高校のクラス全員で悪霊と戦った話させてくれ
一睡もできないうちに日は登り、みんなで集まる日になった。
まだケガは全快していなかったので親の車で学校まで送ってもらった。
親は俺が心配だから学校の駐車場で話し合いが終わるまでずっと待っていると言ってくれた。
この日は教室ではなく、学校が会議室を貸してくれた。
学級閉鎖中だから本当は学校に来てはいけないのだが、校長が特別に許可をくれた。
会議室に行くとすでに結構な人数が集まっていて、みんなが俺のことを心配してくれた。
松坂ももう来ていて、ほかのクラスメイトと何か話していた。
話し合い中は何かあってはいけないと、会議室の前の廊下に先生が1人待機してくれるとのことだった。
そして約束の集合時間となり、話し合いが始まった。
この日はほとんどのクラスメイトが出席していたが、除霊を終えた女子は来ないとの話だった。
そしてリア充はまだ来ていなかった。
明日の夜またこれたら続き書いてきます。
おつかれー
そうだね、神主の間違いかな
>>108
おまおれ
半年くらいは釣られてもいい
>>1です。
今日も書けるとこまで書いてきたいと思います。
話し合いが始まったところから。
話し合いはまとめ役として
みんなで集まろうと言った、生徒会役員とかやってる男子が司会進行をすることになった。
もちろん本名ではないが、ここでは高木と呼ぶことにします。
話し合いが始まってすぐに始まったのはリア充の愚痴大会だった。
「なんであいつ来てねーの?」
「元凶がさぼってんじゃ何にも始まらねえよ」
「てかあいつが死ねば全部解決だろ?マジ死ねばいいのに」
みたいな発言ばかりが飛び交っていた。
このままでは収拾がつかなくなると思ったのか、高木が叫んだ。
「今日集まってもらったのはほかでもない、
今後俺たちの身を守っていくために、どうしたらいいかを話し合うためだ!
リア充が憎いのもわかるし、ただの悪ふざけのせいでクラスメイトや担任の命が失われたのは俺だって許せない。
だからと言って、リア充の文句を言っても事態は何も変わらない。
こんなふざけた事件が起こっている以上、今は解決策を模索しよう。」
話した内容は正直あまり覚えてないが、高木はこんな感じのことを言っていた。
すると一人の男子が手を挙げていった。
「ここにいるみんなでリア充を殺せば解決するだろ?
みんなで口裏合わせてさ。」
するとクラスからは
あいつは死んでも仕方ない。
これ以上犠牲が出る前に消すべき。
みたいにこの男子に共感する意見と、
どんなに憎くても、殺すのは絶対ダメ。
殺さなくても転校、退学すれば済む話。
というリア充を擁護する意見が出てきた。
高木は
「たしかにリア充が消えれば解決する可能性は高い。
ただあいつを殺すというのは、あまりにリスクが高すぎる。
いくら口裏を合わせたところでどこかで必ずボロは出る。
一応解決策の一つとしては扱おうと思うけど、もう少し平和的な案を探してみよう。」
と、上手く場をまとめていた。
他に出た意見としては、
学校側に頼み込んでリア充を退学させる。
みんなで除霊してくれる人を探して除霊してもらう。
リア充に刺激を与え続ける。
個々で女への対策を用意して自分の身は自分で守る。
などと言った意見が出た。
じゃあこの中のどれがいいだろうかと、高木が言ったところで松坂が立ち上がった。
「俺たちが見た女ってのは神様なんだろ?
