数年間一人の男に粘着した話
代行ありがとうございます
スペック
私
当時高校3年生
地味
相手
同い年
ブサイク
相手の男はかなりガリガリ体型だったので以後ガリで
まずガリとの出会いはネット上の掲示板
好奇心で捨てアドと住んでる県や簡単な自己紹介文をを晒してみたところガリからメールが来た
ガリは同じ県に住む同い年のオタクで、メールでのやりとりは楽しかった
同じくオタクで地味だった私はメールの時点でガリの事をかなり気に入っていた
毎朝「今日も学校だなー」とか、帰宅後「今日はバイトだ」とか他愛もないやりとりがすごく楽しかったけれど、どうせただのメル友で終わるだろうと思っていた
けれどある日ガリから電話番号の書かれたメールが来ていた
「俺の携帯番号、良かったら話そう」と言う文も番号の下に書かれていた
その後即効でガリに返信する
以下はメールのやりとり
私「電話ってなんで?」
ガリ「メールより話したほうが面白そうだから」
私「いやいや私口下手だから、気持ち悪い喋り方だから」
ガリ「そんなんどうでもいいって」
これ以上に「電話はちょっと…」「いやいや話そう」と言うやりとりを繰り返したけれど
ガリが一向に折れないので意を決して、通話をする事にした
初めてネットで知り合った男と電話したので、正直心臓が飛び出そうなくらい緊張したのは覚えている
トゥルルル…と何回目かのコール音の後でガリの声が聞こえた
ガリ「もしもし」
私「もももももももしもしぃゴフォwwwww」
ガリ「緊張しすぎだろwww」
私「ごめっオホォ …ごごごごめん」
我なら当時の会話を思い出すと気持ち悪すぎてドン引きものだった
それでも通話して数分後には緊張は解け、何気ない会話を楽しんだ
15分ほど話したあたりで、そろそろ切る雰囲気になった
ガリ「電話楽しかった、また話そうな」
私「えっ、あ、うん!!よろしく!」
まさか楽しかったと言われると思ってなかったので、相当驚いた
そして電話を切った後、緊張してあまり喋れず気持ち悪くなったことに罪悪感を覚えた私は謝罪メールを送った
私「さっきは喋れなくてごめん、よかったらまた電話で話そう」
ガリ「気にしなくていいよ。俺も楽しかったから、また話そうな」
また話そうなんて言われた事がかなり嬉しかった
その後も普通にメールを続け、翌日また電話をした
その時は初めての電話の時より緊張はなく、楽しく話す事が出来た
そして何回目かの電話の時にある話になる
何回目かの電話の時点で私はかなりガリに好意を抱いていた
なんせ高3の時は男子と話すこともほぼ無く、地味ブスな根暗オタク女だったから
だから私に普通に話しかけてくれて、話せて楽しかったと言ってくれた異性はガリが初めてだった
ガリは私の顔を知らないから普通に接してくれてるだけなんだと分かっていても、ガリに好意を抱いていた
だから何回目かの電話の時にガリから持ちかけられた話に私は乗ってしまったのだった
ガリ「なあ、お前って俺と同じ市内に住んでるよな?」
私「そうだね」
ガリ「会ってみない?」
当然YESと答えた
しかし地味ブス根暗オタク女の私の姿を見て、ガリが引くんじゃないかと言う不安がよぎる
写メ交換くらいしろよと思われるかもしれないが、写メ交換が出来ない、自撮りという行為自体が出来ないから
ガリに私の容姿について説明をすることにした
私「私すっげーブスで根暗で地味なんだけどいい?」
ガリ「うーん、正直お前が根暗で地味って事は話してて分かる」
私「…あ、そうですか…なんかごめん」
ガリ「大丈夫、それより俺もブサイクだから、会ってガッカリするなよ?」
私「こっちのセリフなんだけどな…」
とりあえずこんな会話をして、ブスブサイクの会う日が決まった
そしてその日の電話は終了
会う日まで他愛もないメールや電話はしてた
