アメリカ人の旦那との思い出を語らせてくれないか

身バレするかも知れんが書かせて欲しい
書き溜めはしていないので、ゆっくりになるけど勘弁な

旦那との出会いは今から16年ほど前になる
まあ、そう言う訳で書いてるのは結構なBBAだ
BBAのスペックとかいらんだろうからはぶいとくな

旦那と付き合う前にもアメリカ人とネットで知り合って結婚前提で付き合ってた
まあ、浮気されて結局は別れたんだけどね

その後もう恋愛は面倒になって、ただ英語は勉強したかったから外国人の友達は欲しいと思ってた
それで色んなイベントとかに顔出して、同性の外国人女性の友達できないかなーと探してた
そんな時に出会ったのが旦那

身長180cmリーアム・ニーソンとハリソン・フォードを足して割って髭面にしたような顔だった
ツルンツルンが好きなもので、髭面は趣味じゃなかった

まず旦那の免許うp

だけど熱烈アタックを食らって、何となくじゃあ付き合うかって気になった
好きだからとか、そう言う気持ちは皆無だった
ほんと何となく
でもこの旦那がいい人を絵に描いたような人で、とにかく優しかった

何となくで付き合い始めたからこちらはあんまり盛り上がってなかったけど、旦那は毎晩電話してくるし、週に2回は最低でも会いたがられた
>>1は割りと淡白な方で、電話は週1、デートは月2で充分と言うタイプなもので、押せ押せな旦那に「何でこんなに会いたがるんだろう？」と不思議だった

半年も付き合いが続いた頃には、私も旦那の性格の良さや優しさに心を動かされて「この人好きかも」と思うようになってた

ある日、突然旦那から電話が来た
「父が亡くなった」

びっくりしてコーヒー引っくり返した

あ、ちなみに最初から旦那との会話はほぼ英語だった
>>1の当時の英語力はそりゃー惨めなもので、英和/和英辞典が無いと会話にならないくらいだった
今でもあんまり上達してないけどね

見てるよー

びっくりして「とにかくすぐそっち行くから！」と言って車でぶっ飛んで旦那の家に行った
きっと泣いてる･･･どうやって慰めたらいいんだろう？

旦那は泣いてなかった
男の人でもこう言う時は泣くと思ってたから、この人は強い人なんだなと思ったのを覚えてる
アメリカに帰る荷物の準備を一緒にして、大家さんにしばらく留守にしますので、何かあったら私に連絡してくださいと一緒に伝えに行った
（大家さんが1階、旦那が2階に住んでた）
準備が終った後は旦那の頭を抱きかかえて黙って背中撫でてた

翌日空港まで見送ったけど、最後まで涙を見せない人だった

旦那の実家は飛行機乗り継いで結構遠いアメリカの真ん中辺ってとこにある
アメリカからも旦那は毎日電話をくれた
どこまでもマメな人だった

1ヶ月ほど経って旦那が帰ってきた
旦那の好きな餃子を作って迎えた
旦那は疲れていたけど、笑顔を見せてくれた

それからも旦那とはケンカ一つせずに穏やかな付き合いが続いた
お互いにあんまり話す方じゃなく、映画好きということもあって、二人でいる時はDVD観たりしてた
映画館にもよく行った

コメディで周囲の日本人と違うポイントで笑ってたりして「うおっ！どこが面白いんだ？」と不思議に終ったりもしたな

旦那が優しいと言うこともあり、全くケンカや口論のないまま付き合って1年半程過ぎた頃だったろうか
ある日いきなり旦那が
「実は･･･言わなければいけないことがあるんだ･･･」
と、真剣な顔で言い出した

この旦那がこんな言い辛そうな顔をするとは何事！
もしや別れ話か？
マジで冷や汗かいた

「実は･･･君に嘘をついてた」

どんな嘘だ？
心臓バクバク･･･





「実は･･･年･･･もっと上なんだ」
 

旦那は私と会った時、私の5歳上の年齢を言っていた
正直、白人の年齢って分からんじゃないですか
まあ、そんなもんかな～？と普通に納得してたんだよね

私「本当は何歳なの？」
旦那「何歳だと思う？」
私「（クイズやってんじゃねーお！）え･･･8歳上くらい？」
旦那「もっと上･･･」
私「･･･10歳上？」
旦那「･･････」
私「11？」
旦那「・・・・・・」
私「じゅ･･･12？」
旦那「近い」
私「13･･･？」
旦那コクリ

