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あの映画を夢見て部活作ったら色々と青春だった

289: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 01:53:35 ID:PZWjuI3X0
これはキタ。
普段わりとぷらぷらしてて、温厚な方の俺もさすがにキタ。

「ちょいと」
「ん?w」(いっつもこんな感じで軽く笑ってる子だった)
「ジャズバンの件なんだけどもさ」
「あぁ…w 最近頑張ってるねww」
(イラっ☆)「聞いたよ、なんか変な噂流してない?」
「ああーw わるいわるいww あれジョークなんだわww」
「うーん。それで一人辞めちゃったの、知ってる?」
「えw マジで?w 本気にしちゃったんだ。わりぃwww」
「….(こいつだめだ)」

俺はいっその事殴れば良かったのかもしれない。
でも、できなかった。殴る気も起きんかった。
静かに家に帰ってから、仲間が一人減ったことを急に実感して、ちょっと泣いた。

293: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 01:57:43 ID:PZWjuI3X0
なんか暗い話になってしまった。
SOILなんか聞きながら書いてるのがいかんのかね。
明るい話でもしようか。

なんだろう、最近Mちゃん成分が足りない気がするから
Mちゃんの話でもしようかね

結論、Mちゃんと俺は付き合ってました。
ごめんなさい。こんなグミでごめんなさい。

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:00:50 ID:73HyGDxcO
顧問を怒鳴りつけて半泣きにさせたり、練習場所ないから真冬の土手で楽器吹いたりした吹奏楽部時代を思い出したわ……
幹部の先輩や顧問の反対押しきって1年だけでコンテスト出て、金賞受賞!
何年経っても自慢できる最高の仲間と青春です。

306: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:02:43 ID:PZWjuI3X0
みんなのグミ支持率ががくっと下がったような気がするが気にしないふり

イラッとしたひとはサワーズっていうグミ食べると良いよ
堅くて噛みごたえあっておすすめ

Mちゃんとのなれそめとか夏祭りの書こうと思ったんだが
需要なさそうならやめる。

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:03:48 ID:5cPVfern0
>>306
書けよちくせう

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:03:52 ID:b1fqeWTTO
>>306
はよう書けや!

317: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:06:22 ID:PZWjuI3X0
ちらっと話すと、Mちゃんはすごくいい子でした
それこそグミにはもったいない。ええもったいない。

ちなみにイメージはちょっと前の宮崎あおいと山瀬まみを足して二で割った感じ。

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:05:11 ID:8acrGssmO
>>1には寝てからでも良いから、時系列通りに順番に語ってほしい

保守は俺がしてやるからじっくりコトコト書いていくんだ

326: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:12:00 ID:PZWjuI3X0
>>315
時系列ごとに書くと結構補足説明がめんどいのよね
必要なことを書いといてから本題にもどる形で許して頂きたい

で、時系列的には部ができる前、一年生の夏休み前に戻ります。
俺とMちゃんはたしかそのあたりでお互いに面識を持った気がする。

最初は、「あーかわいい子がいるなあ。果汁グミ食お」
ぐらいにしか思ってなかったんだけど、軽音の友達を経由してちょっとだけ仲良くなったんだっけな。

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:07:23 ID:yR2sY1I60
MちゃんかわいいよMちゃん

331: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:17:09 ID:PZWjuI3X0
その軽音の女の子とはバンドの趣味があったから、ちょいと仲良くなった。
で、俺はそのとき新学期二週間目にして早々に失恋、
それも「なんか最初から好きじゃなかったかも」とかいう最高にハイレベルな振られ方をしていたく傷心だったのね。

で、
「誰かよいおなごはおらんかのう」
と問い合わせたところ、帰ってきた答えがMちゃんだった。

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:20:15 ID:KSEqJjwTO
>>331
縮毛ギャッツビーグミのくせに!

338: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:24:05 ID:PZWjuI3X0
ここだけ書くとえらいイケメンっぷりだが、それは高校デビューした気でいた中二病患者ゆえの気の大きさと思って許して頂きたい。
実際すげえ痛かったと思う。
アフロが「女紹介してくれ」って。「キューバ行ってこい」って返されかねん。

脱線したが、それからMちゃんと俺はささやかながらもメールを交換するようになった。

「ども。アドレスききました。グミです。」
「どーも!ねえお母さんからなんて呼ばれてる?」(この時点で既になんかおかしい)
「え?あー、普通に名前でグミ、とか….あとは兄弟いるからお兄ちゃん、とかかな?」
「へー!じゃあ私はグミかグミっちって呼ぶね!」
「え?あぁ、うん。」….んん?

