232:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 17:55:30.26 ID:0ZoZjK6b0あぁぁぁだめだ切ない
せつねぇーよぉぉぉぉぉぉ;;
232:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 17:55:30.26 ID:0ZoZjK6b0235:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 17:58:13.28 ID:WuLtuWlB0俺は看護婦さんとお母さんに聞いて了承を得て、
車椅子をひいてちょっと外まで行くことにした。
俺「喉かわかない?辛くない?」
彼女「そんな大丈夫だよwよそよそしいのやめてw」
彼女「あ、でも欲しいもんあるぜ~」
俺「え、なになに?」
240:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:06:27.14 ID:3npXYNxz0243:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 18:10:20.97 ID:WuLtuWlB0俺「あ、なるほど。それならクロッキー帳なら俺今持ってる。」
彼女「ほんと?やった、それなら絵描きたいな。」
ラウンジみたいなところで、おれは彼女にクロッキー帳を差し出した。
車椅子に座る彼女の体を支えつつ、ペンとクロッキー帳を渡した。
彼女はゆっくりと絵を描き始めた。
245:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:11:27.85 ID:xVZv7HQd0246:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:13:14.71 ID:3npXYNxz0247:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 18:14:53.45 ID:WuLtuWlB0「迷惑かけてごめんなさい。こんな病人と一緒にいて楽しい?」
それは多分彼女の大きな不安だったんだろう。
これを、口に出して聞くことが出来なかったんだろう。
248:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 18:20:18.21 ID:WuLtuWlB0俺「何いってんの?」
俺「俺は吹石さんといる時が、一番楽しいよ」
俺はハッキリ伝えた。絶対に変な不安を持ってほしくなかった。
彼女「よかった。ありがとう。」
彼女は小さく笑った。
俺は彼女の頭を撫でたけど、ヘタレだからそれしかできなかった。
頭を撫でると彼女は笑って「わんわん!」と言った。
本当に、こういうとこがあるから俺は惹かれてしまったんだろう。
251:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:26:51.31 ID:rFBqa3vV0254:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 18:29:01.53 ID:WuLtuWlB0255:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:30:31.75 ID:FGhAtxU80256:
忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2012/01/15(日) 18:30:35.08 ID:w8ox2UzZ0261:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 18:35:13.64 ID:WuLtuWlB0263:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:37:42.98 ID:0ZoZjK6b0262:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:37:39.64 ID:hiNsX/wJ0次見れるのは22日の夕方かよ・・・くそっ
265:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:45:56.54 ID:tNQB6EHg0266:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:46:50.02 ID:hiNsX/wJ0268:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:48:10.37 ID:0ZoZjK6b0
267:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 18:47:42.32 ID:jzq6RVUV0309:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:24:49.79 ID:WuLtuWlB0311:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 23:29:37.05 ID:b3bRu2fSO312:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 23:30:59.18 ID:b9wwBkUkO315:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:33:14.89 ID:WuLtuWlB0どうやら、彼女の高校時代の友人らしかった。
彼女「てて子…」(名前は仮名です。LOVの彼女のお気入りの使い魔から)
友人「心配してたよ…」
俺「こんにちは」
俺は空気を読んで席を外そうとした。すると、
彼女「いていいよ…」
彼女がそういうので病室に残ることにした。
316:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:36:50.00 ID:WuLtuWlB0そして30分くらいしたらだろうか、友人さんはお見舞いをおいて去っていった。
見たところ、癌のことすら知らななそうだし、彼女の病気について知らなそうだった。
俺「友達には、病気のこと話してないの?」
彼女「うん、てて子だけだよ。それに癌とか知らない。すぐ治ると思ってる。」
317:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:38:44.86 ID:WuLtuWlB0きっと俺が同じ状況になったら多くの友人に言ってしまう。
彼女「心配かけたくないじゃん。普通、みんなビックリしちゃうよ。
本当に少しの人が分かってくれてれば、それいいんだから」
彼女はとても優しい口調で言った。
319:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 23:39:05.98 ID:LaUs1+ko0320:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:40:23.76 ID:WuLtuWlB0322:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 23:45:46.06 ID:LaUs1+ko0321:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:44:45.43 ID:WuLtuWlB0この子はもし俺がいなかったら、誰にも言わず、家族だけに頼って、
そう思うとなんだか辛くなった。
それからの日々は割と穏やかだった。
彼女は病院から離れられなかったが、俺は大学をできるだけ抜け出し
なんとか毎日でも彼女に会いに行った。
323:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:48:25.22 ID:WuLtuWlB0俺が偶然花屋さんで見つけて買っていった花を、彼女はとても気に入ってくれた。
青と白の色合いが綺麗な花だった。
でも毎回なるべく違う花を買っていった。
そして病室で二人で「花擬人化ごっこ」
をして持っていった花を女の子の絵にして遊んでいた。
324:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:52:41.16 ID:WuLtuWlB0彼女「今日はどうしよっかなー」
なんて言ってふたりで花を見て絵で遊んで、
本当に彼女が病気だってこと忘れるくらいに楽しかった。
326:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:54:46.07 ID:WuLtuWlB0そうすると俺はふっと病気のことを思い出して途端に辛くなった。
そんな日も俺はお母さんに言って、持っていった花だけは
花瓶に入れるようにしていた。
327:
名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 23:56:15.53 ID:JH2srFjD0その事について触れるとしたらごめんなさいね
329:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/16(月) 00:00:22.79 ID:WuLtuWlB0332:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:05:38.01 ID:qxHxUsLB0328:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 23:58:58.77 ID:WuLtuWlB0彼女「ねえねえ、聞いてよ聞いてよ!」
俺「あらら、元気だね。どうしたの?」
彼女「外泊許可がもらえたよ!五日間!」
俺「本当に!?」
彼女「嬉しいなあ。2日間はおうちに帰るけど、わたし三日間は富澤といるよ!」
俺「本当に!」
333:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:06:45.76 ID:mPJ/ueGA0336:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:16:45.18 ID:WdAtM8AuO341:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/16(月) 00:21:28.68 ID:x9+/iUde0彼女「ゲーセン行こうよ、ゲーセン!」
こんなに元気で明るい彼女を見るのは久しぶりだったので、
俺はすごく嬉しかった。
どうにか彼女をたくさん楽しませてあげたい、そういう風に思った。
345:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/16(月) 00:24:34.16 ID:x9+/iUde0彼女はゲーセンに行きたくて、俺と普通のデートが一度してみたかったのだという。
そして、俺の生まれ育った街が見たいということで、俺の実家に来たいということ。
この二つだった。
彼女は多くを望まなかったし、贅沢も言わなかった。
何か欲しいものとかないの?
と聞いても、「ただ一緒にいたい」と言うだけだった。
346:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:24:41.50 ID:aS8Wbu6T0353:
1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/16(月) 00:32:55.02 ID:x9+/iUde0俺は色々考えた。プレゼントを買うために、貯金を下ろした。
何を買うか、迷ったが、COACHの帽子をあげることにした。
彼女はCOACHが好きで(と言っても財布しか使っていなかった)、
きっと帽子なら喜んでくれると踏んだ。
354:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:35:48.86 ID:VKbWOZLNO356:
名も無き被検体774号+:2012/01/16(月) 00:37:07.17 ID:WdAtM8AuO
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