いじめられっこ卒業しました
dqnゴミすぎ
これは絶対に許されない行為
自分のしたことにビビっているDQNに、俺は涙を流しながら「楽しい?」って聞いてやった
DQN達は「………」と黙り混んだ
俺「もう限界…お前r」
ドカッ
DQN「楽しいwwwwwwwwwwwww」
俺「えっ…」
DQNは俺のズボンを脱がしはじめた
ケータイのカメラをスタンバイ
なんだこいつら
俺のちんちんぽろり
俺のちんちんを見たDQNが一瞬たじろいでから
カシャッ
ちん毛はぼーぼーで、それなりにビッグな俺のちんちんをDQNは無我夢中で写メをとった
DQN「お前wwこればらまくぞwwwwww」
俺は耳の痛みでちんちんどころではなかった
俺「どうぞ。しゃぶりたいのk」
ドカッボコッ
DQN「きもwwwwwわかったwwばらまくからなwwお前学校やめろやw」
俺「どうぞ」
DQNたちは帰っていった
すみません 眠い
おやすみー
ゆっくり寝て
期待して待ってる
おやすみ
俺はお前を尊敬する。
俺は泣きながらズボンをはいて
耳をハンカチで押さえながら帰宅した
靴箱にブスが立っていた
俺は無視しようとした
ブスは俺に「学校やめたらあかんで」とだけ言って帰っていった
今までクラスの男子にも女子にも「学校やめろ」としか言われたことなかったから、なんかこんな普通なことなのにすごく嬉しかった
俺は家に帰って耳を見たら
ホッチキスが刺さったままで
血がだらだら出ていた
ホッチキスはきちんと止まってるわけじゃなくささったまま
俺は勇気をだしてホッチキスを抜き取って消毒液を塗りまくってハンカチで押さえて、お年玉を全額もって病院に言った
病院に行って「ピアスの穴を開けたかったんだけど失敗しました」っていって右耳みせたら医者に怒られた
その場で綺麗に2つ穴を開けてもらって、仮止めみたいなピアスをつけてもらった
薬ももらった
お年玉全部なくなるだろうと思ったけど結構安かったから、金が余ったので帰りにピアスを買ってかえることにした
はじめは穴をどうやって塞ぐかってことを考えて病院にいったんだけど
病院に向かう途中でいろいろ考えた
穴を塞いだら心までふさいでしまいそうな感じがしたから、
結局穴を綺麗に開けてもらうことにした
ピアスの穴が空いたあとは
なんだか強くなった気がして
今日あったことは忘れていた
ピアスなんかどこに売ってるかわからないし電車に乗って街に出掛けた
ショッピングモールみたいなとこに繰り出すまでに文房具屋があって、その「文房具」って文字を見たとたんホッチキスが連想され今日の出来事をすべて思い出した
気分が悪くなってトイレで吐いた
いじめが原因で吐いたことは初めてだったから自分にショックをうけてピアスも買わずに急いで家に帰った
髪はそんなに短くなかったから
ピアスの空いた右耳を髪で隠していた
母親にも妹にもばれなかった
妹にいじめを打ち明けた日から毎日いじめについて妹は心配していたが「もう仲直りしたよ」っていっておいたから、この時点で妹はすでにいじめはないものと思っている
今日の事を忘れるために
どんなピアスを買うか考えた
今までおしゃれなんて特にしたことがなかったから、ファッション雑誌なんて持っていなくて
しかもファッション雑誌にお金をかけるのは勿体ないと思っていたため
近くの古本屋にファッション雑誌を買くことにした
コンビニはクラスのやつがいそうで嫌だったしな。
古本屋でファッション雑誌をいろいろ見ていた
表紙のモデルがDQNみたいなやつばっかで買う気が失せた
だから外人が表紙の雑誌を適当に選んだ
ぶらぶら店内をみて歩いた
一冊の本が目についた
カフカの「変身」
これが、俺が生涯愛するであろう本との出会いだった
はじめは「変身」っていうタイトルに引かれただけだった