最初のメールがコレ。

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:26:11 ID:FYA+safsO
青春羨ましいなおい

悲しくなってきた

342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:29:27 ID:b1fqeWTTO
あかん……
あかん泣けてきた……

343: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:30:24 ID:PZWjuI3X0
そんでややお互いの人種にズレを感じながらも、その暇さをいかんなく発揮して俺はちょくちょくメールを送るようになった。
で、Mちゃんもメールだと緊張しないらしくわりとフランクだった。

でも決して会話をしない。
となりのクラスだからわりと顔を合わせはするんだけど、挨拶すらあんまりしない。というか、目を逸らされる。すごい勢いで。

「メールだと仲良し」

「でも顔あわせてくれない」

「これはもしや….」

    嫌われてる
ピッ → こいつ….惚れたな

妄想全開のエセリア充に死角は無かった

344: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:32:36 ID:PZWjuI3X0
完膚なきまでに勘違いしたグミ充を止める者はもはやいない

「こいつ…よくみたら可愛いじゃんw付き合ってもいいかなwww」

みなさん殺すなら今です

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:35:15 ID:b1fqeWTTO
>>344
いいのか?
みんな止めんなよ!

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:39:41 ID:eyZk8gs+0
>>347
どうぞどうぞ

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:33:15 ID:LvTxS6nIO
死ねばいいのに

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:34:03 ID:sjQTic7tO
氏ね、じゃなくて死ね

348: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:36:56 ID:PZWjuI3X0
ということで俺は完全にMちゃんに惚れた
惚れられたと勘違いして、実は自分が惚れていた。
な、なにを言ってるかわからねーと思うが….よくあることである。

そんなこんなで俺は日々Mちゃんのことを考えていた。
Mちゃんはハデじゃなかったが、スタイルはなかなか良かった。
特に足が奇麗な子だった。そんでスカートが短かった。

356: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:40:17 ID:PZWjuI3X0
で、季節はいつの間にやら夏休み直前。
学校帰りにファミチキを食いながら歩いていると、夏祭りのポスターが目に入った。

「夏祭り」

「デートに誘う」

「Mちゃん浴衣姿」

この間、0.3秒

俺はMちゃんを夏祭りに誘うことにした

360: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:46:29 ID:PZWjuI3X0
「今度夏祭りがあるらしいね。知ってた?」(非常にわざとらしい)
「あ、ポスター貼ってあったね。いいよね夏祭り」
「でさ、良かったら一緒に行かない?」(非常にわかりやすい)
「うーん…まあ、いいよ」
(まあ….?)「お、やった。じゃあ今週の土曜日に、駅で待ち合わせでいいかな?」
「おっけー。お祭り久しぶりだから楽しみ!」

勝った。
勝ち申した。

俺は当然のごとく布団の中で転げ回り、ガッツポーズと共に勝利を確信した。

ちなみにMちゃんはそのとき
「ぶっちゃけめんどくさかった」
と語る。
泣いていいかな

363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 02:51:07 ID:LGZxq315O
もう無理だ寝よう
明日果汁グミ買って食お

364: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:53:48 ID:PZWjuI3X0
デート当日。

リア充になりきれないグミ充の俺は当然人生で初デートな訳で
前の晩から考え抜いた、できる限り流行を押さえつつ、かつ気取りすぎない、自らのできるベストなファッションに身を包んで出陣した。まあ全部ライトオンだったんだけど。

そして待ち合わせ場所。
しまった。待ち合わせをホームにしたのはいいが、いかんせん長い。遠い。
つかどこにいるやらわからん!人多い!
今考えたら至極当然だが、当時はそこまで気が回ってなかった。

と、背中になにやら感触が。
振り返ると、そこにはMちゃんがうつむいて「ア…エト-….ムゥ」と言っていた。
かわいらしい私服だった。
浴衣じゃなくて俺は死ぬほどがっかりした。