そして会う日がやって来た
待ち合わせ場所はガリの近所の公園
同じ市内とは言え決行ガリの家まで遠く、私は電車とバスを使ってその場所まで来た
緊張のあまり30分前に来てしまい、しばらく公園内をうろうろしていたところ、ガリからメールが来た
一旦切ります
ガリ「今どこにいる?」
私「待ち合わせ場所に早く着きすぎた」
ガリ「早すぎるだろwwなるべく早く行くわ」
私「いや大丈夫、待ってるからゆっくりおいでよ」
そうは言ったがガリは待ち合わせ時間の15分過ぎた頃に現われた
公園のベンチに座っていたところ、入り口のほうに細長い男が立っていた
ベンチに座る私の方へ向かってずんずん向かってくる
ガリ「…お前、その…そうだよな?」
私「は、は、はい」
ガリ「遅れてごめんな」
私「大丈夫!!!!」
初めて会ったときはこんな会話をした
ガリはベンチに座る私の隣に腰をかけた
異性が私の隣に座るなんて!!と、かなりドキドキして、手汗がすごかった事も覚えている
しかし初めて生のガリを見たときの印象
目が細くて眼鏡をかけたひょろ長い男…
電話やメールの時は普通の人をイメージしてたけど、正直言うとガリはブサイクだった
ブサイクだったけれど当時は緊張でそれどころではない
正直緊張で最初の方どんな会話をしたのか覚えていない
その日も他愛もない会話だった…気がする
覚えてる限りでの会話は
進路どうする?とか、アニメの話とかだった
公園で1時間半ほど過ごして、その日は終わった
あとブスブサイクで悪かったな…そりゃ興味も薄れるだろうけど
>>29
ありがとう
会った帰りのバスの中でガリにメールを送った
「今日はありがとう、楽しかったからまた会ってくれると嬉しいです」
まあ正直今はどんな会話をしたのか覚えてないから楽しかったのかどうかは不明だけど
するとガリから返信が来た
ガリ「俺も楽しかった、また会おうな」
根暗地味ブスな私にこんな事を言うとは…
この時点で私はガリの事が好きになっていたのかもしれない
ガリの事が好きだと確信するのはこの時じゃなかったけど
難しいところだな
私は超劣化した井上和歌って言われたことがある
ガリはドランクドラゴンの眼鏡の方に近い、でも似てない
>>1は今は彼氏いるのか?
>>42
それは後ほど明かします
続き
ガリと会った次の日、ガリからのお誘いで電話をする
私「昨日は緊張してごめん」
ガリ「あれは流石に緊張し過ぎだと思うんだが」
私「ごめん」
ガリ「ま、俺も緊張してたから人の事いえないけど。だから気にしなくていいよ」
この時ガリの言い方がすごい優しかったんだよね
だからくだらねー理由なんだけど、この時ガリを好きになった、初恋である
ブスブサイク嫌な人は脳内で美女イケメンに変換してください
BUSUがんばって続き書いちゃうよ!
続き
優しいガリの声を聞いたことによりガリの事を好きになる
好きだと思ったその時から、ガリの言葉一つ一つにドキドキしていた
ガリとの通話中もドキドキが止まらず、恋とはこういうことか!と一人感動していた
そしてガリともっと親しくなりたいと思った、ガリに会いたいとも思った
誘うか否か迷った
こんな根暗地味ブサ女から「会わない?デュフフwww」とか言われてガリは引くんじゃないだろうかと
さっきの優しさは社交辞令で真に受けてしまったら嫌われてしまうんではないかと思った
かなり迷った、異性に「会おう」と言う事がこんなに難易度の高いものだとは予想外だった
迷った末たどり着いた結果は「当たって砕けろ」
もうどうにでもな~れ☆状態に陥っている恋をした根暗女である私は意を決してガリに言った
私「ガリ、あの、あのさあ」
ガリ「何?」
私「明日、明日っ…明日学校終わった後暇!?」
見てるって言葉ありがたいです
>>53
やめろ!
