クロヒョウが出来て、
今まで知らなかった、文化祭の楽しさを徐々にわかっていった。
しかし、それをよく思わない奴らもいた。
そいつらからクラスとしての迫害を受ける6人。
初めは自分のことしか考えていなかった俺も、
チワのいじめを知ってから皆と一緒に戦うことを決意。
文化祭まであと20日。文化祭は無事に成功するのか⁉︎
6人に待ち受ける結末とは‼︎
目が真っ赤にはれていた。トイレで泣いていたのだろう。
すると机の上にある、紙に気づいた。そして、
チワ「下手くそ…」
とボソッといい、ちょっとだけ笑った。
よかった。チワが元気になった。
でも自体は深刻だった。
山口だけでなくチワにまできていたなんて…
こんなたかが42人の中でまでイジメがあるもんだから
100%イジメがなくなるのは結構無理な話なんだなと
ちょっと厨二病っぽいことを思っていた。
チワを始め、ぞくぞくと踊れる人が増えて行く中、
山口が一向に覚えられない状況で、
チワ「もう!!さっさと覚えてよ!!撮影しないとじゃん!」
といきなり先輩ヅラwww
山口「はいはいwわかってますよw」
といいながらも全然踊れていない山口ww
チワ「全然わかってないじゃんwwそこ足あげて…」
と説明するチワを笑って見ていると、
チワ「何笑ってんのよww」
とガンを飛ばされたww
すると
ケンヂ「なぁなぁw神社に寄り道していかね?ww」
と、なんだかはしゃぐケンヂ。
周りを見ていると、美子、モデ子と今日はめずらしく女子が多かった。
あぁ、なるほどな…こいつもいやらしいやつだなぁ…
と思いつつも、神社に行くことを押し続けた俺ww
すいませんww俺もいやらしいやつですw
でもチワは
チワ「えっ?まじで行くの?やめよ?」
と、ガチでビビってるwwどうやら暗いところが苦手らしいw
でもこういう女子こそちょっかいをかけたくなるんですよ。
そういうちょっとしたS心が出てきて、無理矢理連れて行くことに。
のび太「そーいやさ、ここの神社のあれしってる?」
お決まりの怖い話(作り話)ターイム!!
山口「あー知ってる知ってる」
イワンコフ「あーあの、神社に住む何子ちゃんか忘れたけど
なんかいる話?」
さすがはこのお二人。わかってらっしゃる。
ケンヂ「えぇーー?wwなになにそれww」
こいつは無視。
のび太「そうそう。あれマジらしいよ。」
山口「えっ?マジなのあれ…」
イワンコフ「えっ、あのお賽銭箱に張り付いてるやつ?」
さすがにこれは無理だろwと思い、チワの方を見ると
ガチ目に怖がってるwww俺と山口のカバンをぐっと引っ張ってやんのww
これが楽しくてどんどんエスカレート
チワ「ほんとそういうのいいから!!」
だんだんチワの声がでかくなってくるww
のび太「まじまじ、あっ!ほらまた動いた!!」
山口「ほんとだ!なんか動いた!!チワ見てみろよ!」
チワ「ほんとにやめて!!そーいうのマジで無理やから!」
といった瞬間…
イワンコフ 「わっっ!!!」
とチワの背中を叩きながらおどかした。
チワとっさにランナウェイww笑いが止まらなかったww
とてもいじめられてる風には思えなかった。
そう、はしゃいでいる中ケンヂは
ケンヂ「もうちょっと難しいダンスとかない?ww
新しい振り付けとかまだ?wwもっとおどりてぇわwww」
モデ子「ふーーん。」
美子「そうなんだーー。」
と、ほぼケンヂ1人で喋っていた。
なぜか……それは………
”思いのほか神社が怖かった。”