367: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 02:57:50 ID:PZWjuI3X0
さーて本格的に夜も更けてきましたね
今まで読んでくれてる人ありがとう

ともあれ夏祭りへ。
が、お互いに緊張でさっぱど会話が続かん。

「人おおいねー」
「ウン」

「お、あれなんだろ」
「アー、ウン。エト….」
「…..」

「あ。かき氷」
「え?食べたい!どこ?」

食いつきどころがわからん

372: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:03:14 ID:PZWjuI3X0
で、かき氷を食べることに。
沿道で駆け回る子供達を見ながら、Mちゃんは優しい顔をしていて、
ちょっとだけ、本気でかわいいと思った。

で、そっからわりと雰囲気もくだけて
いつの間にやら日は落ち、お祭りもお開きムードに。

「今日はたのしかったねぇ」
「ほんと。来てよかったー」
「いきなり誘ってごめんね」
「ううん。暇だったし、かき氷おいしかったし!」
「かき氷好きだなwwww」
「…..」
「…..」
「…..ねえ、公園よってかない?」
「え?」(どきーん)
「私夜の公園好きなの」

もうね、あれ。
心臓が死ぬかと思った。

373: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:05:05 ID:PZWjuI3X0
ちょい煙草買ってくるwww

すまん、すぐ戻ります。
一応誰か保守できたらたのんます

376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:06:53 ID:WDiSue54O
祭りの後の夜の公園なんかDQNかカップルしかいねーんだぞ
グミごときが踏み込んでいい場所じゃねー

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:09:10 ID:8pgEvYRJO
なんとまー、高校時代を思い出す

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:10:40 ID:eHmYs6J8O
昔に戻りてぇなぁ…

383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:11:56 ID:hI1u7+zn0
グミの行動力がほしい

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:12:39 ID:Uw307tqBO
なにこの青春
くやしいけど期待しちゃうわ

388: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:15:43 ID:PZWjuI3X0
ダッシュで行ってきた
外むっちゃ寒い 死ぬ死ぬ死ぬ

で、暗い中二人で学校付近の小さい公園へ
ええ、死ぬほどテンパってました。
動揺しすぎて朝購入したブレスケアを直で噛む始末
口ん中超スースー 暑い時おすすめ

公園についてベンチに座る。
こう、なんつーか説明しづらいけどベンチの真ん中に手すりがついてるやつあるよね?
あれ手すりのせいでちょっと狭いの。
そこに二人で座る。

超近い。ヤバい。近い。肩と肩が触れる。近いよおねえさん

392: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:18:50 ID:PZWjuI3X0
「….」
「….」

「….ねえ」
「ん?」
「なんであたし誘ったの?」
「…..」(どきーん)

「…..」
「…..」

おもむろに手を握る。
手ちっちぇえ。そんでやらかい。

息子が爆発しそうになった

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:22:27 ID:eHmYs6J8O
よーし朝まで付き合っちゃうぞ

396: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:22:43 ID:PZWjuI3X0
そっからはあんまり覚えてない。
覚えてんのは背の高い街頭の明かりと、それに照らされたでっかい滑り台と、
あと目をつぶったMちゃんの顔。

悲しいお知らせですが、釣りではないです。
繰り返す。これは釣りではない。

初ちゅーでした。

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:23:10 ID:hI1u7+zn0
くそおおおおおおおグミ氏ねえええええええええ

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:23:13 ID:46yY/MheO
正直裏山

401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:23:59 ID:Ro5zSdsuP
なんかいろいろ思い出して恥ずかしくなってきたww

402: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:25:07 ID:PZWjuI3X0
俺とMちゃんのなれそめはこんな感じかね。

ちなみに後で聞いたら、
「祭り行くまで実はそんなに好きじゃなかった」
「手を握られてびっくりした」

らしい。泣いた。

こっから本筋に戻ります。

404: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:27:34 ID:PZWjuI3X0
と、おもったがあまりにグダグダでしばし反省。
やっぱりしっかり書きたい事まとめとかんといかんねこりゃ

夜遅くまでごめんね。そんで読んでくれて本当にありがとう。
ちょいと自分の中で話を整理させてくりゃれ

405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:28:59 ID:0Nz/0vnMO
すげー楽しみにしてる。

