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一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:19:41.04 ID:hEvg6ntn0
ごめん、ちょっと今メールしながらだったから時間かかった
これからペース上げていきます

E「は、なんで。だって、ずっと会ってなかったでしょ、ふたり」
俺「ん、まあ。付き合い始めたのは最近だし」

E「・・・ちょっと待って」

言って、部屋のチェーンを外すE。

E「ふたりとも、入って。とりあえず」

それは、話が長くなるフラグですか。
こっちだって混乱して頭の整理出来てないのにこれ以上突っつかれたらやばい。

俺「い、いや。それだけ言いに来ただけだから」
E「入れって」
俺「失礼しまーす」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:23:15.57 ID:hEvg6ntn0
部屋の中は綺麗に片付いていた。
綺麗というより、無機質だ。

女の子の部屋はあまり(全然です見栄張ってすみません)知らないけど、
嫌にシンプルに片付いている。

生活空間という感じがあまりしない。

E「座って」

顔を見合わせる俺とN。

E「座りなよ」
俺「は、はい」

ふたりしてフローリングの上に座る。
あの、座布団とかは・・・ありませんよね、すみません。

ちゃっかり自分はクッションの上に座るE。

E「・・・いつから付き合ってんの?」
俺「あー・・・春から」
E「どうして」

俺「愛に理由はいらないんじゃないかな」
E「は?」
俺「ごめんなさい」

もうやだこの部屋。


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:26:40.51 ID:hEvg6ntn0
E「で、何? あなたたちが付き合い始めました。
だから、あたしは邪魔ですと。そういうこと?」

俺「いや、そこまでは・・・」
E「じゃあ、どういうことだっての」

俺「落ち着いて。だからね。
ちょっと、君のNに対する接し方が、いささか過剰なんじゃないかなと」

E「どこが。友達だもん。いいじゃん、別に」
俺「いや、友達の範疇を超えてるというか」

E「どこがだよ」
俺「いやあ、構い過ぎなんだって。
関わりすぎ。Nだってひとりの時間とか持ちたいんだよ」

E「Nがそう言ったの?」
俺「うん、まあ・・・」

N「言ったよ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:29:25.48 ID:hEvg6ntn0
E「えっ・・・?」

N「今までEちゃんに悪いと思って我慢してきたけど、いい加減限界だよ」
俺「ちょっ、Nさん、落ち着いてっ・・・」

N「何なの、昔っから付きまとってさ。学校が同じなのはまだいいよ」
N「でもなんで同じアパートに引っ越しまでしてくるわけ。おかしいよ、それって」

E「違う、私は、Nちゃんが心配で・・・ずっと傍にいたくて・・・」
N「そういうのが限界だって言ってんの!」

帰りたい。一刻も早く。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:30:31.67 ID:l0G0UvaC0
Eがやべぇw

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:32:16.91 ID:hEvg6ntn0
E「酷いっ。なんでそんなこというのっ!?」
E「私、ずっとNちゃんのこと想ってきたのに・・・そんなのってないよ!」

N「私がEちゃんに守ってほしいだなんて頼んだことある?
ないでしょ? そういうのね、余計なお世話っていうの」

俺「まぁまぁ・・・」
爽やかスマイルの俺。

俺「ふたりとも落ち着いてさ、こういうのはもっと冷静に・・・」
N「Kは私の味方だよね!」

俺「えっ。うん、まあ、うん、そうね・・・」
E「・・・そっか」
俺「へ」

E「Kくんがすべて悪いんだ・・・」

な ぜ に 。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:32:26.74 ID:EIm5nT5x0
Eってすと-かーじゃねーかw

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:32:34.50 ID:l0G0UvaC0
Eはユリ科な?