神社を舐めていた。なんか凄い薄暗くて周りが見えなかった。
みんなも怖がって早く出ようとした。が、そこで1人が悲鳴をあげた。
ケンヂだ。
ケンヂ「うわぁぁぁ…びっくりしたぁぁ」
となんとも情けない声をあげた。そしてケンヂは指をさして
ケンヂ「あのタルにかかってあるやつ見てみろよ…」
と指差す方に視線を向けた。
するとそこには、ドラミちゃんのお面がかかっていた。
なにこれw確かに怖いけど、おもろっww
ドラミちゃんってwwと思い、みんなの顔をみると
山口「うわっ、こっわ」
イワンコフ「不気味すぎでしょ、」
チワ「もうほんと嫌!!嫌い!!」
と意外とみんなびびっていた。
俺も寝る時に思い出したら、怖くなって夢に出てきたのを覚えてる。
すると、この流れで
イワンコフ「なんで風もないのにこの鳥居にかかってる
紙揺れてるんだろう」
とかいいだして、
山口「えっ、これって霊が通ってる証拠じゃない?」
とあたかもそれらしいようなことを並べていたが、
ドラミちゃんがあった以上、あれを超えることはできなかった。
山口とクロヒョウとは別れ、(ケンヂは先に帰っていた。けどなんかしらんが
改札前で待っていた。)四人で帰っていた。
その時に、
イワンコフ「正直、山口はチワのことが好きだと思う。」
ケンヂ「たしかにな。あいつ自身もいいやつっていってたぞ。」
という話にいきなりなった。
チワ「そーかなー?でも山口は違う子のこと好きだと思うよ」
イワンコフ「いや、それはない。大丈夫。」
チワ「うーーん…」
ケンヂ「まぁなんかあったらいえよ!俺らが手助けしてやるよ!」
チワ「うん…ありがと…」
といって、2人は電車を降りていった。
俺とチワの二人っきりになった。
チワ「のび太はどう思う?」
のび太「どうって?」
チワ「山口がうちのこと好きかどうか…」
なんだよそれ…そんなん俺に聞いたって仕方ないだろ
とか思いつつも
のび太「普通に考えて好意はもってるだろw
まぁゆっくり慎重にいけばいけると思うよw」
チワ「そっか……ありがと…」
と、なんだか元気がないチワ。俺はあえてなんでかはきかなかった。
席について、ため息。
ため息をついて、これからどうするかを考えた。
まずは山口のこと。
このままだったら本格的にやられる。とりあえず今どーいう状況かを
マサオに聞いた。
次にチワ。女子のことなので入りにくいところもあるが、チワの愚痴を
聞くことくらいは出来るだろと思ってチワに悩み事はないかと聞いた。
そして、返信が来るのを待ち、目をゆっくりと閉じて携帯を握りしめた。
気がついたら最寄り駅についていた。
終点なので駅長さんがわざわざ起こしてくれた。
あわてて電車を降りて改札をでた。
今何時だろと思って携帯をみるとLINEが2通。
すぐさまLINEを開けると、
母からの「今どこ?」のお怒りLINEと
マサオの「ふぁっく(^∇^)」LINEだった。
とりあえずマサオには
「真面目に答えろや、ふぁっく(^∇^)」
母には「逆にどこでしょう?」
と送って帰り道を送った。
10分ほどするとLINEが。
母から「○○?(最寄りから三駅離れた場所)」
と言われたので
「残念っ!!正解は家でーす」
と送りインターフォンを鳴らした。
家に帰ると、最近帰りがおそいだの、勉強しろだの
耳が痛くなるほど言われた。
たしかにもう中間テストまで一週間だ。
少し勉強しなさすぎとも思う。でも俺は今は勉強する時じゃないと思っていた。
勉強はいつでも出来る。でも文化祭はあと4回しかないんだ!