409: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:36:20 ID:PZWjuI3X0
ここまでのまとめ

とりあえず、部活の話を立ち上げる前から、俺とMちゃんは付き合っていました。
これを最初に書かなかったのは、これ書いたらただのリア充の恋愛自慢スレになってしまいかねないから。
でも、俺とMちゃんが付き合っている、ってのはとりあえず話さないと後々わかりづらくなってしまうために、書きました。
自慢っぽくなって気分を害されたらスマン。これは俺の力量不足だね。

で、部活を立ち上げました。
ここの話は、俺が個人的に振り返って、今の自分の基盤になったというか、「人生の転機」だったと思って(言い過ぎかもしれんが)、もし自分のように鬱屈した人がいたりしたら、ぜひ頑張ってもらいたいな、と思って書きたかった。ので、スレ立てにいたったわけです。

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:39:53 ID:I1RyFNKuO
俺も高校生の時にずっとギターかベースやりたかったけど金と暇ときっかけが無かったわ

414: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:41:26 ID:PZWjuI3X0
ほんで新入生が入って、大所帯のバンドとして、初めてのでかい公演である文化祭に挑む話。これは今から書きます。

その後、前に書いたみたいなこともあり、メンバーが軽く変動。

で、最終的には俺達が活動の集大成として作り上げた「引退コンサート」あたりまで書いて、終わろうかな、と思います。

これ多分明日まで(既に今日か)かかるね。
長丁場になってしまいそうだけど、最後まで書ききりたい。
よければ、お付き合い下さい。

418: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:47:43 ID:PZWjuI3X0
さて、まだ奇跡的に眠気が来ないので続けます。
眠くなったら落ちるかも。

えーっと、そうそう。文化祭に出る事になりました。
やる曲は二曲。東京スカパラダイスオーケストラの
「銀河と迷路」「24hours to ska」という曲。
どっちも良い曲なんで興味が出た方はぜひ。

だがしかし、部員のほとんどが初心者。
それも音楽初心者。リズム感もへったくれもない。

さてどうしたものか。

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 03:51:39 ID:yna6ZWZ3O
人生は行動だな…
リア充生活送りたかった

422: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:52:04 ID:PZWjuI3X0
とりあえず練習しなきゃはじまらない、というわけだが
練習しようにも部屋が無い。

前にも書いたが、うちには防音施設なんて音楽室しかないし、
かといって普通の教室で練習しようもんなら、筒抜けもいいとこ。
それで上手い演奏ならまだ我慢できるっつーもんだが….

うん。みんなしずかちゃんのバイオリンレベルだからね。
練習始めたとたんに苦情、移動、でまた練習、苦情….

もはや難民

424: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 03:56:23 ID:PZWjuI3X0
とりあえず俺の部長としての最初の仕事は、練習室の確保だった。

音楽系の部活に顔を出しては交渉してみたり、顧問に相談してみたり。
でもなかなか部屋は確保できず。
せっかく新入生も入ってくれたのに….なんてこったい。

ためしにわたパチとチロルチョコで交渉してみた。だめだった。
あいつらはわかってない。

427: グミ男 ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 04:02:33 ID:PZWjuI3X0
そんでもあきらめるわけにはいかんざき。
で、だめ元で「合唱部」に相談に行ってみる事に。

前述したけど、うちの学校合唱部はかなり強くて、父兄にも評判の部活である。
合唱部も当然文化祭で講演するわけで、部屋なんて譲ってくれないと思って。実はあんまり交渉してなかった。

「すんません」
「はいー。あらグミ君」(合唱部の顧問。音楽の先生。美人。)
「ちょっと今練習室にこまってまして かくかくしかじか」
「あらあら。じゃあ一緒に使いましょう。」

( ゚ Д゚)

俺は神に愛されてると思った。

503: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 10:49:02 ID:PZWjuI3X0
ただいま
やっつけこの上ない資料ができたが、まあいいだろう

そんで今日の予定
今から12:00ごろまで、かけるだけ書きます。
その後用事により外出
帰ってくるのは夕方かな
で、その後またかけるだけ書いて、19:00ごろ外出
帰ってくるのは23:00前だと良い方、って感じ