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:34:33.71 ID:xlQWvM8Q0
女って怖い

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:35:00.73 ID:hEvg6ntn0
E「だっておかしいもん・・・。
いきなりNがそんなことあたしに言うわけない」

充血したmでゆらりと俺を見るE。
そして、その目つきがキッとした睨みに変わる。

E「君がNをそういう風にするよう唆したんだ。うん。それしかない」
俺「あ、あの」
N「違うよ、Kは何もしてないよっ。これは私とEの問題――」

E「・・・許せない」
俺「え」

E「お前が許せない」

こやつめははは。
ぜぜぜぜ全然怖くないぞ!



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:37:21.01 ID:HRZWJyWP0
あーこれはまずい展開ですねー

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:37:51.17 ID:hEvg6ntn0
N「ま、待って。なんでKに行くの?
Kはホント、何もしてないよ。ただ私の悩みに付き合ってくれただけで」
E「悩み・・・って?」

N「それは、Eのこと――」
E「悩みなんだ、あたしが。私がNちゃんの悩みの種なんだ」

N「あの、悩みっていうか、だから、もう少し抑えてほしいっていうかね」
E「じゃあ、私が死ねばいいんだ」

ああもう何言ってんのこいつ・・・。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:39:22.26 ID:hEvg6ntn0
俺「意味わかんねーって。なんでそうなるんだよ」
E「じゃあ、Kくん、死ぬ」

より意味がわからない。

俺「ちょっと待てって。
こんなこと言いたくないけど、お前、ちょっとおかしくなってる」
E「かもね。あんたが出てきてからね」

もう泣きたい。

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:39:33.10 ID:HRZWJyWP0

        ____
/     \
/   ⌒  ⌒ \   何言ってんだE
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|   、" ゙)(__人__)"  )    ___________
\      。` ⌒゚:j´ ,/ j゙~~| | |             |
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 ̄ \__、(“二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二  _|_|__|_

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:34:30.14 ID:qDcm2oTx0
なんでこんなところでバラすの、こうすけ・・・・・・・

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:41:24.27 ID:l0G0UvaC0
>>79
まさかの本人登場w

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:43:22.19 ID:hEvg6ntn0
俺「だからさ、もっとこう、一般的な友人関係に戻りさえすればいいんだよ」
俺「そうだよな、N」

N「えっ!? う、うん、そうそうっ。だから、そんな思い詰めないで――」
E「もう関わるなってことでしょ? 要するに」

俺「いや、だから」

E「おふたりの邪魔になっちゃうもんね。知らなかったなぁ。
そっか。付き合ってたんだ」
E「何も聞かされてなかったなー、あたし」
E「Kくんって、昔っから本当、隠し事上手だよね」

何がおかしいのかそこで笑いだすE。

俺「いやさ、正直、付き合ってるって言うのも咄嗟に出た嘘っていうか」
E「ほら、またすぐそうやって隠そうとする」

そこで立ちあがるE。

E「ちょっと待ってて」
そうして台所の方へとおぼつかない足取りで歩いていく。

非常に嫌な予感がした。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:46:36.65 ID:HRZWJyWP0
これはやべえ

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:47:26.37 ID:hEvg6ntn0
まさか、そんな。
漫画やドラマじゃあるまいし。
そんな、ねぇ。

しばらくして出てきたEの手の上には、カステラがあった。
なんだろう。
カステラの角に頭ぶつけて死ねとでも?

E「これ、親戚からもらったの。良かったらみんなで食べない?」
俺「いや、そんなお構いなくっ」
N「うん、私たち、ちょっと用事あるし。ねっ」

俺「ああ、そうそう。用事がね」
E「これからふたりで? 仲いいね」

にっこりとほほ笑むE。

E「でも、悪いものじゃないから。食べていってよ。
ひとりじゃ食べきれない量でさー」

穏やかな笑顔のE。

E「それじゃあ、3人分に切り分けないとね!」

うわーい、包丁のお出ましだー。


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:51:49.74 ID:hEvg6ntn0
俺「あwせdrftgyふじこlp;@」
(訳:もももももも、もちつけ!!)