本自体も薄っぺらかったから軽く読めるかな、と思って
雑誌と一緒にレジに持っていった
次の日は日曜だったから
明日ピアスを買いにいこう、と思って
帰ってから雑誌だけを読んだ
外人が表紙の雑誌で結構大人っぽい中学生が買うような雑誌ではなかったと思う
雑誌を読みながら「DQNってだっせーなwやっぱミラノお洒落だわww」とか思いながらパラパラめくっていた
俺は、もちろんミラノとは程遠いジャージを着たまま
雑誌にのってる男も女もピアスをしていた
みんなもこんな痛い経験してるのか、と思うと自分もその一員な気がして、ピアス開けてよかった、とも思い始めた
雑誌をしばらく読んでいたが、どんなピアスがお洒落とか全くわからなかった
特に欲しい!と思うものもなかったし
俺は雑誌を読むのをやめて
さっき買った本を読むことにした
内容は想像していたものとは全然違った
今まで真面目に生きてきた主人公の男が、目が覚めると巨大な虫になっていた
というものだった
この主人公は一家を支える稼ぎ頭で、常に家族に気を使い毎日働き蜂のように決まった生活を送っていた
主人公には妹もいた
俺は、いつのまにか主人公を自分に重ねて「変身」を読み始めていた
今まで普通に暮らしていた自分がある日突然いじめられるようになり、人間扱いされなくなった
まるで虫になったかのように感じた日もあった
人間としての自由を失い
毎日罵倒されるようになる
次第に自分自身も虫のようになりきる
といった主人公が完全に自分に重なった
俺は無我夢中で物語を読み進めた
俺は1日で「変身」を読みきった
カフカの「変身」自体は特に泣ける話でもないし、不可解な点も多い
しかし、読み終えた俺はボロボロ涙をこぼしていた
主人公の男は虫になった醜い姿故に次第に家族にも愛されなくなり罵倒され、親に投げつけられたリンゴの傷口が原因でやがて死んでしまう、というものだった
主人公が死ぬ際、まるで人間だった主人公など最初から存在しなかったかのように扱い、家族は明るく未来に向かって新しい生活を送るようになる
主人公はそんな非情な家族をみても、死ぬ間際に、今まで虫となっていた自分から解放され人間として今まで自分が持っていた誇りや、家族への愛情を取り戻し死んでいく
おそらくこの物語を読み終えた大半の人の感想と俺の感想は違うと思う
作者の意図も読み取れてはいない
それでも俺は、この物語を読んで、明らかに心に何かが深く突き刺さったのはわかった
俺自身がなにか変身をとげたように感じた
読み終わる頃には
もう次の日の朝を迎えていた
俺はピアスを買いにいくのを忘れてもう一度「変身」を読み返した
そして風呂に入ってぼんやり考えたが、やはり最初に読んだときと感想は変わらなかった
虫の姿のまま死ぬのは嫌だ
リンゴをぶつけられた傷口からやがて死んでいくなんて
主人公は悲壮感溢れる死に方をしているのに、滑稽な死に方に描かれている
俺はリンゴをぶつけられても
虫のままは死にたくない
虫の姿で死ぬ間際に誇りを取り戻すわけではなく、虫になりきって一生を閉じるわけではなく
俺が主人公なら人間にもどる努力をする、そう考えた
>>1の精神に
さすがに驚くだろうなwww
俺はその日はピアスを買わずに一日を終えた
次の日教室に入った
ホッチキスDQN達は、にやにやして俺に近づいてきた
DQN「ようwwww」
ホッチキスDQNは俺の髪をめくって耳を見てきた
DQN「ピアスなってるやんwwwwwwww」
俺「おはよう、穴を開けてくれてありがとう。ピアスを売ってるお店知らないか?」
DQN「は?きもwwwホモがwwww」
俺「知らないなら別n」
ドカッボコッ(ローキック)
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