ああよりによってなんで今日予定があるんだ
みなさんごめんなさい

509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 10:55:28 ID:JLhdj+Fg0
フツメンでも彼女できるのが文科系部活のよいトコだよな。

511: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 10:57:38 ID:PZWjuI3X0
やっと文化祭の練習がまともにできるようになったのは、もう五月も終わりかけたころだった。

このあたりが個人的に今でもすごく印象に残ってる。
毎日放課後に教室に集まって練習、うちの学校はある都合で17:00までしか練習できず、終わった後はみんなでだらだら雑談したり音楽教え合ったりしてた。
ある日は練習後にスタジオに行って練習。スタジオ終わった後はみんなでマックによったり、駄菓子屋行ったり。

楽しかったなあ。毎日学校が楽しみだった気がする。
何より後輩がかわいい。ほんとにかわいい。いや、顔とかそういうことじゃなくてね。

512: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:05:34 ID:PZWjuI3X0
後輩はみんなメキメキ上手くなった。
元々素質があったからかもしれんが、おれはみき先輩のおかげだと思ってる。

みき先輩は一人だけ三年生で、でもえらく親しみやすい人で、すぐ一年生と打ち解けていた。ハキハキした態度が印象的。なんというか、正に姉貴のような存在だった。

で、さすが経験者というか、アドバイスがしっかりしてた。
相手のレベルに合わせて丁寧に教え、できたらもうちょい踏み込んだことも教える。で、ダメだしもえらく的確。

あれ これ俺部長じゃなくていいんじゃね

515: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:12:38 ID:PZWjuI3X0
肝心の俺はというと、写真を撮ってた。

練習風景とか、雑談の感じとか、放課後の帰り道とか

今思うと、ほんとに写真ばっかり撮ってた気がする。なんでだろう。
たぶん、俺の思いつきから始まった部が実際に動いて成長して行くのが楽しくて仕方なかったんだな。
今でも、そのときの写真が入ってる昔のケータイは実家にとっといてある。

「先輩wwww写真やめてくださいよwwwwうぜえっすよwwww」

林檎てめーは黙ってろ

518: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:17:49 ID:PZWjuI3X0
曲の話なんだが、これもみき先輩が俺たちの編成に合わせてアレンジをしてくれた。
ボーンがいないところをクラで補ったり、ギターが二人いたり、今考えるとえらく強引な気もするが、まあそこは仕方ない。

みき先輩は本当に上手だった。小さい体と楽器で、誰よりも大きい音を出せたし、当然ソロ回しも圧巻。見事にボーンの穴を埋めていた。

これみき先輩いないと詰んでたな

519: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:24:27 ID:PZWjuI3X0
思い出した!
「せっかくジャズバンドっつー名前なんだから、ジャズもやろうぜ」
ッツー事で、もう一曲少人数で曲をやったんだった。

曲は「Over the rainbow」。超名曲。

これはA.サックスソロのコンボでやることとなった。

つまり、一年生がソロ。

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 11:24:39 ID:5LMrkAR7O
ニートがジャズに興味を持ちますた
まずは果汁グミ買ってくる

523: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:30:01 ID:PZWjuI3X0
そのときソロ担当したのが若干の経験者である女の子で、
林檎とホロあたりから「ピン子wwww」とか呼ばれてた。理由は忘れた。
確か私服練だったかの時にピンクの服を着てきて、なぜかそれがツボに入ったらしく「ピンクwwww」「エロいwwwww」とあの二人に笑われていた。

まあ、女子高生ってそういう感じよね。

525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 11:33:55 ID:b1fqeWTTO
みき先輩いなかったらどうなってた……
グミは写真てwww

526: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:35:56 ID:PZWjuI3X0
さて、ここでささやかな問題が起きた。

アルトサックス担当(予定)のクロくんに関してである。
彼は背が高く、そして硬派である。完全に体育会系。
最初和室で会ったときも、
「ウッス。押忍。」
みたいな感じで「こいつ絶対間違えて入ってきただろ」と思った。

彼がなぜ(予定)なのか。
それは彼が持っていたサックスがあまりに年季物で、壊れていたからである。
そんで修理に出していた。

が、これが一向に戻ってこない。

527: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:38:40 ID:PZWjuI3X0
クロくんは見た目どおり、まったくの音楽初心者であった。
なのに、待てど暮らせど楽器が帰ってこない。
楽器がなくちゃ練習できない。

クロくんが練習に参加できないまま、ついに本番二週間前を切った。

529: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:43:07 ID:PZWjuI3X0
「クロくん、楽器戻ってこないね」
「あ、明日かえってきます」
「まじか!よかったよかった」
「あと二週間っすね」
「そうだねー。(大丈夫か?)」

「うーん。まあ、なんとかなります」
「お、おう。頼りにしてるぜ」(どっからそんな自信が…..)

