ニコ生主口説いたらひどい目にあった

下層民が俺に牙を向いてかかってきたときの話する。

人間、お互い尊敬できないところに居続けると、堕落してしまう。
ケーキ姫はろくに宿題もやらず放送を続け、スカイプで男からセクハラを受け続けていた。
放送中何度も「もう放送辞めようかな」と言っていたが、本当にやめたほうがいいと思う。

第一、何のメリットも無いではないか！
カッコよくて頼りになる人と知り合えるなら兎も角、卑猥な単語しか言わないリスナーにいじられて、学問に手が回らないケーキ姫。
さらに、中の上程度の容姿であるにも関わらず、誰もが褒めるから知らずに傲慢になっているのだ。
勉強ができなくなるだけでなく、人を見下し、さらに傲慢になるニコニコ生放送。

俺は「辞めるって言うなら、今すぐ辞めたら」と親切に書き込んでおいた。
案の定、また囲いとやらが俺のユーザーページを晒して、姫に「NGコメにした方がいい」とアドバイスしていた。
もう好きにするが良い。
俺はバナナマンの放送を見るのを辞めた。

次に俺は、みけ猫と言う奴の放送を見に行った。
彼女は21歳の女の子でフリーターをしているらしい。

ページに移動すると、猫というよりは、やせ細った女の子というのが第一印象の少女が現れた。
ここでは、ケーキ姫とは違って、リスナーが「不細工」とか「腹でてる」などのコメントをしても許されるようだった。
早速、俺も「言うほど可愛い感じじゃないですね」と書き込んだ。

みけ猫はコメントを読んで、みけ猫は「アンチ、プギャー」と感情のない瞳と声でそう言った。
その後、「私、ニコ生続けているから、心が強くなったんだよね」とボソっと言った。

なんか、そのケーキ姫ってのに新興宗教の教祖様臭を感じるな・・・・っべーわ。

ひたすら「この子、悲惨だなぁ」と思った。
それは心が強くなったと言うよりは、単に不感症になったのだ。
詩人の茨木のりこが「自分の感性くらい自分で守れ、馬鹿者よ」と詩を書いていたが、
彼女は全くその逆で、21歳の水水しい感性を犠牲にしていた。

あいかわらずアンチは湧いて「胸が小さい」「鼻の穴が大きい」などと書き込んでいる。
彼女はそれに対して「アンチ、プギャー」としか言わない。
まるで壊れている人間のようだった。
こんな作業を彼女は2年間も続けてきたらしい。

その後、彼女は一人で歌を歌い始めた。
それは聞くに堪えない歌で、ピッチが一定に安定しないのだ。
息を使う音楽（歌、吹奏楽）をやっている人間は、吐く息の量を一定にする訓練を受ける。
彼女はそれができないから、音がぶれていた。

案の定、また数十人近い人間が「上手いよ！」「絶対歌手になれる！」とのコメントをしていた。
彼女はそれを見て、「私CD出したいんだ」と少女っぽい夢を語った。
俺は正直に「CD出すレベルじゃないよ」と書いたが、またもやアンチ扱いされるだけだった。
彼女は感情の無い瞳で「はいはい、アンチプギャー」と言った。

で、いつから口説きが始まるの？

彼女の取り巻きも悲惨だった。
仲の良いリスナーさんは「バックステージパス」というパスをもらえる。
これを貰うと、コメントの色が変わり、他のリスナーに生主との距離が近いとアピールできるのだ。
大体のJK生主は、これを親衛隊長のような人物に与えている。

みけ猫もこれを二人の男性に与えていた。
両方とも20未満の学生で、みけ猫の体が目当てだと言うことは傍目にもわかるレベルだった。

こうゆうちょっと根暗な感じの子を好きになるあたりが
実におまえららしくていいな

絶対に子供にはやらせたくないな。わたし道程だけど

三十路のメガネかけたおばさんが超かわいかった
おまえらロリコンだからべつにいいか

みけ猫は、2人の性欲を上手く利用していた。
5時間放送している間、なんと2時間近くも自分は長電話をして、2人に放送を仕切らせていたのだ。
電話するなら、放送辞めろよと誰もがそう思った。
2人は、あからさまにみけ猫から見下されているのに、文句を言いながらも放送を続けていた。

一向に電話から戻って来ない2人はその内「俺ら正直言うとみけ猫の顔目当てだから」等とぶっちゃけトークを始めた。
俺は「それ、ぶっちゃけ無くてもみけ猫はわかってるよ」と書き込んだ。
意外にもその意見は周囲の賛同を得た。

