一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:09:29.77 ID:JIC/7VWq0
とりあえずは相手に敵意を向けないことだ。
相手が敵意を持っているのなら、それを排除することだ。
俺「えーと、よくわかったね。俺の住んでるところ」
E「探したよ」
俺「え」
E「Kくんがどこの大学通ってるかは知ってたから、
そう難しいことじゃなかった」
俺「そ、そういうもんなの?」
E「今は情報化社会だし。人の口には戸は立てられないともいうしね」
俺「そ、そう」
な、何言ってんだ?
俺「で、どうしたのかな」
E「うん、お礼に来たの」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:11:16.23 ID:I3Eas4iE0
志村ーそれお礼参りー!
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:11:54.62 ID:bgiXOaQq0
てかお礼てガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:15:01.10 ID:JIC/7VWq0
俺「お礼・・・」
その単語を聞いて血のついたナイフが頭に浮かんだのは言うまでもない。
中に誰もいないじゃないとか言われたらどうしよう。
そんなことを思いながらEの言葉を待っていると、
E「あの夏の日ね。
あのとき、KくんやNに叱咤されて、私、変わることが出来た」
叱咤した覚えはない。
E「私、あなたたちのおかげでようやく普通になれた気がするんだ」
そう言って、Eは俺に、驚くことに頭を下げた。
E「ごめん、迷惑かけて。あの時私、どうかしてた」
俺はその姿に戸惑わずにはいられない。
俺「えっ、いいよそんなっ。やめてくれっ」
E「本当に、ありがとう」
そうしてEは頭を上げる。
その表情は、実に清々しいものであった。
E「それだけ言いに来たの。ごめんね。時間取らせて¥。じゃあね」
そう言うと、背を向けて立ち去るE。
なんだったんだ・・・?
まあ、改心したのであればいいことだ。
部屋の前に、動物の死体が置いてあった。
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:16:32.57 ID:MFgGF3X0O
うわぁ…
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:19:24.01 ID:JIC/7VWq0
わからないさ。
これがEがしたことかなんて、わからない。
ただ、彼女がした可能性は99%だろ。どう考えても。
残りの1%は
この動物がたまたま俺の部屋の前でのたれ死んだ説。
俺は土を掘って動物を埋葬してやった後、
部屋のベッドに横になり、携帯電話を手に取った。
ほとんど無意識に、Nに電話してみた。
繋がらなかったらそれまでだったが、3、4コールで相手が出てくれた。
N『K? 久しぶりっ、どうしたの?』
俺「その後どうかと思ってさ・・・」
N『あ、心配してくれてるんだ』
なんだか嬉しそうなN。
N『大丈夫だよ、あれからは本当に、何にもないの。怖いくらいw』
俺「そっか・・・。じゃ、よかった・・・」
標的が変わったのか・・・。
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:19:45.77 ID:b72rI/VUO
うわああああ
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:22:10.80 ID:JIC/7VWq0
N『・・・どうしたの。なんか、元気ない?』
俺「わかる?」
N『わかるよ』
俺「あのさ・・・会えないかな」
N『えっ?』
俺「いつでもいいんだけど」
N『うん、いいけど・・・どうしたの?』
俺「ちょっと、ね」
N『・・・わかった。じゃあ、次の土曜は大丈夫?』
そうして土曜日にNと会った。
白いジャンバーを着てるのに
なぜか下は黒タイツを履いているとはいえミニスカートだった。
暑いのか寒いのかはっきりしてくれ。
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:26:55.77 ID:6QYJFL2G0
想像して抜いた
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:27:55.71 ID:JIC/7VWq0
話すべきかどうか迷った。
それこそ、前の彼女と一緒だ。
ここで話してしまったら、また彼女が巻き込まれてしまうのではないか?
でも、自分は弱い人間だった。
誰かに話して少しでも楽になってしまいたかった。
だから、Nに話した。先日のことを。
それを聞いてNは、「酷い・・・」と顔をしかめた。
N「おかしいよ。どうしてKがそんな・・・」
俺「どうしてだろうな」
N「やっぱり、私が悪いんだ。私が相談しなかったら・・・」
俺「馬鹿。俺はNから相談を受けたことを後悔してなんかいない」
というよりも、むしろ。
俺「俺を、相談相手に選んでくれて嬉しかった」
N「・・・Kは、さ」
俺「ん?」
N「このこと、誰かに相談したりした?」
俺「いや、Nだけだよ」
N「・・・そっか。選んでくれたんだ、私を」
多分こんな感じの会話だった気がする。
それがきっかけだった。
俺とNが交際を始めるきっかけだった。
もちろん、それだけでは終わらなかった。
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:31:14.48 ID:JIC/7VWq0
付き合ってくれてる人ありがとう、こんな時間まで。
年も明けて、その年の春に俺は2回生になった。
結局Eからの嫌がらせはあれ以来音沙汰なしだ。
あの一回でEからしたら復讐として満足だったのかもしれない。
Nの方もEから何かされているということはないらしい。
春にはあのアパートをEは引っ越したそうだ。
俺とNの交際も順調に発展していたし、すべてがうまくいっているように見えた。
そう見えていただけだった。
あの女が、そう簡単な女であるはずもなかったのに。
俺はすっかり油断していた。
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:52:47.08 ID:dfCD5jcy0
>>1
Eはかわいいのか?