N「あの、ほんと、大丈夫だから! 大丈夫だから、ねっ、Eちゃん!」
E「食べていってくれないんだ。冷たくなったね、Nちゃん」

N「そんなことないよ。でも、さっきちょっと喫茶店で軽食済ませちゃって」
E「Kくんと? 仲いいね。羨ましいな」

俺には包丁の刃先がキランと光るのが見えた。

俺「あ、俺が切ろうか。
自炊してるから、包丁の扱いは慣れてるんだ」
E「ううん、私がやる」

そのやるってどっちの意味で?

そこでN、俺の手を取って、
N「ごめんEちゃん。ほんと、大丈夫だから!
ちょっと用事あるからいくね! ごめん!」

そうしてふたりしてEの部屋を出た。

結局俺がしたことは事態を悪くしただけだったのではないか?

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:53:55.32 ID:HRZWJyWP0
どうしてここからスレタイのようになるのかわからない

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:53:00.84 ID:16MIJX7g0
なんのかんのあってEと付き合って今日振られたと予想

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:56:19.41 ID:l0G0UvaC0
>>96
Kはどんだけ変態好きなんだよwww

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:57:33.01 ID:hEvg6ntn0
俺「ごめん・・・」
N「そんな、Kが謝ることっ」

ふたりして駅前まで戻り、さっきとは違う喫茶店内で。

N「それに、ちょっと、嬉しかったよ」
俺「・・・何が」
N「うん、私のこと、庇おうとしてくれて」

・・・俺、そんなことしたっけ。終始チキンだったような。

N「本当にKが彼氏だったら頼もしいのにな」
俺「何言ってんだ」

それよりも問題はこれから先だ。

俺「どうする、これから。帰ったところで、Eがいるだろ」
N「そうだね・・・」
俺「やっぱりさ、一度警察に行った方がいいって。
包丁取り出してたぞ。あれ、十分犯罪だろ」

N「でも、それはちょっと可愛そうな気が・・・」
俺「そんな思いやりでこっちに被害及んだら馬鹿みたいだろ」
N「うん・・・」

俺「俺も一緒についてくから、だから、行こう警察」
N「・・・ごめんね」
俺「いいって」

そして警察へ。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:58:51.05 ID:hOTNF0ji0
後の勇者ロトである

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:02:59.84 ID:JIC/7VWq0
その後のことを簡単に話すとこうなる

俺たち「へいポリスマン、ヘルプミー!」
俺たち「かくかくしかじか」
P「けしからん、もっとやれ」

で、一緒についてきてくれて色々揉めるも最終的にEは厳重注意。
Nは何かあったらすぐに警察に電話するように言われる。

その後は、不気味なくらいに静かな日々が続いた。

大学でもEはNにそれまではずっと一緒についてまわっていたのが、
それ以降は挨拶を交わす程度のつきあいに。
毎晩のようにかけていた電話はすっかりかからなくなり、部屋に遊びに来ることもなくなった。

そういうことをNから電話で聞いて、俺も少しは胸をなでおろしたものだった。
俺のしたことも無駄ではなかっただと思うと、ほっとした。
そうして、俺の方も平穏な日々を過ごしていた。

Eが俺のアパートの前で立っているのを見るまでは。



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:04:28.57 ID:dOpQ3btB0
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!! 

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:05:40.87 ID:6QYJFL2G0

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

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/ノヽ       ヽ、
/ ⌒"ヽ,,,)ii(,,,r""" :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
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108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:06:02.27 ID:+zv0GdxeO
こうすけヤベーwww

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:06:20.41 ID:JIC/7VWq0
あの忌まわしき夏の日から4か月ほど経っており、
季節はすっかり年末モードだった。

大学から自転車で帰ってきた俺の視線に入ってきたのがそれだった。
一度引き返して10分くらいあたりを回ってから戻ったけどまだいた。
当然と言えば当然か。

俺は観念して、自転車から降り、それを押しながらEに声をかける。
ジャンバーのポケットの中に入っていたペンを左手でぎゅっと握りしめながら。

俺「や。どうしたの」
E「あ、Kくん。奇遇だね」

んなわけあるか。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/20(日) 00:07:02.15 ID:I3Eas4iE0
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