カーチャンが本当のカーチャンじゃなかった件
というより偏見を持たれるのが怖かった。
偏見を持つような子じゃないってわかってるのに、ね。
でも俺はナギサのことがどんどん大好きになっていった。
でも結婚するとなると、俺の家庭事情をはなさないといけない。
でもどうしてもずっと一緒にいたい。
でもでもでも、と頭の中で葛藤が生まれていた。
一緒にドライブに行ったり、マッタリしたり、そんな時間がいつも心地良いと思ってくれてたようだ。
しかし、俺の態度が煮え切らないことに業を煮やしたようだ。
ある日話がある、と呼び出された。
「大阪に赴任することになったの。遠距離恋愛は私にはできないから。別れましょ」
でも前のように逃げるわけにはいかない。いい大人だ。
「その赴任はどうにかならないの!?」取り乱していたと思う。
俺はナギサの事が何よりも大事になっていたから。
大いに悩んだ。
どうすればいいんだろう、家族のことを打ち明けられない。
だから結婚してくれ、なんて言えない。
俺の元気の無さを察して母さんが言う
「真実、何かあったね??」
「別に・・・」
沈黙の続く食卓。
ドン!と母さんが食卓を叩く。行儀悪いなw
オヤジはポカーンww
「真実、我が家の家訓第二条は?」
「その日あったことはなるべく話すようにする・・・です」
俺は全て話した。
母さんは途中口を挟まず最後まで話を聞いてくれた。
ここ数年で母さんはとても強くなってきた。
「真実、母さん達がそんなに恥ずかしい?」
「母さん達は愛し合ってるし、素敵な家族だと思ってるよ?」
「真実が選んだ子に話すのは抵抗ある家族なの?」
「もしも、多少でも重荷に感じるなら、私たちのことを隠してその子と結婚してもいいのよ」
その日の夜、母さんの言葉を噛み締めて、決心した。
プロポーズしよう。
婚約指輪を買う為だ。
給料三か月分・・・というのが頭にあった。
何故か源泉徴収を握り締めてたw何の証明に使う気だww
そして普段余分な金は全て家に入れていた為、三ヶ月分の給料なんて手元に無かった。
俺は消費者金融で金を借りたw
両親出かけててそれどころじゃなかったw
俺もなんか焦ってたんだと思うw
ちゃんともう返したよ。
準備を終えてナギサを呼び出した。
「何?別れるって言ったでしょ?」
俺に迷いは無かった。
「俺はナギサと別れたくない。遠い所になんて行かないでずっと俺のそばにいてくれ。
俺は、お前と新しい家族を作りたい。俺の家族とも家族になって欲しい。だから、結婚してくれ。」
指輪を差し出しながら言った。
ナギサはしばらく黙った後・・・
「まずね、アンタ今日臭い。匂う。どんだけ汗かいてんの?
それと、服装も最悪!もうちょっとマシな服で言ってきてよね!
んで、道端ってなんなの!?お洒落なレストランでも予約しなさいよ!」
俺のHPがどんどん削られたww
「そこまで言わなくても・・・」
と俺が言うと、指輪奪い取られて薬指に付けて一言
「だって・・・一生に一回しかないじゃん・・・」
俺たちは結婚することになった。
クソワロタ
本当に幸せだった。
式場探したり、なんやかやで時間が経つのはあっと言う間で、
ついに俺の両親に合わせることになった。
予約していた料理屋で名前を告げる。
どうやら、両親は既に来ているようだ。
「緊張してきた・・・」と言うナギサと共に案内された席へ。
そこには・・・
俺の全く知らない人がいた。
母さんが男の格好をしてその場にいた。
それを理解した俺はナギサに紹介した。
「両親です」
驚いた顔をしているナギサ。
母さんはいつもの女にしか聞こえない声で自己紹介した。
「真実の母です。貴女に私のことを知ってもらうにはこれが手っ取り早いと思いました。」
オヤジは黙っていた。
これまでのこと、俺の生い立ち、家族のこと、全てを母さんはナギサに話した。
ナギサはうんうんと涙ながらに母さんの話を聞いていた。
最後に言った母さんの言葉は一生忘れないと思う
貴女も、真実と深い絆を結べるようなそんな家族にして下さい。
本物ではないかもしれないけど、それが母である私の願いです。」
俺は不思議と泣かなかった。
というよりグシャグシャに泣いてるオヤジを見てちょっと引いてたw
ただただ、この子と結婚するって決めて良かった。
この人が俺の母さんで良かった。って、ずっと思ってた。
これがこないだの日曜の話。
ともあれ俺は結婚することになり、ナギサの中には2ヶ月になる俺の子がいます。
二人で相談して、既に名前は決まっています。(早すぎですけど・・・w)
オヤジと母さんの名前から一文字ずつ取って「瑞樹」
俺の家族と同じように幸せな家庭を、ナギサと作っていこうと思う。
すいません。終わりです。
母さんがあまりにカッコ良くてスレ立ててしまいましたw
長文乱文失礼致しました。
ナギサ愛してる!!!!
以下好きなおにぎりの具
んでまた名前も両親から貰うってのも
男でも女でも通用するしな
両親から一文字ずつってのは渚が出した案なんです。
「その代わり、次の子は真実と私から取ろうね」っていう惚気話ww
素朴な質問だが
引きこもってる時の食事はどうしてた?
かーちゃんが作ったもの食ってたワケじゃないよな?
基本的にオヤジが用意してくれてた。
っても料理できない人間だったからコンビニ弁当だったりだけどね。
母さんが作った物なんて食いたくないとか言って困らせてたなぁ。
異常なんかねーよ
ちょっと珍しいだけだろ
むしろこんな家族愛に包まれた家庭がうらやましいわ
ここは絶対にあきらめちゃいけないところだぞ
3人の、そしてこれから生まれてくる子供のためにもがんばれ
あんたの経験と思いは、このスレの住民の心を動かしたように、
絶対にじーさんの心も動かせる
大丈夫、なんくるないさ
カーチャンカッケー
人が幸せを感じる時に自分も幸せを共有できるこの感じって何なんだろうな
お幸せにな
事情を察知して飯奢ってくれた定食屋のおじさん、店の場所なんかも覚えてるなら挨拶に行ってみたらどうかな。
落ち着いたら子供も一緒に、今の姿見たら嬉しいんじゃないかな。
きっと覚えてるよ、んで気にしてるよ、そんなもんだよ。
とにかく、乙でした。これから幸せにな。
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