とわけのわからないことを言って勉強をしない口実を作っていた。
しぶしぶ勉強を始めると携帯が光った。
LINEがきた証拠だ。
すぐさま携帯を開けて、内容を見ることに。
チワ「うん?なんのこと??」
マサオ「LINEでいうの難しいから明日直接話す。
ただし、朝早く来てな!俺朝練やし!」
マサオ…なんたる自己中…
仕方なく、了解と送り明日は5時に起こしてれと母に頼んだ。
チワの方には
のび太「女子同士でなにかあるんじゃないか?」
と思い切って聞いて見ることに。
すぐに返信はかえってきた。
チワ「え(笑)なんにもないよーなんで?」
のび太「なんかイジメられてるって聞いたから…」
チワ「は?(笑)誰からよ(笑)」
のび太「眉毛」
チワ「あーー、眉毛大袈裟やからな(笑)
大丈夫よん♪のび太こそやばいんじゃないん?」
のび太「うーん、まぁ俺は大丈夫。なんかあったらいえよ」
チワ「はいはーーい」
こいつは自分のことは何にも言わないくせに他人の
ことはすぐに心配したがる。そのくせすぐにないたり
怒ったり、愚痴をこぼしたりする。
俺は素直にもっと教えてほしかった。
チワは何を思ってるか。どうしたいのか。
でもあいつは他人に迷惑をかけたくないらしい。
もっと他人を、俺を頼って欲しかった。
気がついたらそんなことばっか考えた。
飯を食っても、風呂に入っても、寝る前にも。
今思い返すと、そうとう俺自身も病んでいた。
クラスのこと。そして、全然最近行っていないクラブのことも気がかりだ。
勉強もおんなじくらい。ほんと精神がおかしくなりそうだった。
こういう子には幸せになってほしいわ
モデ子とかみたいに容姿がちょっといいくらいで偉そうにしてる奴はどうも好かん…
ほんとクタクタ。結局前日は考えすぎててねれなかった。
しばらくして、マサオと合流。
マサオ「しゃーなし来てやったぞ」
とか言ってたけど、つっこむ元気もない…マジ眠い。
すぐさま俺は本題の山口のことを聞いた。
結論からいうとやはり山口はイジメのターゲットになっていた。
理由もBOSSが嫌っているかららしい。
一応どんなことをしたかを聞いてみると、
まだ対したことはなにもしていないらしい。
でも今後どんなことがされるかわからないので
あまりやりすぎることをやろうとしたら止めてくれ
と頼んでおいた。その時マサオは「わかった」と言っていたが、
なんにしろマサオもBOSSにビビりまくっているので期待はしなかった。
他のやつらのことを聞くと、俺は全然ないらしい。
じゃああの冷たい態度はなんだったのか気になったが、後回し。
イワンコフ、クロヒョウもなかった。
ケンヂはちょっと、”ん?”となる時があるらしいがまぁそんな
ターゲットというほどのことはしていないらしい。
全部の話を聞き終わろうとした時、一応だがチワの話を聞いた。
すると思いがけないことがわかった。
実はマサオは結構、美子とLINEをするらしく、
よくチワの愚痴を聞かされていたらしい。
「チワは男といちゃつきすぎ」とか
「B推しのダンスでも足を引っ張ってる」だとか。
これを聞いた瞬間、女子の恐ろしさを感じた。
と同時に男子でよかったーとも思ったが、うちのクラスは
あんまり変わらないなと身をもって感じた。
でもこのことで確実にチワはクラスの一部から
敵対心を持たれていることはわかった。
どーにかしてやりたい。でもどーにもこのもどかしさ
がとても悔しかった。
マサオには悪いがそのまま美子に愚痴を聞いてもらい
ちょくちょくとその愚痴を俺に話してくれと頼んでおいた。
初めは「嫌っ!!!」とか言ってたけど結局承諾してくれた。
時々めんどくさいけど、いざとなると頼りになるなと思った。
教室につくと荷物が結構置かれていた。
なにかなーっと思っていると、黒板に女子7時30分集合!!
