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変わる決心をした

2020年11月1日

357: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 00:59:23.97 ID:kZ2STLmO0
後輩「いつも俺さんは彼女さんの相談を私にしてくれて…」
後輩「それでどれくらい想ってるのか本当に伝わってきて」
俺「うん、うん…」

後輩「私がこんな事言っちゃったら絶対ダメだって思ってたけど…けど…」
俺「…」
後輩「私、俺さんのことが好きなんです、良かったら一緒にいてください…」

俺は後輩から告白を受けてしまった。

358: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:04:08.20 ID:kZ2STLmO0
人生で初めて告白をされた。一体どうしちまったんだ俺?
なんでこんな俺に?

後輩の真っ直ぐで純粋な想いが伝わってきた。
相手も真剣だから、俺も真剣に応えなきゃいけないと思った。

俺「ありがとう…。すごく嬉しいよ、でも…」
後輩「え…」
俺「すごく真剣なのが伝わってきた、だからこそ今すぐには返事はできないよ…」
俺「時間をちょうだい」
後輩「…分かった。」

そう言うと後輩は涙を貯めた目で笑ってみせた
すごく勇気を振り絞って伝えてくれたんだろう

359: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 01:06:14.04 ID:2CwYdl6j0
後輩もいい子だなほんと

360: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:10:32.51 ID:kZ2STLmO0
後輩は、すっごくいい子だ。ハッキリ言って俺なんかじゃ釣り合わない。
当たり前だが…

でも俺は更にここからクズ行為をする
クズの極みと言っていい。

俺はこの告白への返事をしなかった
曖昧にしたまま、年が明け、時間は過ぎていった。
俺は人生で体験したことのない状況にどうしていいか我を失い
それからずっと後輩との接触を避けつづけた

361: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:14:45.01 ID:kZ2STLmO0
俺は現実を見ようとしなかった
そのままにしていれば、向こうも普通に接してくれるなんて考えてた
あの後輩の真剣な告白を、「なかったもの」にしようとしたのだ。
本当にクズ。

当然、それから後輩からの連絡はほとんどなくなる。
俺はショックだった。返事はしなかったくせに、後輩への好意はあったから。
俺は「またやっちまった」とひどく後悔した
でも、全部自分の責任

こんなクズみたいな俺に好意を寄せてくれた元気な良い後輩を失った
自業自得とは、まさにこのことだった

362: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:19:06.21 ID:kZ2STLmO0
そして俺はたちまち元の日常へ堕ちていった。
大学も春休みだったので、バイト、家でパソコン、バイト、家…
後輩がいたことで、どれだけ毎日が楽しかったのか痛感した。

でも何もかもが遅すぎる。
俺はそれも後悔し、家ではまた悶々と悩み続ける日々になった
俺は何やってんだ、彼女も後輩も…
全部なくなって、失ってしまう。

後輩から連絡がないのは当然のこと、この頃から彼女もほとんど連絡を返してくれなくなる。

363: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:24:59.44 ID:kZ2STLmO0
そして新年度の4月、俺はとうとう大学3年になった
大学3年になったのはいい、留年もせずに済んだ

でも、この4月に俺はとんでもない事実に襲われることになる。

彼女からメールが来た、久しぶりに。
「ついに彼氏ができちゃいました。そっちも頑張れー!応援してるよ。」

え?
これはなんだろう。

365: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:31:07.85 ID:kZ2STLmO0
俺はその日何も食えなくなって、寝込んだ
もうどうしようもない現実だ。
彼女に彼氏ができた、それはごく当然のことだったのに
あんな子ほっておいて、恋人ができないわけがない…

それと同時に、過去の自分の日々がとてもバカらしく思えた
今までの俺は、なんだったんだ…
俺が彼女の近くにいれば…近くにいれば…
俺はここで少しおかしくなって、変なことを考える

368: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:36:46.86 ID:kZ2STLmO0
時は4月の下旬
ゴールデンウィークに彼女に会いに行こう
会って何をするのかワケも分からず
というか、この目で彼氏を見れば本当に諦められる気がした

「彼氏紹介してよwGWに遊びに行ってもいい?」
と彼女にすぐメールした。

370: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:40:22.36 ID:kZ2STLmO0
「なにそれwまあいいけどw5月は○日から空いてて…」
というようなメールが返ってきた

俺はもう自分でもよく分からなかった
なんか必死だった。
でも彼女のことが好きだった割には
「いつかこういう日がくるんだろうな」と予想もできていたような気もした

この時俺が彼女に会いに行った感情は、未だに自分でもよくわからない

372: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:45:29.96 ID:kZ2STLmO0
そして俺は、GWを使って彼女の元へ行った
それも日帰り。正直GWに行った意味はほとんどない。
まあ散々彼女に「来てもほとんど相手できないよ?」と念を押されていたんだが。