8歳もサバ読んでいやがりました！

で何歳だったの？

旦那が言うには、13も上だと言ったら付き合ってもらえないだろうと思って、言うに言えずにいたらしい
うちは両親が10歳離れてるので、まだショックは小さかったけど、さすがにちょっと眩暈した

私「今日は帰るわ･･･」
旦那「うん･･･」

別れようとは思わなかったけど、ちょっと一人になりたかったんだよね

その後、電話で何日もひたすら謝られた
別におっさん嫌いじゃないし、いいんだけどねｗｗｗ
この頃には普通に旦那のこと好きだったしね

もういいよ、おっさんでも好きだからと笑って、今まで見せてもらったことの無かった外国人登録証とかパスポート見せてもらった
本当に13歳上だったｗｗｗ

それからも何だかんだラブラブに仲良くまったりした付き合いが続いた
よその外国人と日本人女性カップルが次々破局して行く中、旦那と私はケンカもせずに平和だった
本当に全然ケンカしなかった

それでもある日私がキレたことがある

外国人が全員そうではないだろうけど、アメリカ人や私が交流した人たちはパーティとか遊ぶ時は
必ず配偶者や恋人と一緒にって言うのがデフォなんだよね
私も毎回旦那の職場や友達の開くパーティやイベント、飲み会、食事に連れ出された
最初はもの珍しいのもあって楽しかったんだけど、元々英語力がないもので、ナチュラルスピードで話されると

ああｗｗｗ音楽のようだわあ～♪状態

頭上を飛び交う英会話の砲弾の下、ポツンと孤独を感じながらひたすら耐えてた

アメリカ人は夫婦並んで歩く
中国人は夫が妻の前を歩く
日本人は夫婦が他人のように歩く
以下略

日本人同士で固まって話したりもしてたけど、日本人でも英語ペラペラの人も多くて
私は旦那の知り合い関係の中では一番英語ができなかった
自分で英会話学校通ったりもして一生懸命勉強もしてたけど、ある日キレた
なんだか疲れちゃったんだよね

もうパーティとか行くの嫌だった
英会話も通うの嫌になってやめた
英語に触れるのが苦痛だった

そして私はプチ鬱状態に突入
「もう嫌だ！ここは日本なんだから、日本語で話してよ！！」
旦那に泣いて訴えた

この時、すでに旦那と付き合って5～6年は経ってたと思う
一応日常会話程度なら何とか知ってる単語で辞書なしでもできるようにはなってたけど
テンション高い外国人達との付き合いに疲れてたんだ
旦那はアメリカ人にしては物静かで落ち着いた人だったので、二人きりなら平気だったんだけどね

ちなみに旦那はドイツ系アメリカ人

頼むから泣かせないでくれよ

それからは旦那はイベントとかには一人で参加するようになった
一応必ず「君さえ良ければ一緒に行かないか？」と声はかけてくれた
でも、プチ鬱状態だった私はそう聞かれるのさえ苦痛で、すっかりひっきーになってた

それでも旦那は代わらず優しくて、二人でいる時はいつもまったり
二人でそれぞれ本読んだりして週末を一緒に過ごしてた
縁側老人みたいな二人だったと思うｗｗｗ

ある日、旦那が住んでいたアパートが改築されることになった
旦那は大家さんが住んでいる家の2階に入っていたんだけど、改築後は大家さん家族がその家には住むことになった
旦那は隣にある同じ大家さんのアパートが改築終ったらそこに移ることに
改築終るまでの間は自然と私の家で同棲することになった

旦那も私も独身主義で、お互いに結婚も子供もいらない派だったため、一緒に暮らすという気も実は無かったんだよね
お互いに自分の時間を大切にしたいタイプなので、週に1～2回会うくらいでちょうど良かった
そんな私達だったので、同じ家にずーっと一緒にいるのはなかなか大変だったｗｗｗ