ガリ「え?明日?別に…暇だけど」
私「そっ、あの、ゴフ 明日!明日!」
かなり声が震えてたし早口だったのは覚えている
「明日学校終わった後暇なら会わない?」という簡単な言葉が言えない状況に陥るとは思っていなかった
ガリ「…えーと…」
私「明日…」
ガリ「もしかして俺に会いたいの?」
私「そ、そう!そう!よ、よよよかったら、会ってくれないかなあ!?」
異性を誘ったことない女が初めて意を決した結果がこれである
ガリ「いいよwww」
私「本当に!?め、迷惑じゃない?」
ガリ「いいよ、そっちと話すの面白いし」
そして待ち合わせ時間を決めて、その日は電話を終えた
電話を切った後一人静かに異性を誘えた感動に浸っていた
そして明日会ってどうすんだろうと一人悩んだ
会いたい理由で呼び出してしまったことを申し訳なく思った
そして次の日
学校が終わった後に全力で自転車を漕ぎ駅まで向かう
2駅通過→バス乗車→待ち合わせ場所到着
待ち合わせ場所には待ち合わせ時間の10分ほど前に着いた
待ち合わせ場所に着いてから鏡を取り出し自分の姿がおかしくないか、顔になにか付いてないか確認した
すると、全力で自転車を漕いだ所為か普段からぼさぼさの髪が更にぼさぼさになっている事に気が付いた
電車内やバスの中ではぼさぼさの髪なんか気にならなかったというのに…
ガリの前では少しでもまともな姿でいたいということか!!と一人で納得した
一応ガリにメールで「着いたよ」と報告
返信はなかったけど、その代わりメールをして数分後にガリが自転車を押しながらやって来た
ガリの制服姿に内心大喜び、無駄に似合ってるガリマジ素敵
ガリ「着くのはえーよ」
私「ごめん、急かしたみたいで」
ガリ「いやまあいいけどさ」
ガリがベンチの近くに自転車をとめて、初めて会った時みたいに私の隣に座った
ベンチに座りながら話をした。今日の学校での出来事とかを聞いた
他の人の日常の出来事とか別に興味は無いけど、ガリの話は全部に興味があったので、どうでもいい話も真剣に聞いた
1時間ほどベンチで話したり、近くで遊び始めた小学生を眺めていた
するとガリが「そろそろ帰らないといけないんだわ…」と言って立ち上がった
1時間くらいしか一緒に居られなかった、嫌われたか!?と内心へこんだ
ガリ「あ、別にそっちと一緒に居るのが嫌とかいうわけじゃないから!」
私「…本当?」
ガリ「嫌ならまず今日会ってないし」
私「そ、そう、でもなんで?」
ガリ「進路の事で親と話し合わなきゃいけないから」
聞けばガリの父は単身赴任で県外、母親は毎日働いてるらしく、親と話す時間も限られているらしい
だから進路の事で話し合えるのは母親が夜に帰ってくる時だけなので、早めに帰らなければいけないとのこと
私「ごめん、今日無理して会ったみたいで」
ガリ「全然いいよー気にすんな」
私「…あのさ、その、えっと、ゴフ」
ガリ「ど、どうした?」
私「その、オウ…オフ …途中まで歩いていい?」
ガリ「え?なんで?」
私「…もう少し話したいので」
ガリ「俺んちこの公園から徒歩10分あるけど…いいの?」
私「迷惑じゃなければ!!」
ガリ「なんか申し訳ないんだけど…普通は男が送るもんじゃねーの?」
私「いや、その、気にしないで大丈夫だから!」
ガリと少しでも一緒に居たいという根暗ブスの執着心はこの時点で始まっている
そして人気の少ない道をガリと一緒に歩いた
私は人気の少ない道にガリと二人で歩けたことに感動した
たかが10分でも一緒に歩けて幸せだった
しかし10分という時間は短い、すぐにガリが足を止めた
ガリ「俺んちここ、ごめんな歩かせて」
私「え、あ、気にしないで」
もう少し一緒に居たいという感情が爆発した時、根暗ブスに要らない勇気がわいてきた
この時あの言葉を言わなければまた人生が違ったかもしれない
ガリ「気をつけて帰れよ、またメールするわ」