彼女の家に着くと、彼氏と仲良さそうにしている彼女が家から出てきたんだ。
正直幼馴染とは言え、俺がそこに行く意味が分からないよな。
彼氏からしたら、「え、何コイツ?」ってなるだろうし
家の人だって気を遣うだろうし

それでも彼女と少しだけ話せる時間があったんだよ

373: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:50:40.08 ID:kZ2STLmO0
彼女「なんで急に来たのさーw」
俺「いや…なんかさ」
彼女「私に彼氏ができて、寂しくなった?w」
俺「正直ね…」

そう言うと、彼女は少し冷ややかな表情になった。
彼女「なにそれ。」
まるで「今さら来て何言ってんの?」とでも言いたげだった

374: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 01:52:47.50 ID:1Y8MXBiG0
うわあぁ(´;ω;`)

376: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:55:21.92 ID:kZ2STLmO0
でも彼女はまたすぐ笑って、
彼女「あのさ」
俺「うん?」
彼女「○○君も、近くでいい人を見つけるといいよ…」
俺「そうだね。」

俺にはそれが彼女の決別宣言に思えた。
もうお互い想わず、干渉しあわず生きていこう、という

378: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 01:58:51.53 ID:kZ2STLmO0
俺は強がって、色んな感情を表情に出さないように振舞った
彼氏もなかなかのイケメンじゃねえか。
俺の訪問に嫌な顔一つせず、
「へー!昔からの同級生なんですかー!」と楽しそうにしてたし
多分もう、ここに俺の居場所はない。すぐに分かった。

俺は2時間もいることはなく、すぐに彼女の家を去った
帰り際、あの橋まで付いてきていつまでも手を振って笑う彼女を見て
心臓がものすごく締め付けられるのを感じた

379: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:03:27.67 ID:kZ2STLmO0
俺は高速に乗った途端、ボロボロと泣きだしてしまった。
号泣も号泣だったと思う
大の男が、車を運転しながら声を上げて泣いてしまった。

視界が悪くなるくらいに涙が溢れて止まらないので、
途中SAに車を停めてずっと泣いていた。
連休の最中、楽しい家族に溢れる夜のSAで
車の中で煙草を吸いながら
ずーっと声を上げて泣いていた

381: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:10:23.77 ID:kZ2STLmO0
そして、俺はここで前のスレを立てる。
ちょうどこの出来事の直後の5月6日の深夜だったと思う。
名前は「変わる決心をした」

踏み出せず、勇気がなく、自分の事ばかり考えていた俺を変えたいと思って
そして、ずっと想い続けていた彼女のことも完全に忘れようと思って
前のスレを立てた

じゃあ具体的に何をするのか?
彼女にも言われた「近くの人を大事にすること」だ
俺は、今度は自分が後輩に想いを伝える決心をしたんだ。

383: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:15:01.77 ID:kZ2STLmO0
本来このスレはここで終わって、
「では、後輩に告白してこようと思う!」って言って終わるはずだった。

でも時間は流れたので、現在に至るまで全部書いていこうと思います。

384: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 02:18:34.63 ID:8BmrVkHfO
うん
最後まで付き合うぜ

388: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:23:05.83 ID:kZ2STLmO0
俺は5月の半ば、大学で後輩を呼び出して、告白をした
唐突にだよ、ほんとw
でもなんだか舞い上がっていた俺
今まで悪いことしていたし、また早く後輩と一緒に過ごしたいって気持ちが強かった

俺「あのさ…色々考えたんだけど…」
後輩「うん…」
俺「俺は後輩が大事だ。好きです、付き合って下さい。」
後輩「半年待たせておいて…今さら何言ってるの?」

後輩は目を真っ赤にして言う。

389: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 02:24:48.09 ID:a/BefmC80
まあそりゃそうなるわ

390: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:26:57.77 ID:kZ2STLmO0
あの明るい後輩が珍しく涙目になって人目もはばからず声を荒げる。
後輩「今さら…今さら何を言って…!」
後輩「私がずっとどんな気持ちだったかも知らないで…!」
後輩「俺さんなんか知らないよ…!」
後輩は手で目をおおいながら、俺の前から去った。

あ、俺フラレたんだ。

391: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:30:27.98 ID:kZ2STLmO0
俺はしばらく固まって、体中が熱くなるのを感じた。
前の俺なら、ここでまた自暴自棄になって何もできなくなった。

でも、それからの俺は違った。
あんなに優しい後輩、明るくて一緒にいるのが楽しい後輩
去年の冬に後輩が俺に沢山話しかけてきて、アプローチしてきたように
今度は俺が後輩を振り向かせる番だ。
そう考えた。

393: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:35:26.11 ID:kZ2STLmO0
6月7月と…大学で俺は週に一度だけ後輩と講義がかぶる時間があった
俺はそこを見落とさなかった
その時間には積極的に後輩に話しかけたし、一緒に帰る日もあった

もちろんひかれたりしないようにゆっくり時間をかけて。
たまにはメールもしてみたりして
後輩と接触できる時間を有効活用しようと前向きに動いた
まさに「恋してる」感じだった