と書かれたものがあった。
チームB推しの練習をするらしい。
朝から頑張るなーと思い、集合場所に1人で向かった。
すると、女子がぞろぞろといて、真ん中にダンス部が
指揮をとって教えている。
そこで、ふと疑問におもった。
チームB押しを考案して配置、配役を決めたのは眉毛だった。
当然、ダンスも眉毛が覚えてきたのだろう。
でも、指揮をとってるのはダンス部。
まさかこれは…あれか…
と思い、見ていると美子とかがチラチラと眉毛を見ながら
なにかボソボソと言っている。
こいつもか…
俺は女子怖すぎだろwwwといった。心の中で。
ダンス部を中心としたチームB押しはスムーズかつ効率的に
進んでいった。全体練習1日目にしてサビまで終わっていた。
ダンス部さまさまですな。
練習が終わって、みんなが教室に戻る途中、聞いてしまった。
美子「ホント、ダンス部が指揮とってくれて良かったよw
わかりやすいし、スムーズww」
こいつら怖い。しかも近くに眉毛がいたし。
女子A「しっ、聞こえるってww」
なんだよ、こいつら。絵に描いたような悪役じゃんか。
顔が可愛くても中身ダメとかもったいねぇーとか思った。
教室に戻ると、
チワ「わざわざ1人で見に来るとか変態だなww」
とか言われたけど、そんなの頭に入ってこなかった。
ただ、俺は前にいた眉毛のうつ伏せになった姿を
ぼっーと見つめていた。
美子「なにあいつ先帰ってんの?もうちょっとで撮らないといけないのにさぁ」
女子A「ほんと勝手だよね!」
女子B「誰かになんか行ってからにしろよ!」
と早速愚痴をこぼすやつら。
お節介っていうのもあるけどさすがに我慢の限界。
のび太「いや、あいつも理由があって帰ったんじゃないかな?」
美子「え?」
のび太「いや、例えば……歯医者の時間がもうすぐで
急ぎすぎてて誰にも言えなかったとか…」
チキンな俺www女子は無理ですww怖すぎww
美子「まぁ、そっかぁ」
なんか納得したwww
ダンス部「とりあえず時間ないから残る人だけでも合わせよ!」
女子一同「はーーい」
ダンス部さんさすがっす!
俺たちはというとやることがなかった。
ダンス部はB推しにつきっきりだし、第一撮る人がいなかった。
チワはというとこっちはこっちで着々と告白のpvを撮っていた。
ちゃんと日を決めて、1番計画的に進めていたのはこいつなのかもしれない。
つくづく感心されられる。
そしていつものメンバーで帰ろうとした時、
そこに見慣れない顔のやつが入ってきた。
おとこ女だった。こいつはバスケ部に入ってて、今はちょうど
引退して暇らしい。
俺はこの6人の輪に誰かが入られるのを嫌ったけど、
山口とイワンコフは大喜び。
山口「こいつは俺のもの!」
イワンコフ「いやいや、俺のもんだろwなっ?」
おとこ女「お前顔デカイからいや、」
山口「wwwwじゃあおr…」
おとこ女「でも山口気持ち悪いからもっといやw」
イワンコフ「wwwざまぁww」
とかいうやつとりをやってた。
俺はいつも通りにチワと歩いていると、
山口「いいしー、俺にはチワがおるしー」
といって肩を組みだした、するとイワンコフも
イワンコフ「は?なめんなよ?」
とおとこ女の肩をくみ出したw
なんだこれww
チワは「気持ちわるーーい」といい手をはらって逃げ出したw
意外とおとこ女は嫌がらず逆に
イワンコフ「そろそろよけていいっすか?」
と聞くぐらいだったwww
クロヒョウと山口と別れ、5人に。
おとこ女はなんとチワと最寄りが近いため、最後まで一緒だった。
チワとの2人の時間がなくなって少し落ち込む俺。
俺は同じように2人を見送り、電車に乗る。
ふと、考えた。”何回目だろこれ。もう十回は軽く行ってるな。
そう思ったらあれからだいぶ経つなぁ。これが永遠に続かないかなぁ”
そんな風に考えながら俺は、携帯のミュージックをタップしていた。
普段はミスチルや、セカオワ、あとは洋楽しか聞かない。
いつものようにミスチルを聞こうと思ってアーティスト名のところをタップ。
すると、あるアーティストが目に入った。
”FUNKY MONKEY BABYS ”
久しぶりに聞くかと思い、曲を見る。
するとそこには、”告白”の二文字があった。
ちょっとくさいけど聞いてみるかww
そんな風に思って聞くと、やっぱりいい曲。
さすがだなファンモン。
この状況に酔いしれた俺は気分がもう、告白する気分だった。
でもこの時に、告白と思って初めに出てくるのはサキだった。
ちゃっかり毎日LINEはしていた。
授業中でもチワの次に喋ってる。
だからと言ってそんな気分だけで告白とかはしなかった。
相手にも失礼だし、ちゃんと自分の気持ちが落ち着いてから
告白しようと決めていた。
そんなことを考えて携帯で告白の歌詞を調べてみている。
何回もしつこいがなんていい曲なんだと感心する俺。
そこに通知が入った。
LINEのグループの招待だ。
ん?”チワちゃんと愉快な仲間たち”?なんだこれ?