>168
まあ普通かな。性格はアレでも顔は決してブスではない
Nは超可愛いけどな。言わせんな恥ずかしい
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:34:55.56 ID:JIC/7VWq0
出会いは突然だった。
俺がバイトしているスーパーのレジに、その女は現れた。
こっちからしたら唐突に。
相手からしたら計算通りなんだろう。よく知らん。
E「お久しぶり」
俺「・・・ああ。久しぶり」
簡単に挨拶を済ませて、俺は商品をバーコードで読み取っていく。
E「奇遇ね」
俺「んなわけあるか。どこに住んでたらこのアパートに偶然来る」
E「だって、実際に近いもの」
俺「え」
E「同じアパートに住む者同士、これからもよろしくね」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:36:08.92 ID:EMyOnEG50
また真上か?
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:36:50.69 ID:uBjrYNez0
マジか....
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:37:22.69 ID:bgiXOaQq0
こわい
これはこわい
世界仰天ニュースになってもおかしくないレベル
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:38:17.37 ID:JIC/7VWq0
隣には、ずっと人が住んでいなかった。
大学から自転車で15分ほどのアパート。
駅まで自転車で10分ほどとそう悪くない物件だった。
俺が住んでいるのは最上階の角部屋。
その隣に人が住んでいる気配はなく、それは俺が住み始めてからずっとそうだった。
言われれば思い当たることがあった。
最近、隣で物音がしたような気がすると。
ああ、ようやく部屋が埋まったのかなとその時は考えた。
こういう場合、挨拶に行った方がいいのか、挨拶を待つべきなのか。
そんな呑気なことを考えていたものだ。
よりによって、隣はないだろう・・・?
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:38:38.68 ID:MFgGF3X0O
ストーカーこわいお(;ω;)
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:40:37.76 ID:6QYJFL2G0
あーあ!
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:41:02.27 ID:I3Eas4iE0
どんだけ粘着質だよE
怖すぎ
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:42:27.05 ID:JIC/7VWq0
通っている大学が違えばその距離も違う。
したがって朝出る時間だって、夜帰る時間だって違う。
その証拠に、朝にEと遭遇することはまずなかった。
ごく稀にゴミ出しをする際遭遇することはあったが、そんなの微々たるものだ。
問題は夜である。
階段を上って最上階に着くと、そこには大抵あの女がいた。
いた、というよりはすれ違う。
俺「こんな時間にどこに?」
E「ちょっとコンビニに」
おそらく階段を上がる音を聞いてあいつは部屋から出るのだ。
そして俺とすれ違う。
何のためにそんなことするかなんてわからない。
ただ、俺の精神状態は日に日に悪くなっていった。
ああ、きっとそれが狙いなんだろう。
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:43:24.22 ID:e3fvmae2O
E怖すぎワロエナイ・・・・
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:46:22.31 ID:JIC/7VWq0
俺が引越しをすればよかったのだろうか。
だが、なんで俺が引越しをしなければならない?
悪いのはあいつだ。俺に落ち度はない。
あったとしても、ここまでされるほどの何かをした覚えはない。
厄介なのはその行為というのが
「目に見えて悪質」というほどではないということ。
別に危害を加えられるわけではない。
ただ、定期的にすれ違うだけ。
罵詈雑言を浴びせられるということでもない。
警察もまともに対応してくれはしなかった。
それどころか「考えすぎだ」とまで言われかねない勢いだった。
まるで俺が悪いかのように。俺が精神失調であるかのような扱いを受けた。
俺はこの部屋を気にいっている。
この場所でこれ以上の物件はそうそうあるものじゃない。
誰が出ていくものか。誰が負けるものか。
そう自分の中で決意を固めた。
俺は絶対あの女に負けない、と。
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:50:59.15 ID:JIC/7VWq0
俺の部屋の隣にEが引っ越してきた。
それを聞いてNは「信じられない・・・」と苦痛に顔をゆがめた。
N「なんなのあの子・・・。それでどうして毎日大学に来れるんだろ・・・」
俺「女が男のストーカーをするというのも珍しいよな」
N「・・・しばらくさ、ウチに泊まりなよ」
N「そうすれば、あの子だって、諦めるかもしれない」
俺「諦めると思うか・・・?」
N「・・・・・・」
俺「ここで変なアクションしたら・・・余計事態が悪くなる気がする・・・」
N「・・・どうしてKが苦しまないといけないの・・・」
俺「まあ、ここまで来たら辛抱勝負だな――」
N「・・・ない」
俺「えっ?」
N「・・・こんなにKを苦しませて・・・許せない」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:53:06.93 ID:uBjrYNez0
N、覚醒か?