ニコ生は、男女がお互い見下しあうところに根を置いている。
女は「顔と体」、男は「話題と笑い」を提供して、お互いに見返りを求め続ける場なのだ。
しかし、残念ながら、学生2人が、みけ猫を抱いて思いを遂げることはできないように思う。
みけ猫は2人より明らかにしたたかなので、格下の2人を好きになることはないだろう。

俺はみけ猫に「ここまでしたんだから、○○を抱いてやれよ」と書き込んだ。
普段、みけ猫は「アンチ、プギャー」等しか言わないのに、そのコメだけは「そういうのいらないから」と真面目に返していた。
たいした悪女だと思う。
自分の商品価値をわかりきっていて、相手に希望を持たせ続けることが、放送を長びかせるコツだとわかっているのだ。

つまり、顔と体。
みけ猫は歌などを中傷されても、決まった単語でしか返さないが、顔と体の中傷だけは真面目に返していた。
「アイプチしてるだろ」との書き込みに対しては、わざわざ画面に目を近づけて、アイプチでないことを証明したり、
「腹でてる」とのコメントに関しては、わざわざ服をめくって腹を見せる。

逆に、顔と体しか見られていないとそこまでわかっているのに、どうして放送を続けようと思うのか。

ニコ生は気持ち悪くて近づかないからこういう内部の話は新鮮だわ。もっとやれ

ニコ生やってる女知ってるわ。顔出しじゃないけど
「今日何人に告白されたー」「◯◯ちゃんかわいいって言われた」 とかそんな話ばっかりだ。本人は宮迫似だけど

多分それはコミュニティー参加人数を増やすためだと思う。
コミュニティー参加人数が増えると様々なメリットがあり、参加人数に応じてコミュニティーのレベルが決まる。
一種のRPGのようになっているのである。
たとえば、先ほどのバックステージパスはレベル20から配布できる、などもメリットの一つだ。

しかし、考えてみてほしい。
そんなメリットに如何ほどの価値があるだろうか。
顔と体しか見られてないとわかりきっていて、それでも悲しく放送を続ける意味なんかあるだろうか。
バックステージパスなんてどうでも良いではないか。
同じような労力をかければ、気の置けない仲間とすばらしい青春も送れるのに、
何がしたくてバックステージパスが欲しいのだろうか。

みけ猫はコミュ二ティー人数のことを誇りに思っていた。
自分の体と顔を餌にしてやっとの思いで手に入れたものだし、きっと自慢だろう。

みけ猫は、他の生主が自分の放送でコメントすることを「宣伝」と言っていた。
みけ猫は宣伝する生主に対し、暴言を吐いたり、他のリスナーと違った対応をしていた。
きっと「私の放送で書き込んで、私のリスナーを横取りしようってんだ。暴言はかれるくらい良いだろ。」というのが本音だろう。
しかし、それすれ狭いニコ生社会だけで通じる常識で、一般的にはとても失礼な事だとは全く気づいてない様子だった。

みけ猫の「宣伝してるくせに、文句までたれるな！しね！」の怒鳴りが忘れられない。
みけ猫にとってはニコ生社会が全てで、何を捨てても勝ちあがらないといけない場所なんだなと思った。

なんだこれはたまげたなぁ

みけ猫って名前の時点でもうなんか嫌な予感しかしねぇよ

その後、俺は色々な顔出し放送を見た。

・韓国人のJD（18）
・銀行のOL（21）
・フリーター（21）

みんなコミュニティのレベルを上げるのが全てと言う感じで、価値観も一緒だった。
顔と体を売りにして、人を集め、ちやほやされ、気持ちよくなる。
その内、コミュニティの人数が増え、人数増やしが自己目的化される。

全員に共通していたのは、自分の中に確固たる何かが無いと言うことだ。
殆どが中退や不合格、無内定を経験し、ニコ生に落ちてきたようだ。
女性は折れやすい。
自分を支えてきた自信がなくなると、あっという間にこんな地の果てまで落ちてくる。
そして、ニコ生の運営が考えたシステムによって、自身の無い子から基地外へと変えられていくのだ。

いい考察だと思います

なかなかおもしろい。続けたまえ。

そんな基地外製造所のニコニコ生放送だが、そんな中、俺は1人のJKの放送が気に入った。
通信制高校で、殆ど毎日ニコニコ生放送をしている子だ。
彼女も他と同じような価値観を持っていたが、リスナーに暴言を吐くというところが違っていた。