oh…こーいうのが女子にハブられる原因なんだろうなーと思いながら
なんの戸惑いもなく”参加した”www
そーいや、いっつもこのグループで帰ってるのに
LINEとかなかったなーと思ってたら今日作られてた。
なんかテンションが上がってその日は徹夜でそのグループの
やつと喋ったwwクッソ楽しいwww
※中間5日前です。
やらせてくれなかった。
ちょっと悲しい…なんだかクラブのやつらとは帰りずらくなってたので、
愉快な仲間たちと帰ることに。
さすがにこの時はチワはいなかった。
チワがいないとなると鬱トーク連発。
山口は「俺は嫌われてる」だの「はぶられてる」だの
それを聞いた俺も便乗して、クラブのやつの愚痴をこぼしていた。
ほんとこのグループはチワで持っていたようなものだった。
チワがいなくなった途端にみんな、特に俺と山口は鬱になった。
とりあえず俺たちは不安だった。クラスに居場所がなくて
ここのグループしか残るすべはない。いわば確認のようなことを
していたんだと思う。”お前たちは俺たちを見捨てないよな?”
そういう隠れたメッセージがあったんだ。
そんな中で俺は聞いてしまった。
のび太「お前ってチワのこと好きなの?」
山口は急に黙る…他の3人も急に静かになった。
山口「好きだよ」
この時はっきり覚えてる。なんかがズーンと俺の背中に乗っかった。
のび太「やっぱりな…よかったじゃん、両想い!」
なんで思ってもないことをスラスラと言えるのか、
この時俺は自分が怖かった。
別にチワのことが好きじゃないのに、2人が両想いってことが嬉しいのに。
何故か素直に喜べなかった。
その日、愉快な仲間たちはいつも通りに盛り上がっていたが
俺はLINEにでる元気がなく、既読無視をしていた。
そのあとチワから「どーしたの?」ってきたけど、それも無視した。
この時ぐらいからだった。ちょっとずつ何かが崩れかけていった。
チワ「なんで昨日無視したの⁉︎」
と言われたので、とりあえず
のび太「あぁーww返信しようと思ってたけど寝たwwごめんw」
適当な嘘を言って流すと
チワ「ふーーん、ならいいけど」
となにかを読み取ったような雰囲気を出していた。
その日は俺が頼んで、チワと山口と三人で帰ることにした。
教室で勉強してから三人で帰った。
いつもと同じ神社ルートで帰った。
凄い居心地が悪かった。俺はもしかしたら邪魔なんじゃないかと
思うくらいだった。
山口自身も自分の気持ちに気づいたのでチワとは喋りずら
そうだった。
チワはというといつもと違う雰囲気を感じ取ったのか
ずっと黙っていた。
のび太「勉強してる?」
山口「いや、全く…」
のび太「チワは?」
チワ「全然してないよ」
ずっとこんな感。沈黙はまずいと思って俺はずっと話続けた。
すると2人の顔に笑顔が戻ってきた。
結局最後は結構盛り上がって別れた。
そして、チワと2人っきりでの電車。
チワ「なんであんなに機嫌悪かったの?」
のび太「え?全然悪くなかったよw」
チワ「すごく怖かった…」
のび太「目つき悪いせいだなw」
チワ「そっか…」
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