何の神様かは知らないけど代償を払えば願いを叶えてくれるらしいし。
だったらもう一回女を呼び出して、
退屈で、平凡な学校生活をお願いすればいいんじゃないのか?」
といった。
クラスメイトはみんな「はあっ?」って感じで松坂を見ていた。
すると松坂はみんなに向かって話し始めた。
松坂の言い分をまとめると、
まずリア充を殺す案について。
高木の言った通り、ばれる可能性が高い。
ばれてしまえば受験はおろか、ここにいる人全員の人生がめちゃくちゃになる可能性が高い。
よって現実的ではない。
次にリア充を退学させる案。
学校に頼み込むのは難しいだろう。
実際に事件は起きてはいるが、こんなオカルトな理由で退学させるのは学校としても難しいだろう。
それならみんなでイジメて自ら退学させるほうが現実的。
しかし、リア充をイジメて退学まで追い込んでいる暇はない。
この調子でいくと今日明日にでも女が現れてまた犠牲者が出るだろう。
犠牲者が出てまた学級閉鎖となればイジメも進まない。
即効性のある対策が必要だ。
除霊してくれる人を探す案について。
もう当たれるところはすべて当たったつもりだが、ことごとく断られた。
その数200以上だとか。
今から探して仮に見つかったとしてもそのころには犠牲者が増えているだろう。
そして金がかかる。
すべての家庭の親が女の存在を信じているわけではないこともあり、
この方法でみんなが救われることはないだろう。
リア充に刺激を与え続ける案について。
前に俺にも説明してくれた通り、物理的に難しいだろうとのこと。
どの程度の刺激があれば女が出現しないのかも分からない状態だ。
仮に刺激が「クラス関係者における、身近な人の死レベルの刺激」だったとしたら、
どう考えてもそんな刺激を与え続けることはできない。
最後に個々で対策をする案について。
この場に一人でも有効な対策を知っているやつがいるのか。
盛り塩でもするつもりか?
人を容易く殺してしまうような神を相手に?
おそらく何の修業もしてない高校生が抵抗したところで効き目はないだろう。
消去法でいけば退学させる案が一番だが、リア充が退学したところで実際に女が出なくなるかと言われれば、
そうとは言い切れない。
そもそもリア充を中心に事件が起こっているって話自体、仮説に過ぎない。
リア充の願いの中には、「自分にとって」というフレーズが入っていなかった以上、
「クラス全員にとって」刺激的な学校生活になっていてもおかしくないとのこと。
実際にクラスメイトの全員が最悪の刺激を受け続けているのも事実だった。
それならどうすればいいのか。
それなら願い事事態をなかったことにしてもらえばいい。
もう一度女を呼び出して願い事をキャンセルすればいい。
これがうまくいけば平穏な学校生活が戻ってくるだろうということだった。
しかし、クラス内では「なるほど」と言う声もあれば「絶対に無理だ」
という声もあった。
高木が「どうやって呼び出すのか」と聞くと、
松坂は「みんなでもう一度儀式をする」と答えた。
「仮に儀式が成功したとして、女の神が来るとは限らない。
違う神を呼んでしまったらどうするのか」
という意見に対しては、
「その神に、女を追い払ってもらえるように頼む」と言っていた。
ここで俺も疑問に思ったことを聞いてみた。
「呼び出した神が女かそうじゃないか、どうやって判断するんだ?」
「それはお前が判断するんだ。」
と言われた。
正直戸惑ったが、思い当たる節はあった。
俺の左足に残る女の手形だ。
「お前はある意味、今あの女と繋がっている状態なんだと思う。
女が現れれば、おそらくその手形に何かしらの変化が現れると思う。
かなり不確かなものだけど、これが一番わかりやすいんじゃないか?」
正直自信はなかったが、この方法を実践するならやってみると答えた。
そんな感じで松坂が説明を行っていたとき、会議室のドアが開いた。
入ってきたのはリア充だった。
リア充は今にも消えそうな声で
「遅れてごめん」と言っていた。
するとクラスのあちらこちらから罵声が飛んできた。
そして1人の男子生徒がリア充の前まで歩いていくと、グーで思いっきりリア充の顔面を殴った。
吹っ飛ばされて倒れたリア充に、またほかの男子が暴言を吐きながら何度も蹴りを喰らわせていた。