394: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:37:01.89 ID:kZ2STLmO0
でもなあ、でもなんか違った
俺に対しての反応は悪くないが、
押してもあまり手応えのないような…

事実後輩の俺への態度が目に見えて良くなることはなかった
二人ででかける誘いにも応じてくれない。
でも彼氏もいないと言っていた。
何かが変だ…と違和感だけが残っていく。

395: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:40:52.64 ID:kZ2STLmO0
7月が過ぎると大学も夏休みに入る。
俺はこの夏休みでどうにか後輩との距離を縮めたかった
8月の最初に大学近くで大きな花火大会の祭りがある
これに誘うしかないと思っていた。

でも、誘ってみるもダメ。メールもそっけない…
半分諦めかけて心が折れそうだった。
でも、俺は変わった、こんなんじゃめげない…と自分に言い聞かせた

仕方ないのでその花火大会は大学の男友達と見に行くことにしたんだ

396: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:44:21.10 ID:kZ2STLmO0
花火大会のわくわく感はいい。
どこからともなく聞こえてくる祭ばやしと人々の喧騒。
腹に響く重低音と共に夜空に咲く大きな花。

俺はこの雰囲気が大好きだった。
だからこそ、後輩と一緒に来れたらよかったな、とも思ったんだが

でも男だけで来るのも悪くはない
屋台の出し物にはこの年になってもワクワクするし、
花火を見ながら酒を飲むのがまたいい。

397: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:46:59.95 ID:kZ2STLmO0
夜空の暗さと、花火と屋台の明るさのコントラストがチカチカして
とても幻想的だった
そんな風にして雰囲気に酔っていると
田舎ならではの悲しい偶然が起きてしまう。

俺はこの祭りで何人かの友人に会った。会ったが、
なんと浴衣を着てはしゃぐ後輩の姿も発見してしまう。

398: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:49:11.20 ID:kZ2STLmO0
しかも隣にいるのは男。
男と一緒にいてはしゃぐ後輩。
俺は心臓を槍で突かれたかのようにドキッとしてしまった
これが現実。

間違いなく後輩だった。
あの無邪気な笑顔は後輩。

399: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:52:38.91 ID:kZ2STLmO0
路端に座って花火を見ていたのだが
俺が急に倒れこんで突っ伏してしまったので、
一緒にいた友達に「おいおい、どうしたww」とからかわれた。

そもそも、後輩の気持ちに真剣に応えず
流したのは俺の方。
クズな俺にバチが当たっただけだ。

そもそもが、とてもいい子で可愛らしい後輩だ。
最初から一緒になる運命ではなかった、そう神様が言っている気がした。

400: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:54:35.14 ID:kZ2STLmO0
俺は酒に酔って薄れていく意識の中で色々と考えた
あの一時期の嘘のようなモテ期は一体どこへ…

俺は一体何をしていたんだ…
二人もの女の子気持ちをないがしろにして、その結果が今だ。

401: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 02:58:57.12 ID:kZ2STLmO0
ここから、当然後輩との進展なんてなく、俺は未だに一人。

俺は、過去の自分の行いをひどく後悔してる。
思い返せば、一体いくつのフラグを折ったのか
「お互いのことを考えて行動しなかった」とか言い訳して
ただ勇気を持てず行動できなかっただけの馬鹿だ。

俺はそんな過去と決別したい。
もう自分もこんな思いはしたくないし、彼女や後輩のように色んな人を傷つけたくない。

402: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 03:02:35.33 ID:kZ2STLmO0
俺がもし、これから誰かと出会って好きな人ができたら、
絶対にまっすぐ気持ちを伝えて、その人に向かい合おうと思う。
そう「変わる決心をした」。

こんな終わり方ですまない。
彼女も後輩も素敵な女の子だ、これからは違う人生を歩むけど、
絶対幸せになって欲しい。

404: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 03:04:29.24 ID:LjvdGpSrP
いい話だった、涙が止まらないよ・・・

406: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 03:06:00.91 ID:kZ2STLmO0
一途なブサメン→モテ期のブサメン→恋愛やる気ブサメン→ただのブサメン
にジョブチェンジしましたw
これからはもっと前向きに生きていこうと思う!

以上でこのスレの話は終わりです。
何か質問とかあれば!

409: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 03:07:42.92 ID:kZ2STLmO0
それと最後にひとつ!
みなさんに言い忘れてたことがありました!

412: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 03:11:59.97 ID:kZ2STLmO0
実は…

このスレの内容は全て創作です。
釣りでした!

本当に申し訳ない!!

413: 名も無き被検体774号+:2012/11/26(月) 03:13:17.50 ID:EQ56+WcBO
日村似ってのも嘘なのかい?

415: 1 ◆4eXsZeRoVc :2012/11/26(月) 03:14:19.61 ID:kZ2STLmO0
>>413
創作です。
主人公のような男はいません…

 

 

名作, 感動

Posted by wpmaster