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ひったくりを捕まえたらオレもひったくられた話

1:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 17:48:31.43 ID:luT6Y9k9O
立ったら書く。けど、ちょっと待ってて。


2:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 17:50:19.78 ID:6BmpIy7L0
スレたて初めてなので、粗相があったらヌクモリティで見て下さい。
書いてもいいですか?


4:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 17:52:04.73 ID:0FEroOYI0
うむ
今年最後のお間抜けっぷりを聞いてやろう


5:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 17:55:19.66 ID:6BmpIy7L0
>>4
ありがとう。

とりあえず当時のスペック

俺 25歳
身長 173cm 
体重 62kg
容姿 メガネ。韓国人だったらもてそうな顔と言われる。


6:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 17:56:03.48 ID:6BmpIy7L0
それは、6年前の12月でした。
その日は金曜日で、俺は忘年会だった。
酒が飲めない俺は、家に帰るとクラクラしながら、テレビを付けコタツに潜り込んでいた。
気持ち悪くて仕方がなかった。
それからしばらくした、たぶん12時ぐらいだったと思う。


7:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 17:56:45.56 ID:6BmpIy7L0
「どろぼう!どろぼう!」
「だれか!どろぼう!」
声と同時に、外を走る靴の音が聞こえた。
クラクラする頭で俺は考えた。
(酔っ払いの大学生か?ふざけてんのか?)
(でも、本当だったら面倒だな)
(まぁ誰かいるだろ。俺が出なくても…)
(でもなぁ…とりあえず様子でも見てくるか…)

で、外へ出た。


10:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:00:09.58 ID:6BmpIy7L0
アパートの階段をおりて、声がした方向を向くと…
酒が吹っ飛んだ。
目の前に、全身黒ずくめのジャージ姿の男がいた…
うっすらと笑みを浮かべて俺を見ていた。


11:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:01:27.57 ID:6BmpIy7L0
そして、右手にはヴィトンのバックを持っていた。
いきなり見つけちまったよ…俺。
この服装にこのバック、こいつ犯人でしょ。
自分の運の強さというか無さを悔やんだ。
でも、開き直った。
「おい、そのバック返せよ。」


13:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:04:58.26 ID:6BmpIy7L0
男「なんだよ!」
俺「それ返せよ」
男「なんだよ!」
俺「何度もいわせんな、ぼけぇ!」(声が震えてました)
そんなやり取りをしているうちに俺の後ろから車が来た。


14:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:05:31.29 ID:6BmpIy7L0
チャンスだと思った。
俺が手を差し出すと、男は無言でバックを出してきた。
俺「最初からそうすりゃいいんだよ。」
そして、俺がバックをつかむと同時に男が逃げ出した。
バックは俺の手に残った。追いかけるか少し悩んだが、すぐに俺は後ろの車の人に声を掛けた。
俺「助けてください!ひったくりです!」


15:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:06:07.37 ID:6BmpIy7L0
兄ちゃん「えっ!」
俺「追ってください!」
兄ちゃん「あいつですか!わかりました!」
俺「お願いします!」(声が震えてました)
車で走り出す兄ちゃん。
車の後ろを走る俺。


16:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:06:38.06 ID:6BmpIy7L0
男が曲がり角を曲がり、俺には見えなくなってしまった。
しかし、車で先を走っていた兄ちゃんには見えていた様で、車を停めて住宅の裏へ走り出した。
車からもう一人の兄ちゃんと、女の子が出てきた。
気がつくと周りの家からも人が出てきていた。
なかにはゴルフクラブを持って出てきてるオッサンもいた。
それを見て、少し安心した。心強かった。


17:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 18:07:04.99 ID:6BmpIy7L0
俺「ひったくりです!助けてください!」
できるだけ周りの人を巻き込もうとして叫んだ。
オッサン「どこ?どこにいった?」
俺「この家の裏です!」
走り出すオッサン。眺める俺。
手に持ったバックをどうするか考えていたら、兄ちゃん二人が男を捕まえて出てきた。
オッサンがクラブを握って後ろを歩いている。ドヤ顔だった。


18:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 18:16:33.37 ID:A1MYZcoP0
見てるよ


19:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:21:06.98 ID:6BmpIy7L0
>>18
ありがとう。続ける。


20:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:21:54.76 ID:6BmpIy7L0
俺「てめぇ!何してんだ!」
男「何にもしてねぇよ!離せよ!」
俺「自分がしたことがわからねえのか!」
男「何もしてねえよ!なんだよ!」
俺「正しいことを言ってんのはこっちだ!間違ってるのはお前だ!」
兄ちゃんA「うるせぇ!二人とも黙ってろ!」
俺「…はい」
兄ちゃんB「警察に電話しました?」
俺「してません!」
兄ちゃんAB「してください!」
俺「はい!」


21:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:22:40.52 ID:6BmpIy7L0
そのとき、さっき車から出てきた女の子が俺の肩を叩いた。

女「あの、彼女…」
俺「彼女?いません!」キリッ
女「いえ、あの娘が…」
俺「えっ?」
女「あの娘…」

少し離れた道路を指さした。


22:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:23:24.38 ID:6BmpIy7L0
指のさした方向をみると女の子がorzしてた。
俺は走り寄った。
俺「大丈夫ですか?これあなたのバックですよね?大丈夫ですよ」
orz娘「ぶえぇぇぇえ。ありがとうございまずずずずz」
俺「ケガは?」
orz娘「だいじょうぶれすすうすす、ぶえええぇぇぇえ」
兄ちゃんB「おい!早く警察に電話して!」
俺「はいぃぃぃ!」


23:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:24:18.80 ID:6BmpIy7L0
アパートに携帯を走って取りに行った。
俺は警察に電話するのが初めてだった。
俺「もしもし、ひったくりです!」
警察「はっ、はいいいい!ど、どこですか?」
俺「○○のあたりです!」
警察「○○ですね!!ところであなたはだれですか?」
警察の対応者もテンパっていた。


25:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:25:09.27 ID:6BmpIy7L0
俺「は?え?吉田と言います。」
警察「吉田さんですね?えっとどなたですか?」
俺「え?」
警察「えっと…どういった関係ですか?」
俺「え?」
警察「え?」
電話を切ろうと思った。


26:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:27:12.16 ID:6BmpIy7L0
俺「とりあえず早く来てください」
警察「いま向ってます。あなたはなぜそこにいるのですか?」
俺「えっ?…捕まえたからかな?」
警察「犯人はいますか?」
俺「います!あっ逃げた!」(まじで逃げ出してた)
警察「えッ!」
俺「あっ、捕まえた」(兄ちゃんBのタックルが決まった!兄ちゃんBすげぇ!)

くらいまでは覚えてるけど、あとは何を話したか覚えてない…
とにかく噛み合ってなかった。


27:吉田  ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:27:58.53 ID:6BmpIy7L0
警察が来ると、男が放心状態で虚ろな目をして道路を見つめてた。
なんだか物悲しい気持ちになった。
兄ちゃんたちに掴まれて、ズボンが下がっていた。
白ブリーフが見えていた。


30:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 18:35:15.05 ID:4Q7AOQoJ0
頑張れ吉田。
負けるな吉田。


32:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 18:38:07.45 ID:NKj/fE4dO
けど…


捕まえたの吉田じゃなくね?


34:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:40:23.88 ID:6BmpIy7L0
>>32
そう!そうなんだよ。俺じゃないの。
でも、その場の流れで俺になったの。

警察にもちゃんと言ったんだが「吉田で良いじゃん」的な流れになった。


33:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:38:24.72 ID:6BmpIy7L0
柏、負けてしまいましたね。
続けます。

男は終始無言でパトカーに乗せられた。
警官からなんか説明をされてる様だった。
男がこっちをむいて口を開けた。
しかし、何も言わず俯いた。
すごく虚しかった。
なんであの男はこんなことをしたんだろう。
怒りと悲しさで何とも言えない気持ちになった。


35: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/12/18(日) 18:41:28.63 ID:lWVIOWngO
吉田はできる子例えその体内に韓国人の血が脈々と流れていようと
俺は吉田を評価するニダ


36:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:43:47.46 ID:6BmpIy7L0
>>35
いや。ずっと日本人やってます。
吉田家17代目当主です。


37:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:44:53.85 ID:6BmpIy7L0
そして、男が連行されると、
警官「えっとね。事情を聴きたいので今から署に来てもらえます?」
俺「いまからですか?」
警官「すぐにでも犯人を検察に送りたいので、協力してくれませんか?」
俺「あっ、はい」
警官「ご自分で来られます?」
俺「ちょっと酒飲んでるんで車は無理です…」
警官「忘年会ですか?いいですね」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、乗ってください。寒いので着替えてきますか?」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、待ってますので」
俺「あっ、はい」

結構やりとりが強引だったけどこんなもんなのか?


40:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:50:27.35 ID:6BmpIy7L0
着替えてパトカーに乗ると、さっきorzしてた子も乗ってた。
ちょっと戸惑ってしまった。

orz娘「ありがとうございました。」
俺「いえ…あの、大丈夫ですか?」
orz娘「ちょっと転びましたけど、大丈夫です」
警官「怪我してるんですか?傷害もつけられますよ」
orz娘「ちょっとだからいいです。」
口調は強かった。


42:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:52:04.13 ID:6BmpIy7L0
俺「いいの?」
orz娘「いいです」
警官「あんなやつに遠慮することはないですよ」
orz娘「いいんです、ちょっと擦り剥いただけだし…フラフラ歩いてる私も悪いんです」
さっきまで泣いてたのにすっかり気を持ち直してるようだった。
女って強いと思った。


44:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:54:13.93 ID:6BmpIy7L0

最近、分かったがorz娘はNHKのアナウンサー「井上あさひ」に似ていた。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B003YJFGIA/search-best-item-22


以下orz娘→あさひ


46:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:55:31.94 ID:6BmpIy7L0
署に着いてから、個室に通された。
たぶん取り調べ室。
なんだか小難しい言い回しで書類を作ってた。
刑事「吉田さんは、○○と知ったる家の庭に入り…」
俺「えっ、その人知りませんよ」
刑事「これ見て」と地図を出してきた。名前入りの地図だった。
刑事「分かった?」
俺「分かりました。」
刑事「いまは、この家がだれの家か知ってるよね?」
俺「…はい」
書類を簡単に仕上げるために、いろいろ調整しながらやってるのが分かった。
てっとり早く仕上げるために…。

相手は私服だったから刑事と思って書いてます。


47:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:56:35.82 ID:6BmpIy7L0
刑事「こいつ知ってる?」
犯人の免許証を見せてきた。
俺「知りません」
住所はここから5キロぐらい離れた場所だった。
生年月日は昭和30年だった。親父と同じ年だった。
虚しくなった…
白ブリーフを思い出した。


48:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 18:57:08.99 ID:ij0bYgQE0
白ブリーフェ・・・


49:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 18:58:29.51 ID:6BmpIy7L0
それから、ちょっと休憩をもらえて、トイレに行った。
途中、机やソファーのある場所を通ると、あさひがいた。

警官「ちょっとこのカバンを指さしてください」
あさひは写真を撮られてた。




59:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:12:00.41 ID:6BmpIy7L0
俺は、すこし様子を見ていた、バックの中身を調べていた警官が二人で話していた。
中年警官「このDSは幾ら位するものなの?」
若い警官「えっと、2万くらいですかね?でも先輩、これDS liteですよ」
中年警官「おおぅ。これがDS liteか。初めてみるな」
など、会話をしていた。
俺は非日常にいるのに、こいつらにとっては日常なんだと感じた。


解放されたのは朝の5時だった。
俺は、その日も仕事だった。


60:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:13:30.02 ID:6BmpIy7L0
解放された駐車場で
刑事「あいつは2~3日のうちに検察に送りますから」
俺「はい」
刑事「今日も仕事なんだって?休めないの?」
俺「お客さんがいますから…」
刑事「相手のあることは仕方ないね。とりあえず気を付けて」
俺「ありがとうございます」

ちょうど、あさひも署から出てきた。


61:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:14:20.44 ID:6BmpIy7L0
また二人でパトカーで送られた。
俺のアパートの前で停めてくれた。





あさひも同じアパートだった。


64:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:20:22.23 ID:6BmpIy7L0
俺「同じアパートだったんですねw疲れましたねw」
あさひ「そうですねw疲れましたw」
俺「ゆっくり休んでください。俺は、少ししたら仕事いきますから」
あさひ「怖くて眠れなそうです…あの…仕事がんばってください。」
俺「えぇ。なんかあったら201に居ますから、じゃぁ」
あさひ「はい、じゃぁ」


やっぱり、その日の仕事はgdgdだった…


65:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:20:56.24 ID:6BmpIy7L0
その日の昼に警察から電話があった。
警察「現場検証をしたいのですが、お帰りは何時ころになりますか?」
俺「はやくても夜の6時7時ぐらいです。」
警察「そうですか…外は暗くなっちゃいますね。
明るい時にやりたいんですよ。写真とか撮りますので」
俺「明日なら日曜で休みです。」
警察「じゃぁ、明日の午前9時でどうでしょう?」
俺「わかりました。家に居ます」
やっぱりなんか強引だった。


66:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:21:43.32 ID:6BmpIy7L0
当日、現場検証をしていると近所の人がチラチラ俺を見てきた。
堂々としていればなんとかなると思って、普段より大きい声で話してやった。
俺は無罪だとあえてアピールしてみた。







人が余計に出てきた…


67:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:22:29.03 ID:6BmpIy7L0
その日は、できるだけ普段の生活に戻したいと思って過ごした。
スーパーで買い物をし、洗車をし、マンガ喫茶に行ってきた。
気づいたら夜10時になっていた。
肩が凝っていた。背中が痛かった。
家に帰って何気なくポストを開け、チラシを捨てていたらメモが出てきた。
あさひからだった。


68:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:23:41.70 ID:6BmpIy7L0
最初は、佐川急便の不在票だと思っていた。
メモには…
「先日はありがとうございました。お礼をしようと思って来ましたが
いらっしゃらないようですのでまた。」
と書いてあった。
マンガ喫茶でキン肉マンなんて読んでる場合じゃなかった。


74:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:36:42.88 ID:6BmpIy7L0
メモには、名前、連絡先はおろか部屋番号すら書いてなかった。
また、来るんだろうと思っていた。

しかし、月曜火曜が過ぎ水曜日になっても何の連絡もなかった。
俺もどうでもよくなっていた。









わけがない

連絡が待ち遠しかった。


76:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:38:45.63 ID:6BmpIy7L0
しかし、気持ちに反して連絡はなかった。
キン肉星王位争奪戦を読んでた自分を悔やんだ。
金曜日になり、また俺は忘年会に出た。
飲めない俺にこの時期は苦行だった。
やっぱり気持ち悪いままコタツにもぐっていた。
先週と同じ12時を迎えようとしたそのとき…

玄関のチャイムが鳴った。


81:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:45:20.73 ID:6BmpIy7L0
一瞬にして酒が抜けた。
ジャージではあったが、身だしなみを整えうがいをしてドアを開けた。

そこには…
ぐでんぐでんに酔っぱらった友人がいた。
しかも二人。


殺意を覚えた。


82:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:46:17.08 ID:6BmpIy7L0
こいつら玄関に放置しとけば死ぬかな?
などと考えつつも部屋に入れてやった。
駅前で飲んでいたらしい。キャバクラ行ってきたらしい。
殺意を覚えた。


83:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:51:49.09 ID:6BmpIy7L0
結局、男3人でむさくるしくコタツで寝た。
次の日の朝、友人を外まで送った。
A「悪かったな。またな」
俺「おお、気にすんなよ」
B「また来てやるよ。」
俺「来なくていいよ。またな。」
C「髪の毛すごいですよ。」
俺「パーマかけてるから、毎朝こうだよ。」


86:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 22:59:45.72 ID:6BmpIy7L0
「ナニカガオカシイ…」
声のした方を振り返った。
駐輪場に何かがいる。
眼鏡をしていない俺にはまったく見えなかった。
裸眼視力0.09は伊達じゃない。
目をこすった。
目を開けたらあさひがいた。
ダッフルコートを着て、スカートにブーツ姿だった。
白いマフラーだけ俺にはよく見えていた。

俺の顔を覗き込んできた。目がキラキラしている。

深々とお辞儀をして

あさひ「おはようございます。先日はありがとうございました。」

ニッコリ笑った。

そして、俺の心がひったくられた。


89:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:04:40.57 ID:6BmpIy7L0
あさひ「楽しそうですねw」
俺「あっ、どうもw」
あさひ「なかなかお礼にいけなくてすいません」
俺「あっ、ああ。都合のいい時で構いませんから」
あさひ「う~んじゃあ、今日の夜は居ますか?」
俺「います。居るようにします。」
あさひ「じゃぁ、学校から帰ってきたら寄りますねw」
俺「えぇ。わかりました。いってらっしゃいw」
あさひ「いってきますw」

ニコニコ笑いながら手を振るあさひ。

俺の心が強盗に遭いました。

ドヤッ


242:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 21:47:35.76 ID:TsrZJMViO
>>89
あたりも参照
スレタイが上手く落ちに繋がってドヤァの意
こんな落ちであってほしくなかったがな・・・


263:名も無き被検体774号+:2011/12/20(火) 07:11:27.20 ID:KiEqwJgT0
>>89
銭形「あさひは大変なものを盗んでいきました それは吉田の心です」


90:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:08:34.40 ID:6BmpIy7L0
すんませんすんません。