正直言うと、顔だけでは並居る競合と比べて、彼女はだいぶ劣る。
囲いからも「ブルドッグ」に似ていると言われる始末だった。
しかしながら、彼女のコミュレベルは高い部類である。

他の女は、顔と体を餌にして、意味の無い話を続けるのに対して、
彼女はリスナーの好みに応じて「心霊放送」をしたり、相手が傷つかない程度の「暴言」を吐く。
「暴言」は反感を招くが、それが良いスパイスとなって放送を盛り上げる。
明らかに他の顔出ししてる子より賢かった。

そこに、俺は知性を感じて、どうしてこんな賢い子がニコ生をしているのか気になった。

彼女はスカイプで凸待ちと言って、放送中にスカイプで話してくれる人を募集している。
俺はそれに応募して、彼女とコンタクトを取った。
実際に彼女と話してみると、ただのぶりっ子で、なるほど落胆した。
よくよく考えれば10歳近く年上の人間と話してるのだから、それは当たり前だろう。

取りあえず中身を見るためには、彼女と仲良くなれるようにしなければならない。
俺はたまに彼女に話しかけたが、彼女からの返事はそっけないものだった。

人は、冷たくされると好きになると言うが、俺はまさにその通りで、最初はニコ生主は気持ち悪いと思っていたが、
彼女に限っては仲良くなったら友達になりたいなと思ってしまった。

ニコ生を見ていると、みんな中退やらフリーターやらが多い。
そんな中、自分を見ると、口説けばいけるんじゃないかなとすら思ってしまった。
それが自分を増長させてしまったのか、俺はスカイプで彼女を口説き始めた。

彼女は最初「ラブホテル？行ってみたい！」等と肯定的な発言をしてくれていたが、
顔写真を送る段になって「あ！凄く真面目そうだね！」との発言を残し、性的な発言を一切しなくなった。

……ん？顔？
推してしるべしだと思う。

わかった！

それでも俺はあきらめずに彼女を口説き続けた。
彼女は「リスナーさんとは会えません」と言ってきた。
……あれ？言ってることちがくね？

「リスナーじゃなく友達として会うってのはどうですか？」
「リスナーさんとは、友達になれません。」
「……。」

写真送らなきゃ良かったぜ。俺は死ぬほど後悔した。

仕方なく俺は最終手段で学歴押しをした。
だが、通信制高校に通ってる彼女にとっては、学歴などどうでも良いものだった。
正直言って、彼女は別に俺に対して惹かれる要素は無かった。

逆に言うと、ニコ生は声と顔が良ければ、中身が空っぽでも女が食える。
俺は明らかに釣り場を間違っていたが、ここまで来た以上ひくこともできない。

取りあえずは、元々彼女がどうやって形成されたか興味があったわけだし、
まずはそこから聞いて話の取っ掛かりを作ることとした。

彼女は行きたい進路があり、そこに行くためにわざわざ通信制高校に入ったようだ。
父親は立派な仕事をしており、なるほど彼女が冴えてるのも何となく納得できた。

彼女の進路に対して、両親は反対してるため、今は生活費も自分で稼いでいる。
非常に立派な娘さんだなと思った。
彼女の進路は、俺の妹と全く同じ進路だったため、俺は内情が良くわかっていた。
確かに普通の高校に行ったまま、その進路にいけるとしたらよっぽどの天才だろう。
天才にしたって、業界独特のルールがあるから3年はその勉強をしなければならない。

中学三年生の時点でそこまで自己意識の高い彼女に対して、俺は感動した。

この子はヤバイ、他の生主と何か違うぞと思った。
よく考えてみたら、妹もそんな感じなので、別にどうって事も無いのかも知れないが、
ニコ生にいたと言うことで感動が増したんだと思う。

と言うわけで彼女から色々な事を聞き出し始めた。
経験人数が3年で20人超えてる事も、付き合った人がMAX29歳って事も何もかもが肯定的に思えた。
こんな豊富な経験が彼女を作ってきたんだとすら思えた。
そうして、私彼氏にはGPSつけて欲しいと言う台詞も、繊細ゆえに心のつながりを求めるために仕方ないのかなと思えた。