すぐに廊下から先生が飛び込んできて男子生徒を止めた。
リア充は何も言わずに嗚咽していた。
先生が「大丈夫か?」と言いながらリア充を立たせると、誰かが
「そいつにかける情なんていらねえよ」と言ったのをよく覚えている。
リア充は泣きながら「助けて」と言っていたが、
周りの生徒は
「助けてほしいのはこっちだ。」
「なに被害者面してんだよ、5人も殺しておいて。」
なんてことを言っていた。
先生が「お前たちなあ!」と声を荒げたところで高木が
「先生、リア充が何か言いたいことがあるそうですよ!」
と叫んだ。
リア充は先生の手を振りほどくと、会議室の真ん中にやってきた。
そのままボロボロと涙を流して口を開いてはいたが、言葉が出ないようだった。
その間も周りからは
「泣きたいのはこっちだっての」
「言いたいことがあるならさっさと言えよカス」
と心無い言葉が浴びせられていた。
俺はリア充を少しかわいそうだと思った。
それだけのことをしてしまったのは事実だもあるが。
リア充は膝をついて土下座をした。
泣きながら何度も「ごめんなさい」と謝っていた。
みんなをこんな目に合わせるつもりはなっかった。
ふざけ半分であんなことをしてしまったことを後悔している。
亡くなってしまったクラスメイトや担任に合わせる顔がない。
みたいなことを言っていた。
リア充を見る視線は相変わらず冷たかったが、女子の中には
「もういいよ、もうやっちゃったことなんだじゃら一緒に対策を考えよう」
というやつもいた。
俺はリア充のことを絶対に許すことができない。
でもこのときは悪気のなかったリア充に同情していた。
結局なんやかんやでリア充を責めるのはやめて、話し合いが再開した。
先生にはもう大丈夫だと伝えて廊下に戻ってもらった。
話し合いとは言っても松坂の説明だ。
仮に儀式を行って女が来た場合、そう簡単に願いを取り下げてもらえるだろうかという話になった。
それに関しては松坂もただ「取り下げでお願いします」と言っても可能性は低いだろうと言っていた。
それならそれ相応の代償をまた払えばいい。女が納得できるだけのキャンセル料を出せばいいと松坂は言った。
神相手にそんな話が通じるだろうかとも思ったが、クラスメイトはみんな納得していた。
文章ではなかなか伝わらないと思うが、松坂の話にはなぜかすごい説得力があった。
話の内容はとてもオカルトだが、論理的な話し方、考え方をしているからだと思う。
クラスの空気はもうほぼ儀式をやる空気になっていた。
しかしまだ一番重要な代償に何を出すのかが決まってなかった。
リア充が「俺の魂を払ってもいい」と言っていたが、松坂にあっさり断られていた。
仮にリア充の魂を代償にして平穏な生活が戻ったとしても、魂を取られたリア充が無事でいられるとは思えない。
そこでリア充が死んでしまったら、それはもう平穏な生活とは言えないだろう。
そうなれば神は平穏な学校生活という約束を守れなかったことになる。
そうなったときに何が起こるかは見当もつかないから、少なくとも今ここにいるクラスメイトは全員生き残った状態で卒業しなければならないとのことだ。
でも魂レベルに大切なものってのは難しい。
キャンセル料だから魂までいかなくてもいいんじゃないか、と松坂は言っていたが、
同時に確実性をあげるなら大事なものに越したことはないとも言っていた。
そこで松坂はとんでもない提案をした。
ワシの予想では、全員の留年一回!
『今年度の進級を差し出す!』
ぐらいが、ちょうど良いくらいでないの?
『全員の陰毛』でも良いけど。
全員の陰毛もらって喜ぶ神様いねーだろ
また明日の夜か、明後日の夜に来て書いていきたいと思います。
釣りでも展開が予想できない
命より大切なものってなんだろう
いや、儀式で召喚されたのはまぎれもなく神様であって、この女は約束どおりクラスに刺激を与えるために送り込んだたくさんいるうちの悪霊の一体って説はどうだろう
だとしたら、今、女の霊を相手に交渉しようとしてるのが全て意味のない事になるな
これは壮絶なネタバレ
しかし、今
ではなくて、かなり昔の話なんだろ?
1には最後まで頑張って欲しい
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