正直めっちゃ不安だった。

が、クロくんは口だけで終わる男ではなかったのである。

533: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:50:36 ID:PZWjuI3X0
楽器が帰ってきてからというもの、クロくんはその静かな闘志をサックスにぶつけた。とにかく、すごい集中力だった。
あれよあれよと上手くなるクロくん。みき先輩のダメだしにも挫けない。
むしろダメだしを素直に吸収して、自分の物にしていた。
まさに、「日々成長」といった感じ。これだから体育会系は怖い。

「先輩」
「ん。どした」
「家で練習するために消音機買おうと思うんですが、どうっすかね」
「ええ!あれ高いよ!」
「でも、練習したいですし」
「まじめだね」
「ジャズ好きっすから」

なんだこいつ、と思いながらも、ちょっと嬉しかった。

534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 11:55:50 ID:VDjfFxrsO
クロ…恐ろしい子…

536: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:56:50 ID:PZWjuI3X0
ついに文化祭の前日となった。
最後の練習はみんなさすがに緊張しているのか、ピリピリとしたムードだった。
そんな中、穏やかな表情のみき先輩。
さすが場慣れしてるなー、と思っていると、

「みんな上手くなったなー」

そう笑いながら言った。

俺たちはへたくそながらも、いつの間にやらだいぶまとまった演奏ができるようになっていた。

明日は文化祭。
そんで、みき先輩は明日の演奏を最後に、引退することになっていた。

538: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 11:58:47 ID:PZWjuI3X0
ごめん、プレゼンしに行ってきます

うまくいけば16:00ごろには帰ってきます。

夜中保守してくれた人、ほんとにありがとう!
うれしさのあまり果汁グミ吹いた

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 11:59:11 ID:FchdnRwpO
先輩にとって最初で最後の発表会か…

548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 12:21:55 ID:DsEBoPNJO
24歳になって気づいたことがある

自分はちっとも大人になっていないということ
だから俺もちょっと青春してくるわ

560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 13:54:24 ID:8acrGssmO
すごいことに気付いた

俺らもグミ食って同好会立ち上げればリア充になれんじゃね…?

566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 14:23:33 ID:EFIvwDVY0
グミってリア充アイテムだったのかwww

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 14:36:43 ID:BqwyThnLO
このスレを見てたら久々に吹きたくなったので、高校以来吹いていないペットを引っ張り出してきた。
銀色のメッキはすっかり黒ずんでいて、差しっ放しにしていたマウスピースやチューニング管は固く動かなくなってしまっていた。
それでも音は出た。もう一度青春がしたくなった。グミ男、ありがとう。

574: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:10:35 ID:PZWjuI3X0
>>568
なんか俺も嬉しくなった。読んでくれてありがとう。
みんなも楽器大切に!

というわけでただいま

578: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 15:15:42 ID:vPIdeBc50
お帰り!!

おやつはグミの炊き込み御飯よ

580: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:18:47 ID:PZWjuI3X0
文化祭の話。

うちの文化祭は毎年意外と人がくる。
父兄の方々もそうだけど、うちの学校を目指してる中学生なんかも結構くる。
文化祭前日はたしか授業はほとんどなくて、それぞれのクラスの出し物やなんかの準備に明け暮れる感じ。どこの高校もそうなのかな。

なんかこう、文化祭って前日の空気が独特じゃないか?
みんなのwktkが伝わってくる感じと、頑張って準備してきた文化祭が後少しで終わってしまう感傷的な気分が入り混ざって。

582: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:27:48 ID:PZWjuI3X0
で、うちの部活はまだ同好会だし、何しろへたくそだもんで、体育館のステージではなく音楽室を借りてステージにすることになった。