私「がが、が、が、ガリッ!!」
ガリ「何?」
私「…ガリ、その、あの、好きですすみません」
人生初トリップをつけてみます
続き
人生初の告白だった、初恋を確信した次の日に告白とは無駄に肝が据わった根暗女である
この世にこれ以上気持ち悪い告白があるのか不安になる位気持ち悪さだった
好きですと言った後拳を握り俯きながら黙り込む根暗女の図は傍から見てかなり見苦しい
しかし当時の私は自分の気持ち悪さを心配する余裕は無く、ただ「言ってしまった…」という達成感と焦りが混じった変な感情しかなかった
ガリ「…あー」
私「オォ…オォォォ…」←達成感+焦りの唸り
ガリ「いや、その、お前が俺の事好きなのは察してたけどさ」
私「アッヒョwwwwwwwww」
なんとガリは勘がいいのだろう
ガリに気持ちがバレていた事実に暫し動揺した
昨日好きになったというのになぜ察することが出来るんだ?と当時は思ったけど
学校終わった後会わない?とか言っちゃう時点で好意を持たれてるという事はガリでなくとも分かるだろう
しかし当時の私は混乱していてそれを考えることすら出来なかった
そして混乱のあまり、調子に乗ったことを口走ることになる
もう好きと告げたし、当たって砕ければいいじゃんと言う思考が芽生えた
私「ガリ、その、すすす好きなので…ゴォフ…その、つつつつつつきあってください」
ガリの答えは「別にいいよ」だった
・ガリと付き合うことになる
・なんだか信じられず一人ぼーっとしたまま帰る
・帰ってからもぼーっとしてる
・メールもしたけどどんな内容か覚えてない
しかし付き合ったと言っても何をしていいのか分からない
相変わらずメールと電話をする位で前と変わらない仲だった、付き合ってるというのは肩書きだけだった
しかしブスはここでも根性を発揮する、発揮しなくていいのに発揮できるのだった
付き合って3日4日くらいの電話
私「ガリ!今週末、その、空いてる?」
ガリ「え?えーと…日曜日なら空いてるけど?」
私「あそ、あそあそ遊びに行かない!?」
ガリ「遊びに?どこに?」
私「」
デートのお誘い()なんて初めてだった
それ故に「どこに行くのか」なんて事までは考えられなかった、誘うのにいっぱいいっぱいだった
私「えと、あの…」
ガリ「じゃあ俺んち来いよ」
私「迷惑じゃない?」
ガリ「いいよ、親いないし、来いよ」
こうしてガリの家へ行くことになった
そして約束の日
いつもの公園で待ち合わせをする
私は15分前にはベンチに座っていて、ガリは5分ほど遅れてやって来た
あの日と同じようにガリと並んで人気のない道を歩く、ガリがひたすら学校の愚痴を言っていたのを覚えている
ガリの愚痴を聞きながら10分ほどでガリの家へ着く
初めて異性の部屋に入った緊張は今でも忘れない
ガリの部屋はパソコンが置かれた机と本棚にベッドだけの至ってシンプルな部屋だった
私「部屋片付いてるね」
ガリ「そうか?まあ他の部屋に置いてる物が大半だからな…」
私「へえ」
ガリ「とりあえず座れよ」
ガリが先にベッドへ座り、私はそれに続いてベッドへ座った
ガリの隣に座りながらふと思った事を言ってみた
私「…付き合うってなにすればいいのかなあ」
ガリ「俺に聞くなよ」
私「だって知らないし」
ガリ「…そうだなー」
ガリも私も異性と付き合うのは初めてなので何をしたらいいか分からない
これまでみたいにメールや電話を毎日するだけの仲でいいのだろうか
いやそれじゃ告白して付き合えたのに意味がない、でもどうすればいいのか分からない
ガリ「とりあえず、手を繋いでみるか」
私「お、おぉっす!!?」
繋ぐ
ガリ「………」
私「………」
離す
ガリ「…普通だな」
私「…普通だね」
沈黙
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