海外で2ヶ月も女と一緒に行動していたのに童貞なまま終わった
行った国はベトナム、カンボジア、タイ、イギリス、フランス、イタリア、
スペイン、ベルギー、ドイツの9カ国。とりあえず、ベトナムまでの
航空チケットを取得し、タイからヨーロッパに向かうスケジュール。
そして俺は旅立った。
まぁ、いいや、続ける。
スペック
ブサイク 身長 160cm。体重 78kg
物価は安いし、食べ物も美味い。女性も綺麗で、最高の出だしだったよ。
ちなみに、この旅行の目的はもう一つ。童貞を捨てる事。今考えたら、
海外で童貞を捨てるとか、どうかしてるんだけど、日本では女恐怖症で、
まともに顔を見れるのは母ちゃんだけ。姉ちゃんの顔も直視できない、
レベルの高い女恐怖症だった。
なくなるような気がしたわけだ。旅の恥はかき捨てだっけ?でさ、ベトナムに
到着した時に、最初のホテルで、可愛い受付の姉ちゃんがいたんだ。
日本ではありえないんだけど、女慣れしてますよって雰囲気でさ
『HI! you are beautiful』って言ったらさ、笑顔なのよ。ここで確信したよ。
俺は島国日本に留まっている男じゃないと。
タイに突入する。タイの女はいいと、いろんなサイトに書いてあったので、
タイまで我慢する事に決めた。ちなみに、ベトナム滞在5日ほどで、俺の
女恐怖症はかなり克服していた。カタコトすぎるが『you are プリティ』
とか連発できるほど、イケ男になっていた。勘違いも甚だしいのだが、
可愛い女に向けて、右手で銃の形を作り、打つような仕草もしていた。
カッコイイと思ってた。
一刻も早く抜け出したかったんだが、バスのチケットのトラブルで、通常なら
3日で脱出する予定が6日もかかってしまった。ここで一人の女に出会う。
プノンペンからアンコールワットに向かうバスで、奇跡的に隣同士になったのだ。
顔は沢尻えりか似で、髪は後ろで一つにくくっていた。日本では確実に目も
あわせられないレベルで、エレベータ内で一緒になっただけで緊張するレベル。
行き先は俺と同じ、アンコールワットだった。俺は、ベトナムで見につけた
イケ男のテクニックを存分にいかし、『悪いけど、俺は、女知ってるんだわ』
という雰囲気で、彼女と話まくった。最初は口数少なかったんだけど、
徐々に言葉数も増え、歳は22歳。6年付き合った彼氏に3股されているのを知り、
傷心旅行中との事。
自分にとって何も残らない事を悟った。お金で童貞を捨てるなんて、
馬鹿げている。童貞は一生に1回しかないわけで、その相手は、一生記憶に残る。
すでに自分の許容範囲を超えるレベルでトークしてが、今の勢いなら絶対イケる。
周りは皆、外国人。確信したよ。ハメられるってね。
とりあえず、サヤカの旅の予定は決まっていないとのことだったので、
タイまで一緒に行こうぜ!という事で決まった。俺は変態だが、紳士なので、
アンコールワット近くのホテルは別々に予約した。その夜、当然、サヤカで
5回はオ◎ニーしたが、してなかったら、大惨事になるレベルだ。
正直、もうカンボジアとか、旅行とかどうでもよかった。
朝食も、昼食も、夜食も、俺の目の前にサヤカがいた。こんな美人の子と
飯を食っている自分に驚いたが、サヤカとS◎Xができるのかと思うと、
目頭が熱くなった。俺は童貞を守っていた事を本当によかったと思った。
カンボジア入国5日目。明日はタイに入国しようと昼食で話していた時、
サヤカから提案があった。
『ホテル代がもったいないから、別々に部屋取るんじゃなくて、1部屋とってダブルベッドにしようよ!』
と。俺は
『えっ!?でも、サヤカちゃんは女の子だし・・・』
という、恋愛マニュアルの基礎講座にもある、とりあえずの気遣い返事をした。
1部屋に2つのベッドがあるタイプのやつ。
俺は、カンボジアで3本の指に入る位、男前な返答をして、優越感にひたった。
あそこで『よっしゃ!』なんて言ったら、完全にオワリ。女というのは
怖いものだ。こういう駆け引きで、俺にさぐりを入れてくる。
当時の俺の愛読書は BOYS BE だ。暗記できる位、熟読していた俺には
死角がなかった。サヤカは俺の返答を聞いて、かぶせ気味で言ってきたよ。
『そうね・・・やっぱヤメとく』
ってさ。もっと押してこいよ。たった一回位、断られた位でなんだよ!