旦那は日中私が仕事に行ってる間のんびりできるけど、私は夜9時半くらいに旦那が帰ってくるまでの間しか自分の時間がなかった
仕事から帰ってから家事済ませて、オタクな趣味を持ってる私が深夜創作活動したくても、早寝の旦那は11時半には寝てしまうし･･･
それぞれ別の部屋があれば良かったんだろうけど、私の家にはそんなに部屋はなかった

あ、この時私は自分で土地買って家を建てた後でした
独身主義だったから完璧一人暮らし仕様の家ですｗｗｗ

旦那も元々一人でいたい人なので、お互いに少しずつイライラして行くのが分かった
それまでケンカなんてしたことなかったのに、時々ちょっと言い争いみたいになったりもした
ただ、二人ともムッとすると無言になるタイプなもので、お互い無言が多かったけどねｗｗｗ
怒っても静かなカップルでした

それでもどっちかが「コーヒー飲む？」とか声かけて、また何事もなかったように暮らしてた
そう言えば、一緒に暮らしてた間はセックスする気になれなくて、別々の布団で寝てたな

同棲生活は半年程で終了
私達はまた元の状態に戻った

改築終了してピカピカのアパートに移った旦那
でも、私の家で暮らしていた間に自分も自分の家が欲しいと思うようになったらしい
旦那の家探しがここからスタートするｗｗｗ

「海辺の家」が旦那の夢だった
リゾート地でよく見る、海まで歩いていけるような家が欲しかったらしい
だがしかし、日本でそんな家って沖縄とかじゃないと無いよね？
それでも旦那は不動産屋を回って海沿いの中古物件を何軒も見て歩いた

そして、ある日気に入った家が見つかったと報告してきた

それは坂道の多い街の坂の上にある家で、窓から海が見える家だった
確か家土地込みで1000万くらいだったかな？
夏には窓から海辺で開催されてる花火も見えた

ただ、場所が今まで旦那が住んでいたとこを挟んで我が家と逆方向だったので、その家まで行くには列車で1時間少々
徒歩も含めると2時間近くかかるようになってしまった
私は列車に長時間乗ると頭痛がしてくるので、旦那の家までいつも車で行っていたんだけど、今度の家は車で行くには遠い
旦那は列車が好きだったので、自分が私の家に来るからいいよと言って、毎週末私の家に通ってくれた

外人の営み気になるからそこ詳しく願う

週に1度の電話と週末を私の家で一緒に静かに過ご日々がこうして始まった
一緒に庭の草むしりをしたりして、隣近所では夫婦だと思われてたらしい
一緒に暮らしてはいなかったけど、付き合って10年越すと夫婦みたいなものだったね

旦那の友達にも「お互いにぴったりの相手だよね」と言われてた
年は13も離れてたけど、似たもの同士だったと思う
真面目なＡ型でドイツ系らしい頑固なとこもあるけど優しい旦那
大雑把なO型だけど変なとこ細かい私をうまくなだめながら可愛がってくれていた

旦那の職業ってprofessorとか？
日中家に居るし、ビザとかも問題なさそうだし

こんな旦那だけど、旦那が私に「I love you」と言ってくれたのは遅かったよ
「結婚したいと思うくらい好きにならなければ言いたくない」って言って、ずっと「I like you veru much」しか言ってくれなかった
時々悔しくて「I like you veru much」と言われると「でも愛してはいないんでしょｗｗ」ってイヤミ言ってたなあ

日本の永住権取った時は私が保証人にサインをした
死ぬ時はどこで死にたい？って聞いたら、「君の側で手を繋いで死にたい」って言ってた
それでもお互いに結婚する気はなかった
「友達がみんなどうしてお前達結婚しないんだ？って聞くんだよなｗｗ」と笑ってた旦那
「別にしてもいいんだけど、子供欲しい訳じゃないし、する必要性ないもんねーｗｗ」と一緒に私も笑ってた