ニコ生主への絶望の反動でものすごく良く見えていたんだと思う。

中3だったのかよｗｗｗ
アウトだろｗｗｗ逮捕されるぞｗｗｗ

GPSｗｗｗ

しかし、話を聞き続けるにつれ、何だか様子がおかしくなってきた。
通信制の高校に通った理由は、進路への対策のためなのに、よく聞くと彼女の日常は「バイト」と「ニコ生」しかない。
受験までもう時間が無いのに、まだ基本技能の練習すらすんでないようだ。

その割にニコ生は毎日数時間やっている。
どことなく高校の頃に「俺留学に行くから」と行っていた同級生を思い出した。
実際留学したらしい…。アジアのどこだか嬉しくない大学に。
対策せずに進めるとそうなるのは誰だってわかるものなのだ。

その内、昔会った経歴がまるっと詐称の人間を思い出してきた。
お題目は立派だが、日々の行動は何も無い。
……いや、彼女の場合、それとは違い、何をして良いか分からないのかもしれない。

親も親だ。
自分の反対する進路に行くなら、自分で稼いで、自分で何とかしろ。
これは18歳以上の人間には有効だが、15歳では荷が重過ぎる。
そもそも高校卒業するまでは、誰かが引き上げないと、やり方そのものだってわからないのだ。

自分の娘だったら、コネを探していい先生を紹介するとかしても良さそうなのに。
おかげで、行き場のないやる気を毎日ニコ生で消費している。
技能に関しても全く上達がない。
これでは受からない。彼女が目指しているのは、それほど厳しいところなのだ。

親切の押し売りかよ。気持ち悪すぎる

ここに来て、正直彼女と俺に共通の話題が全く無いことに気がついた。
妹も進路同じで今○○にいるよ、ってのを言えば良かったのかも知れないが、
何となく自分以外の身内を晒すのは嫌だった。

彼女は話題を振るのがうまいから、ある程度世話になりつつ話した。
ニコ生では声まねと言って、アニメキャラに似た声を出してそれを女性リスナーが聞くというのが流行っている。
それをやってみたり、後はブランド品や流行に対する無知をさらけ出してウケを取ったりした。

性経験の話にもなり、彼女は童貞が良かったらしいと聞いて、経験人数1人と言っておいた。
昔、童貞って事にして実際ヤったらバレた事があったので、童貞に近くて経験人数が少ない1人にしておいたのだ。
彼女は残念そうだった。
何でこんな事を聞いてくるのか不明だったが、これは後で理由が判明する。

それでしばらく声真似をしていたのだが、その内彼女が友達を紹介したいと言ってきた。
私と友達になるなら、私の友達も好きになってね、と言うからその通り従っておいた。

スカイプがつながると、その友達とやらはいきなり罵声を浴びせてきた。
「え？どういう事だ？コイツと俺は初対面なのに、なぜ罵声を浴びせてくる？」
意味不明な出来事に狼狽した。
好意を持ってる相手なら兎も角、知らんメスガキに罵られる言われは一切無い。

色々事情を聞くと、どうやら俺とその子の通話を生主の友達同士で聞いていたらしい。
こんな事もあろうと、最初に「みんなで聞くって事ある？あったら言っておいてね」と言ったのだが、
「もしやるとしたら、放送でやるから安心して」と言われていたのだ。
つまり、完全に相手がハメに来ていることに、VIP暦5年の俺が全く気づかなかった。

正直、童貞大百科に載ったこともあるし、釣りメールで新宿まで出向いてスネークされたこともある。
VIPではもう流石に引っかからないが、まさかこんな善人面した子がこんな事するとは思わなかった。

メスガキは「おい、学歴も経歴も嘘だし、本当は童貞だろ？」と罵ってきた。
正直、釣りに引っかかるにしてはオーバースペックなので、そう言ったんだと思う。
彼女（以下ブル）がやたらと疑ってくるのは、そういう事なのかと思った。
調子に乗って学生証を出さなくて良かったと、心のそこから思った。

大体、俺の年で童貞なわけないじゃないか。
大学時代の合コンやら普段の付き合いを含めると、どんな人間でも1度はしたことがあるはずだ。
最終的に風俗って手段もある。
こんな巧妙に引っ掛けてくるなんて、俺は相手を舐めすぎていたことを認めなければならない。

次にオスガキが現れた。
ブルは、俺とそのオスガキの声が似ていると何度も言っていたが、現れた途端、彼は「俺はこんな奴と一緒にされなくない」等と言っていた。
おい、ブルよｗｗｗこいつにも聞かせてたのかよｗｗｗ