俺はその夜泣いた。
バンコクに到着し、カオサンに向かった。カオサンは世界中のバックパッカーが
集う場所なので、宿泊費も安く、とにかく過ごしやすい。サヤカも、カンボジア
の旅には少々疲れており、タイに着て、笑顔も更に素敵になった。そんなサヤカ
を見ていると、俺は、サヤカがほかの日本人に取られてしまうんじゃないだろうか
と怖くてしかたなかった。俺は博士太郎激似だが、サヤカは沢尻エリカ似だ。
スタイルも良く、あれだけの長旅なのに、いつも良い匂いがする。
『どっからきたん!?』
調子こいて、ドレッドに2日前にしましたよ!みたいな大阪人が気さくに
サヤカに声をかける姿が、本当に嫌で『俺の女じゃ!ボケ』みたいな顔をして、
寄り付く男にメンチをきかせていた。160cmだけど。
そんなある日、バーでうっとおしい福山雅治似の日本人が話しかけてきた。
『一緒に遊ぼうや』
との事。バイオリンがあったら、こめかみめがけて振り下ろしたかったが、
サヤカが思いのほか、ノリノリである。当然、三人でお酒を飲む事になった。
このクソ外道男が、店内で流れているテクノに異常に詳しく、
『あっ、これはダフトパンクのなんちゃらやん』
とか、マジでうっとおしい。俺はフォークソング、特にかぐや姫と、
松山千春なら誰にも負けない自信があるのだが、タイのバーでは流れてこない
から、更に、クソ外道若干シャクレ野郎には腹が立った。別れ際
『明日は泥棒市に一緒に行こうぜ!』
と、クサレ外道髪型なんだそれ野郎が言って帰っていったが、俺は生きた心地がしなかった。
次の日、何が楽しいのかわからないが、三人で泥棒市に行った。
俺のテンションは下がる一方なんだが、サヤカはノリノリだった。
俺は、カンボジアでサヤカの重い荷物を持ってやった。夜飯もおごってやった。
それなのに、クソ外道鼻の下のホクロはそれ鼻くそだろ!君と意気投合している。
所詮顔なんだな。バイオリンがひけない博士太郎は、ただのデブだもんな。
次の日、サヤカと1日中口を交わさなかった。そして俺は賭けにでた。
ちょっと高級なレストランにサヤカを呼び出したんだ。
これはもう日本だ。原宿だ。六本木だよ。俺が求めているのは、
こんな安息な地じゃないんだよ。これじゃ、なんの為の旅かわかりゃしない』
そうでもしない限り、最悪なフラれ方をされてしまうのは目に見えていた。
また、中学3年の時に初恋という奴を経験したが、恋というのがこれだけ
苦しいものだとは思ってもみなかった。目の前のサヤカを失いたくない。
神に祈った。
>>53
サヤカは日本人だから日本語だよ。
3日間位、ギクシャクしていたんだが、その夜、フランス行きを告げた
レストランに来て欲しいと言われた。俺は、フランスに行くとか言ったけど、
本当は日本に帰る予定でいた。サヤカとの旅は楽しいが、サヤカのいない
旅は、もう旅ではなかったから。サヤカは俺に行った。
『フランスか・・・私も一緒に行っていい?』
俺は冷静でいられる事が無理だった。トイレに行き
『クサレ外道マユゲそり過ぎなんだよ君!ざまぁwww』
と全力で声を荒げた。そして個室に入り泣いた。嬉しくて。
もう新婚旅行気分だ。童貞の俺が、沢尻エリカ似の娘と、ヨーロッパ旅行だよ。
昨日死ななくてよかったと思った。二人で荷造りをし、フランスに向かった。
すでに、フランスでの宿泊先は1部屋で、ツインルームを確保している。
フランスに到着し、とりあえずエッフェル塔に向かった。一人で見ていたら、
こんなに感動するだろうかと思える位、感動した。その夜、ホテルに戻り、
改めて、この部屋で二人が寝るんだと思うと、目頭が熱くなった。
安いホテルなので、バスタブはなく、ガラスで囲まれたシャワールームが
あるだけ。とりあえず初めて、二人での同部屋だったので、
非常に気まずくなったのだが、ここでサヤカが
『私、信用してるもん!博士くんのこと・・・』
そう言って、シャワールームに行った。
『なんだ?信用しているもん?』
俺は童貞で、恋愛経験は 0。ボーイズ・ビーで空想恋愛マスターではあるが、
この場合の信用というのは、シャワーを覗かないっていう信用なのか、
襲わないって信用なのか、逆の発想で、ダチョウ倶楽部の『押すなよ』
という事で、襲えって言ってんのか?そりゃ、信用してない奴と、
日本からこれだけ離れた場所に、一緒にはこないだろう。
これはサヤカにとっての保険なのか?襲われた時の言い訳に使うのか?