まじめにやります。


91:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:09:19.17 ID:6BmpIy7L0
俺は、部屋に戻ると風呂に入り、着替えをしマツキヨへ向かった。
掃除用具を買うためだ。
マツキヨはやってなかった。時計を見ると午前8時だった。
とりあえず、近くにある24時間営業のアダルトショップに向かった。
時間調整のつもりだったが、昼まで吟味してしまった。
姫野愛いいよね。


93:名も無き被検体774号+:2011/12/18(日) 23:09:32.75 ID:AEo6yAecO
ドヤ顔ええからはよ

風邪ひく


95:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:10:59.59 ID:6BmpIy7L0
>>93
パンツ履いててください。


96:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:11:31.60 ID:6BmpIy7L0
帰ってからは、とことん掃除をした。
床も水拭きした。窓も磨いた。
念のために布団も干した。
姫野愛はやっぱり良かった。
そして、午後8時チャイムが鳴った。


97:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:12:12.45 ID:6BmpIy7L0
あさひ「こんばんは~」
俺「おかえりw」
あさひ「ただいまw」
俺「部屋、入ります?」
あさひ「できたら、コタツにも入りたいですw」
俺「そうwwwどうぞ」

お礼はクッキーだった。


98:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:13:04.11 ID:6BmpIy7L0
実は大切なことを話していなかった。

俺「ところで、名前は?www」
あさひ「あっ!言ってませんでしたか?」
俺「一言もwww」
あさひ「聞いてくれてもいいじゃないですかw」
俺「聞けないでしょwあんな状況でw俺も言ってないけどw」
自己紹介が始まった。照れ臭かった。


99:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:14:26.18 ID:6BmpIy7L0
あさひのスペック

身長 168cm
体重 不明
スリーサイズ 不明
趣味 旅行


100:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:15:10.73 ID:6BmpIy7L0
そして、事件の話になった。

あさひ「酔って歩いてたんですよ。
で、駅から付けられてるのは気づいてて怖かったんです」
あさひ「で、そこの電灯の下で振り返ったんです、
そしたら男が走ってきて、バックの奪い合いになってご覧の通りですw」

あさひ「追いかけたんですけど、見失っちゃって転んだんです。
で、顔を上げたらお地蔵様がいて、次に顔を上げたら吉田さんがいたんですw」

ものすごい勢いで話された。
相づちを打ち続けた俺は、目が回っていた。


102:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/18(日) 23:16:20.69 ID:6BmpIy7L0
そのあと「笑ってはいけない温泉旅館」のDVDを見て二人で爆笑した。
しかし、DVDを見ている俺は必死に考えた。
「次に会うきっかけを作らねば」
「爆笑したふりをしつつ、ボディタッチは可能か?」
「帰ると言い出すタイミングはいつ来るんだ」

答えのでたものは一つもなかった。

しでかしたい想いだけがいっぱいだった。


119:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 12:29:36.17 ID:wIG+SU0vO
あさひ「これ読んでもいいですか?」
DVDを見終わったら本棚をあさっていた。
持ってきたのはバガボンドだった。

そして、コタツから頭だけ出して黙々と読みだした。


133:福岡駐屯地:2011/12/19(月) 16:18:01.59 ID:2DC+UHaG0
wktkが止まらない
支援


136:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 18:05:37.61 ID:UwF4kirdO
面白いのになんでそういう事を言うんだね君たちは


140: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2011/12/19(月) 18:39:19.34 ID:46Oat7H70
支援すっっぞ!

ワッフルワッフエル


141:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 18:50:19.40 ID:FuQj1kTT0
部長しっかりしてらっしゃるwww

なんか吉田かわええ好きです


143:千葉駐屯地:2011/12/19(月) 18:58:38.68 ID:46Oat7H70
         ヽ、        /  思 い
  シ 俺 吉   !        !   .い い
  ョ の. 田.   !       |   つ こ
  ン. ケ     |      !,  い と
  ベ. ツ     ノ      l′ た
  ン の     ゛!  ___ 丶
  し. 中    ,,ノ’ ´    ` "ヾ、、_   _,.
  ろ で   /            ヽ`’Y´
        }f^’^^了t^’^’`’ー1  l
       ノ|L_ ! ___ { ,..、|
'- 、…..、r‐"´  }f’tr’i  "^’tォー` }j/i’,|
     ヽ    l.| ´ |    ̄  vijソ.!
         丶 └、     Fイ l′
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   , ,/.       ヽ `""´,/ !  ^|ー、
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.,’.,’  /´   └ 、_ ノi   ノ  (、_  ``ヾ!
,’/ /     ヽ、 ` "ー 、ィ-─" r`’^    `
l|  !            リ    `ぅ ー=、_
| |          サ     〉
  ト             ′    ./"ー- 、,.._
  |  ヽl            (B     /    ヽ、
  |     !,、      !     /     ∠_
  ,イ     ヾ’     ィ 、   . /   ,,ィ’´


148:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 19:27:15.17 ID:TsrZJMViO
wktk


150:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:51:10.31 ID:DpyIL3rq0
バガボンドが読み終わると
あさひ「俺さん、このDVD借りてもいいですか?」
あさひが持ってきたのは「水曜どうでしょう」だった。

「次に会うきっかけができた。

しかも、シリーズ物だから一度に観れる訳がない。
しばらくは会っていられるんだ。」
とほっとした。

あさひは、「水曜どうでしょう」を全て持って行った…


151:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:51:47.51 ID:DpyIL3rq0
それからメールをする日々が続き、メールの話題は自然とクリスマスになった。

俺「今年の明石家サンタも楽しみだなぁ。」
あさひ「クリスマスなのに自宅ですかw」
俺「ほっとけwあさひさんは?」
あさひ「ヒミツです(ハート)」
俺はメールを返さなかった。


152:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:52:22.16 ID:DpyIL3rq0
その年のクリスマスも連休だった。
24日を迎え、俺は会社の付き合いで買ったチーズケーキを食べていた。
見栄を張ってホールで買った。
全部、食った。気持ち悪くなった。
あさひの事を考えて悶々とした。
姫野愛はよかった。

11時半になるころ、携帯が鳴った。
あさひからだった。

光の速さで電話に出た。


153:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:55:03.27 ID:DpyIL3rq0
あさひ「すひまへん、こんわ時間ひ」
俺「どうしたの?酔ってる?」
あさひ「たいじょうぶれす。あの…申し訳ございまへんが…」
俺「なによwww」
あさひ「迎えにきてくれまへんか?」
俺「えっ?どうしたの?」
あさひ「たいじょうぶなんれすけど、なんか怖くて…おもいだひちゃって」
俺「なんでそんなに飲んじゃうんだよwww」
あさひ「すひまへん、すひまへん」
俺「いいよ、どこ?」


154:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:55:37.33 ID:DpyIL3rq0
車で迎えに行った。
ひとめ見て分かった、あさひは間違いなく泥酔していた。
俺「後ろに乗って。」
あさひ「寝ててもいいれすか?」
俺「いいですよw気持ち悪くなったら言って」
あさひ「たいじょうぶれす。すひまへん」
後ろに乗せて寝させたのは失敗だった。


155:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 19:56:19.32 ID:DpyIL3rq0
アパートまであと5分の所に来た時。
あさひが「ぼえ~」と鳴いた。
まるで壊れた蛇口の様だった。
窓を全開にした。
風が冷たかった。
臭かった。
泣けた。


157:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 19:58:35.45 ID:/E2N5zGx0
あらら


158:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 20:01:53.87 ID:DpyIL3rq0
アパートに着くと、とりあえず俺の部屋に運び込んだ。

あさひがかろうじてしゃべった。
「トイレ。はく。」
トイレにつながる洗面所に連れて行った。
これも失敗だった。

その場にあさひを残して、車の掃除を始めた。
午前3時まで掛かった。

そして家に帰って、あさひの様子をみてorzした。


159:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 20:05:22.07 ID:pL+sDI6J0
おもろw続けて


160:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 20:11:12.74 ID:Lh1mgc2a0
ナニされたって構わないだろうな


162:吉田 ◆YtFiiqjbeo :2011/12/19(月) 20:19:19.04 ID:DpyIL3rq0
あさひさん、それトイレじゃないから…
トイレのフタを開けるつもりで、それ開けちゃったの…
いや、似てるけど…違うから…
それは…
それは…


洗濯機…


何かの間違いかと思った。
夢だと思った。
ワロタ。
寝た。


263:名も無き被検体774号+:2011/12/20(火) 07:11:27.20 ID:KiEqwJgT0
>>162,196
朝っぱらから大爆笑したwwwwwwwwwww


163:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 20:20:34.99 ID:UwF4kirdO
ワロタwww


165:名も無き被検体774号+:2011/12/19(月) 20:22:57.26 ID:XyI3h3260
あさひさん かわいいなw