「永住権取れなかったら、結婚してやってもいいよｗｗ」とも言ったっけ
旦那は日本文化に興味があって日本に来たとかじゃなかったのだけど、住んでみて日本が好きになったタイプ
日本国内旅行とか神社仏閣等々には全く興味なくて、旅行は海外行ってたね
畳と布団、スモウは好きだった

日本人の親切さと日本の生活をとにかく愛してたな

ある日、いきなり旦那と旦那の友人数人が仕事を首になった
組合に加入していた者だけをターゲットにしたリストラだった
その時のヘッドティーチャーと合わなかった人が言いがかりをつけられて首切られた感じだったらしい
生徒の評価は悪くなかったのに、悪かったように言われたらしく、温厚な旦那がすごい怒っていた

旦那達は組合の人たちと一緒にデモをやったりチラシ配ったりして闘った
私は仕事が公務員で組合活動は禁止されているために手伝えなかった･･･

最終的には旦那達が勝った

旦那は家もキャッシュで買ってあるし、借金もないからもらったお金と退職金で小金持ちになってたなｗｗ
それからはプライベートでレッスンしてたかな
専門用語とかにも詳しかったから、お医者さんとかのレッスンしてたみたいだった

そして、付き合い始めてから13年が過ぎた
旦那も私もすっかりGGIとBBAだｗｗｗ
それでも変わらずラブラブ仲良しで、いつも旦那には「世界で一番可愛い」等々歯が浮くセリフを言ってもらってた
私も「世界で一番ハンサムだよね～」って言ってたけどね

13年前と変わらず、毎週末は一緒にDVD観て、旦那が新聞読んでる隣で２ちゃん見たりしてたな

あ、一つ書こうと思っていた事件があったんだった

9.11のちょっと前くらいかな？
旦那の兄がテロの標的になったことがあったんだ
旦那の兄はアメリカではちょっとと言うかかなり有名な人で、日本人も一時期名前耳にしてたはず
ただ、覚えにくい名前だから記憶はないと思うけどね

義母には一時期ガードつけられたとか言っていた
旦那にまでは影響ないだろうけど、地元の警察と仕事柄ちょうど話す機会があったので、
警察のエライさんと何もないだろうけどね～って話しした

幸いアメリカで被害にあった人に死者はなくて済んだ
旦那にも何もなかったけど、ちょっと怖かったです

さて、話を戻す
13年目のある日･･･その日も私達はのんびり過ごしていた
前の晩から泊まっていた旦那が「最近口の中が変な感じするんだ」って言うので
「歯医者行っておいでよ。ガムの噛み過ぎもあるんじゃない？」って話してた

そしていつものように見送って、私は晩御飯作ったり風呂入ったりしてた
電話がかかってきてたのには全然気がついてなかった
留守電が入ってるのに気がついたのは21時を回っていたと思う

口腔癌?

留守電は旦那の家の方の大きな街にある市立病院からだった

旦那が倒れて病院にいる
至急来て欲しいと言う内容だった
慌てて電話をすると、当直の医師に電話が回され、旦那の症状を告げられた

　　脳　腫　瘍

OMG…

病院に着くと、ちょうどその日の午後にレッスンを受けていた生徒さん（大学の助教授）が付き添ってくださっていた
生徒さんと当直のお医者さんに何があったのかを聞く

レッスン最中に具合が悪いと言い出し突然倒れ、いったんは近所の病院にタクシーで運んだものの
そこでは対処できそうにないと言う事で救急車で大きな病院に搬入されたとのことだった
連れて帰ってもいいけれど、次に発作が起きたら責任は持てない
薬は処方するけど、必ずすぐに大学病院でMRI取ってもらってくださいと言われた

倒れた時に失禁していた旦那を着替えさせ、病院と付き添ってくださっていた生徒さんにお礼を言ってタクシーに乗った
旦那の家の方が近かったが、私の家の方が平屋で介護がしやすいため、列車で1時間以上の道を高速使って帰った
タクシーの運転手さんが「大変だね･･･」と言って代金をまけてくださった
人の情けが身にしみた･･･