年上の彼女に救われた話
その日、彼女に
「うち泊っていかない?」て言われた。
日帰りのつもりだったけど、まぁ当然断れない。
ご飯作ってくれた。オムライス。めちゃくちゃおいしかったよー。萌え萌えキュンした。
楽しくテレビ見て、何か普通にしてるだけで、全部楽しかった。
そして、風呂に入って普通に寝ようとしたら、めちゃくちゃ怒られた。
正直に「全くわかりません」と言ったら、めちゃくちゃ笑われた。
「じゃあ、ちょっとお姉さんに任せてみ」とか言われて、言われるがままに調教された。
描写は朝チュンだけでいいかな?
なんか幸せで一週間くらい泊った。
元々家出癖が有ったから、親はなんとかごまかせた。
寂しそうだったから。
悩んでそうだったから。
死にそうだったから。
優し過ぎて、俺は狭い世界で生きてたんだなぁーって思った。
でも、付き合ってくれなくてもいいんだよ?とか、いかにも童貞なこと言ったら、
「もう君は私好みに染め上げられているのだよ」とか言われた。
まぁ人間形成できてない空っぽな自分だったのはわかるけど、この一年間で色々調教されてたんだなぁとか思った。
彼女を幸せにしようって本気で思ってから、どうやったら彼女が幸せになるか必死に考えて、
何にも取り柄の無い自分は勉強するしかないって思ってた。
勉強して、やりたい仕事に就いて、いっぱいお金を稼いで、彼女を幸せにするという目標を立てた。
本当はもうちょっと具体的考えてたけど、ここは特定怖いから避けとく。
根暗に真面目に授業はちゃんと受けてたから、そんなに成績は悪くなかったけど、
受験レベルでは無かった自分は浪人1年のプランを立てて、必死に勉強した。
目標にした大学に入れるレベルでは無かったけど、高校卒業までにはかなり点数が上がった。
でも合格ラインには届かないと思ったから、あと一年は死ぬ気でやらなきゃ駄目だ。
そう本気で思った。
3時間の睡眠以外は全部勉強につぎ込んだ。
できる科目はずば抜けていたものの、上がらない科目は本当に上がらない。
睡眠不足と情緒不安定で精神バランスもどんどん崩れていった。
もっと死ぬ気でやらなきゃという意識だけが膨れ上がってって、自律神経失調症を再発した。
脳みその機能が低下してく感じで、知識は増えても成績は下がったりした。
そんな一年を過ごし、とうとう迎えたセンター本番で大ゴケした。
わかってくれて、ありがとう。
今でも後遺症か何かかわからないけど、無意識の行動が人より多い気がするんだよね。
ぼんやりしてて、ど忘れとか、仕事中にやらかしたりしてよく焦る。
勉強さえも才能が必要なんだって。
今でも思ってるけど、俺の中での方程式は 才能×努力±運≧課題。
落ち込めば落ち込む程、何にも才能の無い自分に絶望した。
彼女を幸せにする方法は大学に合格することだけじゃないはずなのに、
この時はもう何の才能も無い自分が腹立たしくて死にたかった。
「ごめん。俺じゃないみたいだ。俺は約束果たせない。」みたいなことを言った。
必死に駄目じゃないってプロセスを褒めてくれたけど、全然頭に入ってこなかった。
俺にとって、駄目じゃない彼氏になるという結果が必要でプロセスを褒められても何にも嬉しくなかった。
「俺君はここまで頑張れるんだから駄目じゃない。だから私が居なくても元気にやっていけるんだよね。」
「私も俺君以上の人見つけて幸せになるから、ちゃんと俺君も幸せ目指してね。」
そう納得してくれた。
本当は別れたくないのにね。
「ごめんね。俺もう頑張れない。」って言って別れた。彼女はめっちゃ泣いてた。
それ以来は連絡を取らず、呆けてた。
適当に私立を一校だけ受けて、受験勉強もやめた。
見てくれた人ありがとう。もうちょっとで終わる。
大学に入ってからは、頑張りたくないって思ってたから、遊びに遊んだ。
結構偉い高校からも来てる人が多くて、地頭の違いを感じたりして、勉強は本当にやめた。
自分のやりたいように大学生活を過ごした。
自由に生きることだけは彼女が最初に進めてくれたことだったから、そこだけは曲げなかった。
自由に生活をしてると自然と友達もできた。恋愛も告られたり、ふったりとか平和に過ごした。
もちろん授業出ない癖に、きっちり単位だけは取る俺を快く思わない人も居たけど、
そういう変なプライド無い人とは、めちゃくちゃ仲良くなれた。
俺の人生のモットーは自由と自己責任。
研究室に入ってからは、研究が楽しくて、勉強も楽しくなって、大学生活は全部楽しかった。
必死に研究したおかげで、論文も発表できた。大した記事じゃないけど。
地頭の悪さとコミュ障の名残があるから、就活もあんまり上手くいかなかったし、本当に人生色々うまくいかないことばっかりだ。
でも、給料安いけどやりたい仕事に就けた。仕事してて喜んでくれるとやっぱうれしい。
例えば、俺に何の才能も無くて、何やっても二流にしかなれなくっても、
やりたいことやって自分のスペック最大限発揮して二流なら頑張った意味あるのかもって少しずつ思えるようになった。
それで彼女を幸せにできたのかはわかんないけど、俺はたぶん今後も何の才能も見つからない駄目な人間だと思うけど、
できることを必死にやっていこうって思う。
結局、頑張るってやりたいことをやることなんだと思う。
そう思うきっかけを作ってくれた年上の彼女の話でした。
見てくれた人ありがとう。
バッドエンドっぽくて、すいません。
長い話して、すいません。
彼女に今の自分の様子知らせてやれよ
恋愛感情云々抜きにしてさ
>>62
彼女は元気にやってること知ってるよ。
もう連絡は取ってないけど、研究室に居る頃に結婚するって報告された。
その時に色々喋ったー
ちょっと寂しかったけど、嬉しかったよw
そんな風に思えたのが、ちょっとだけ誇らしかったよw
乙
すげー切ないな…
思い出してて、割と切なかったwwww
でも、それも自己責任。
>>68
いやーよくやってくれたのは彼女であって。
俺は彼女に調教されただけですわー
感謝感謝
ただ、俺はこんな出会いもないし、出会わないことを悟ってるから、>>1みたいなのはすごく応援したくなる
俺もこんな良い人にはもう出会えないかもw 惜しいことをしたw
応援ありがとうw でも、やりたいことはやった方がいいよw
可愛い子が居たら、話しかけてみたらいいよw
嫌がられたって、死ぬ訳じゃない。
何かしたって、何もしなくたって、この世は地獄だw
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