俺も、突然現れたオスガキと一緒にされなくて、心の底から良かったと思った。
ガキがぎゃーぎゃー言うので、俺はしばらく無視していたが、その内ブルが
「ねぇ、君いつもと違うね。いつももっと情けない声で喋るのに。」とオスガキにのたまった。
要するにニコ生では良く見るパターンだが、体目当てで、女の子に群がる生主の一人なのだ。
このガキがブルに、いつもどれだけ媚びてるか、よく分かる発言だった。

メスガキとオスガキは、ぎゃーぎゃー騒ぎ続けていたが、こういう時下手に出ると
最悪動画までうｐされるのが経験則でわかっていたので、メスガキ一人の的を絞って攻撃した。

メスガキを直接攻撃すると「おい、ブルちゃんに嫌われても良いのかよ！」とこちらを攻撃した。
こんな事をする人間だと思わなかったので、ブルに関してはもはやどうでも良かった。
ブルを無視して、メスガキを攻撃し続けると、その内「うちはさ、誰に嫌われても良いから。」とどんどん内向的になり始めた。
VIPならありえない現象だ。

ドSのVIPPERは、自分が攻撃されるやいなや、さっさと射程範囲から逃げ出し、
また隙を見せたらどこからとも無く現れ、攻撃を再開する。
なのに、この子は自ら的になろうとしている。
完全にメンヘラじゃねぇかｗｗｗと思った。

ブルは、他人事のように「ねぇ、>>1を攻撃するのやめて！かわいそうだよ！」と言ったり、
「私、友達の事悪く言う人嫌いなんだ」と真ん中で采配を振るっていたが、
全部お前がやったことじゃねぇかｗｗｗｗｗｗと思い、清清しい悪女っぷりに舌を巻いた。

一方メスガキは、実はそんなに耐性が無かったらしく、自分から弱みを晒して自壊した。
今まで俺を釣り晒した人間とは違って（住所や名前まで晒してくるため、こちらもメアドのヘッダーから会社名と役職を晒した）
あまりの悪意のなさに俺は愕然とし、メスガキを攻撃するのをやめた。

次はオスガキだ。
VIPとは違って新手はこの2人しかいないため、このオスガキを血祭りにあげれば事態は収束するはずだ。

オスガキはこちらに対して、何か怒りをぶつけたがっていたが、情報が殆ど無いため、決め付けで何か言っていた。
タイミングをはずしながら「あ？」「あ？」「聞こえない？」を繰り返すとその内黙った。
相手が論理性に自信の無い場合、タイミング外しは有効である。
その後何か言ってたが「あ、ごめん。聞こえなかった。」で全て終わった。

さて、こうして突発的な事態は収束した。
その後なにやら年長者が「なぁ○○君、こういうニコ生で出会うってのは良くないと思うんだよね」と事態を収束させる発言をしたので、
それに乗って「そうだね」と言っておいた。
新手が3人で済んだのは不幸中の幸いで、何とか弱みを見せずに裁ききる事ができた。

正直、このブルの強かさは素晴らしいなと思った。
彼女はこれからもこうして自分の味方を使い、苦難を乗り越えていく事だろう。

もはや、できる事もすべき事も何も無いと思った。
そもそも立派にコミュ人数を1000人以上増やしてきた彼女である。
苦難があっても勝手に乗り越えるし、別に今行きたい道に行かなくても良いだろう。
もう好きにするが良い。
俺は、ニコ生を辞めて普段どおり声優ラジオを聴き始めた。

と言うわけで、こうしてVIPに書き込めるようになった今、もはやニコ生を見る必要は無いが、
後学のためにいろいろ知れてよかったと思う。

ニコ生は基地外製造機であるが、自信の無い子→基地外の流れを止める手段もないし、止めるべきでもない。
昔、ブラックラグーンで
「誰かがああいう子に手を差し伸べれば、きっと変わったんだろう。でもそうはならなかったんだよ。ロック」
という台詞があったが、全くその通りだと思った。
こっちの思い上がりかも知れないし、迷惑にならない範囲でニコ生中毒になってもらいたい。
得してるのは、金銭的にもドワンゴだけなのだ。
擬似的な努力で色々手に入るところがパチンコそっくりだなぁと思った。

GREEといい、このニコ生といい、21世紀の課題はこのような中毒性のある新興ITとどう付き合うかだと思う。
その解決策はこういうジャンキーから生まれるかもしれないし、今後に期待したいと思った。

END