これに関しては、合唱部とオケ部の人らにすげーお世話になった。
もともと音楽室は毎年、合唱部とオケ部有志の発表で貸し切りだったんだが、今年はそれにジャズバンが混ぜてもらえることとなったわけです。

しかも、「一緒にやらない?」っていう話が来たのがあっちからだったんだ。

「最近頑張ってるらしいね」

人に自分のしている事が認められるってのはいいもんだ。

584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 15:31:10 ID:2yp6irKi0
人間は認められたい生き物だからねー、そりゃ嬉しいだろ

585: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:34:30 ID:PZWjuI3X0
で、文化祭当日。

「お客さんくるといいね」
「うーん。どうだろ」

音楽室は本館から離れていて、さらに四階建ての最上階。
ふらっと寄るには遠すぎるんですね

588: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:42:59 ID:PZWjuI3X0
音楽室の前には、一週間前ぐらいからみんなで作った立て看板を置いた。

「グミジャズオーケストラ」(仮)

(少しだけネタバレすると、現在も実在する団体なので実名は伏せます)

みんなで考えたバンド名と、大きな蝶ネクタイをした黒猫を書いた看板。

ちなみに、できた看板をホロに持たせた写真があるんだが
不思議な事にホロの姿が一ミリも映らなかった。
ホロ小さいよホロ

591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 15:50:25 ID:HQZC6RjA0
俺も青春したかったわぁ

592: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:51:50 ID:PZWjuI3X0
その日はライブの他にもMちゃん失踪未遂とか俺が組んでたバンドの解散ライブとか色々あるんだが、割愛。

本番10分前。
音楽室前の控え室は、意外と和やかなムードだったような記憶がある。

この日の衣装も、「ジャズはやっぱ正装」ということでネクタイを締める事に。
Mちゃんは相変わらずうーうー唸っていた。
みき先輩は楽器の手入れをしていた気がする。
一年生の女の子は元気にしみチョコを食べながらはしゃいでいた。

「先輩wwwwチョコいりますか?wwww」
「おう ありがとう」
「あ、もうねーっすwwwwサーセンwwww」
林檎貴様

593: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/11/20 15:53:04 ID:UmeGMHAi0
35になってはじめてエレキギターを買い
バンドをはじめてしまった。
楽器やバンドに遅いってことはないと思うよ。

595: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:56:49 ID:PZWjuI3X0
一年生男子は精神統一中だった。各々が窓を向いて瞑想。
おまえらどこまで体育会系だよ

メガネ子は…たしか他の部活の発表やらなんやらで、ぎりぎりに合流した気がする。

俺は….
俺は何してたっけかな。相変わらずグミでも食ってたような。

597: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 15:59:04 ID:PZWjuI3X0
ただ、
「このメンバーで演奏するのは最後だな」
と、思ったのは覚えている。

みんなの様子が印象的だったのも、それを噛み締めていたからかもしれん。

まあたぶんグミも一緒に噛み締めてたけど

598: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 16:05:35 ID:PZWjuI3X0
本番5分前。

音楽室の重いドアを開けて、中に入る。
詳しくは覚えてないけど、そこそこの人数がいた気がする。
たしかオケ有志の演奏後で、人があらかたハケた後だった…っけな。
にしては多いな、ぐらい。

ジャズはセッティングがわりとめんどくさいので、さくっとセッティング開始。
機材は色んなとこから借りてきたり、家にあるオンボロを持ってきたりしたもの。

601: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 16:08:09 ID:PZWjuI3X0
さて、あらかたセッティング終わったか、ぐらいで客席を見ると、

あれ なんか人増えてね

さっきより明らかに多い。というか、入り口からずいずい人が入ってくる。

あれよあれよという間に、音楽室はいっぱいになった。

603: グミ ◆CD1Pckq.U2 2009/11/20 16:12:37 ID:PZWjuI3X0
客層を見ると、父兄の方達をはじめ、同じ学校の人やら知らん制服の子やら、果ては何人かの先生までいたような記憶がある。
知ってる人、知らん人がずらーっと。目の前に。

予想外の事態にちょっと戸惑う。が、顔は二やついていた。

俺緊張すると笑っちゃうんだよね。顔が。