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:53:28.08 ID:JIC/7VWq0
余計なことはするなと言った。
Nは何もしなくていいと言った。
俺は後悔した。Nにその話をしてしまったことに。
いったい何が悪かったのか。
いつ、どこで、何をどうしたらよかったのか。
それを避けることができたのか。
アパートの前にパトカーが止まってるのを見て、
俺は「まさか」と倒れそうになった。
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:53:51.93 ID:2KVY20p20
ちょwwKOEEEEEEwwwwww
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:54:15.95 ID:SQ+dgyGi0
イノシシの死体があったんだな
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:55:03.93 ID:dfCD5jcy0
>>171
!!!?
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:57:41.47 ID:JIC/7VWq0
上から聞こえる大きな声や、
物音に下の階の住民が警察に通報したそうだ。
Eの顔には痣が出来ていた。服が皺だらけでよれよれになっていた。
Nは額を切り、顔を赤く染めていた。
何を話し、中でどうしていたのか詳しくは知らない。
ただ、それで、俺の中で何かが壊れる音がした。
もう、誰とも関わるのはやめようと。
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:01:18.37 ID:JIC/7VWq0
別にどちらがどちらを訴えるわけでもない。
ふたりともあまり事を大袈裟にしない、という方向で意見は一致した。
だから、それほどの騒ぎにならずに済んだ。
額に包帯を巻いて、
N「ちょっとカっとなっちゃって・・・ごめんね・・・」
と弱弱しく俺にほほ笑んだ。
その姿が直視できなかった。見てられなかった。
俺のせいだ。
俺がもっとどうにかしていれば彼女は傷つかなかったと思う。
こんなことしなかったと思う。
Eはその事件の後も引っ越すということはしなかったが、
代わりに顔を合わすこともなくなった。
ただ、そんなこと、今更どうでもいい。
最初から関わらなければよかった。
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:04:01.93 ID:JIC/7VWq0
以前とは接する距離が変わってしまったように思う。
俺はどこか彼女に余所余所しくなった。
もちろん、自分では普段通り接しているつもりだった。
けど、彼女はわかってしまうのだろう。そんな俺の些細な心の揺れも。
だから、「もう、無理かな。私たち」と言われた時も、
それほど驚きはしなかった。
彼女は悪くないし、きっと、俺だって悪くない。
そう思いたい。
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:07:30.05 ID:uBjrYNez0
んで別れて、オランダ戦が観られなかったってこと?
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:09:03.79 ID:JIC/7VWq0
小学校の頃、サッカークラブに入っていた。
放課後や土曜日に、上級生や下級生と共にサッカーをして、
休日には試合をしたりなんかもした。
そういえば、Nはいつもそこにいた。
そのサッカークラブは男女共に選手として出ることが出来た。
だから、男子だけでなく女子も、結構入っていた。
4年からは塾に通う必要があったのでやめてしまったけれど、
彼女も4年で辞めたと聞いたのはわりと最近のことだった。
「好きな人が辞めたから辞めた」
彼女はそう言って、恥ずかしそうに笑った。
そんなことを急に思いだした。
さっきメールをしててレスが遅れたと書いたけど、
それは、Nからのメールだった。
ただ一言。「負けちゃったね」と。それだけだった。
彼女はどこでサッカーを見たのだろう。自分の部屋だろうか。
まあ、今となってはどこでもいいのだけれど。
ただ、彼女のこれからの人生に幸ありますように、
ということを元彼として身勝手ながら願う。
こんな時間まで付き合ってくれた人、ありがとう
おかげで少しふっきれたよ!
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:11:00.09 ID:v5QCra71O
かっこいいじゃねーかこうすけ
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:11:46.22 ID:JIC/7VWq0
こうすけはやめてw
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:13:01.31 ID:5V9BoRx20
あきらめんなこうすけ!
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:13:47.01 ID:dfCD5jcy0
>>1
日本代表は最後まであきらめてなかったぞ?
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:11:04.15 ID:SQ+dgyGi0
イチャイチャしてる部分が無いじゃん
>194
それは・・・悲しくなるだろ・・・(主に俺が)
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:14:03.71 ID:kmXBhMtr0
こうすけセックス下手なんだな・・・
>206
おい、やめろ
上手くはないが下手ではない・・・と思いたい
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:11:49.03 ID:2KVY20p20
ん
曖昧だな
まだ諦めるには早いんじゃないか?
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:14:07.35 ID:33X//ieAO
やり直せ!
じゃなきゃNは俺が貰う!
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 01:14:35.95 ID:2KVY20p20
んじゃこうすけは頂いて行きますね
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