『もう!信用してたのに!もう!も・・・う・・・・アハーン』』
という展開を希望しているのか?とんでもない謎賭けを出すもんだから、
難問を解いている最中に、サヤカがシャワーから戻ってきた。
『疲れたね。いいよ!風呂入って!』
俺は本当にわからなかった。ただ、さきほどまでサヤカが入っていた
シャワールーム。まだ湯気さえ残っている。排水溝を見ると、髪の毛は2本ほど
残っていたが、陰の毛は無し。まさかサヤカはパイパンなのか?俺は、迷わず
立ちオナニーをした。若さの至りとはこのこと。まぁ、1日8回はできる体なの
で、1度や2度のオナニーなんて気にならない。シャワールームが栗の林のような
匂いに包まれたが、換気扇フルマックスで耐えた。
『風呂をあがったら、サヤカがすっぽんぽんだったらどうしよう』
不意に頭によぎったので、皮を全快にムイて、パンツを穿いた。
ドアを開けると、ガッチリ着込んだサヤカがいた。ノーメイクなんだろうが、
素材がよすぎて、ガッカリ感は皆無。逆に素のサヤカが見れて気がした。俺は
『お酒でも飲む?』
とビンビンなチ◎コを隠しつつ、聞いたのだが
『今日はさすがに疲れたから寝るね』
と言って、背を向けて寝た。くびれたウエストと、はりのあるケツがコッチに
むかって、手招きをしているような気がしたが『信用している』という言葉が
頭から離れなかったから、唇を噛み締めて、その日は寝た。
夫婦じゃん。でも、俺は信用されているらしい。童貞はこういう駆け引き
経験がないから、女の本当の意図している部分がよくわからない。
『意気地なし』と思われているのかしれないが、S◎Xをやりたい!
という目標から、この人と結婚したいと、大きく目標が変わってしまった為、
無理もできない。その間も、俺達はヨーロッパを転々としていた。
絡まれた。どう考えても勝てるはずがないのだが、サヤカがいる手前、
『NO NO』と大声で連呼し、彼女を自分の後ろに回した。
その間も『MONEY!MONEY』と言っているのだが、『NO』といい続けた。
そうこうしているうちに、現地の住民が来てくれたおかげで、その2人は
逃げていった。サヤカはプルプルと震えていた。俺はガクガクと震えて
いたんだが、どうにか肩を寄せ合い、ホテルまで帰った。おそらくこの時が、
今までで一番、サヤカと接近したと思う。
『先にシャワーいいよ』
おれはサヤカに行った。正直、なんだかんだで、今日S◎Xするんだなと思った。
これは人間の本能的、直感的なモノで、満月の夜に、精子を噴出すサンゴみたい
に、感覚でわかるんだなと思った。
『怖いから一緒に入ろう』
そう言われてもいいように、皮はムイていたが、それはなかった。
風呂からあがったサヤカは、いつもより薄手の格好でベットの上に座った。
俺はシャワーに入り『これは貰った』と確信した。長かったが、とうとう、
この日が来たと思った。空港で何があるかわからないとコンドームを1ダース
買っておいてよかったと思った。
張り裂けような胸と、チ◎コの鼓動を抑えつつ、シャワーから出ると、
サヤカはいびきをかいて寝ていた。怖かったんだろうなと思い、
ギンギンのチ◎コをなだめ『明日こそは』と誓ってまたも寝た。
触れない。俺のオ◎ニーライフはロリコンから熟女、獣モノまで幅広く、
そんな繊細な男ではないはずなのに、目の前のサヤカに手を出せない。
嫌われたくないというのもあるが、今までの楽しかった思い出を、俺がペロン
と下心を見せた事で、全てがおじゃんになるような気がしてならなかったんだ。
今考えると、何度か、チャンスはあったのかもしれない。しかし、大事に
思ってしまうばかりに、何もできなかった。
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