俺が男子校へ行く決心をした話をする
お父さんと結婚したい・・・って、え?誰が??
姉「本当のお父さんじゃないし、養子縁組だってしてないじゃん!」
母「そういう問題ではありません!」
姉「お母さんが認めてくれたら、私たち本当の家族になれるんだよ?」
母「そんな紙切れなんてなくても、私たちは家族です」
姉「いやなの!私はおとうさんと結婚したいの!!」
おねえちゃんが、おとうさんと、けっこん??
混乱する俺の横で、妹2が泣きながらこう言った。
妹2「妹2もおどう゛ざんの゛およめ゛ざんに゛な゛り゛だい゛よ゛ぉ」
これとは次元の違う話であることくらいは理解できた。
何かすげぇ展開に
その日の夜、親父が仕事を早く切り上げて帰ってきた。
俺と妹たちはそれぞれの部屋に入らされ、親父・母・姉貴の3人で話し合いの場がもたれた。
俺は、自分の部屋で塾の宿題をしているという設定ではあったが、耳をそばだてていた。
感情が高ぶって声が大きくなった姉貴が話すことは全部聞こえた。「結婚を認めろ」の一点張り。
時折母が怒鳴る声も聞こえた。「あなたが許したりするから!」「常識で考えたらわかるでしょう!?」といった言葉。
だが、親父の声だけは聞こえてこなかった。
冷静だったのか、テンパって何も言えなかったのか、それは定かではない。
この時点で俺にわかっていたのはひとつだけ。
親父がクズだということだった。
どれくらいたっただろう。
2時間か、3時間か。それ以上かもしれない。
もう勝手にしなさい!という母の言葉。妹たちの部屋へ向かう足音。
しばらくして、2人の妹を連れた母が、俺の部屋へとやってきた。
母「俺。お母さんと妹1、妹2はこの家を出ていくけど、貴方はどうする?」
与えられた選択肢は、どちらを取るにしても小6の俺には重かった。
母は、姉貴と親父の結婚を認めて、家を出ることに決めたのだ。
そして俺は、父か母かの選択を迫られている。
簡単に決められることではないことなのだが、不思議と迷わずこう言った。
俺「俺、お姉ちゃんと一緒がいい」
プチシスコンが発動したのだった。
母「・・・そう。とりあえずお母さんたちはおじいちゃんの家にいるから、気が変わったら電話しなさい」
母はこう言い残して家を出ていった。
そして、親父と姉貴と俺の、奇妙な3人暮らしが始まる。
親父と姉貴は婚姻届を出し、夫婦になった。
俺は、実の父であり義兄でもあるクズを嫌った。
クズは仕事から帰るのが遅いので、
家では姉貴と2人でいる時間が長かった。
お弁当を作ってくれたり、塾の前まで迎えに来てくれたり。
姉貴は優しかった。俺は姉貴のことがどんどん好きになっていた。
異性に対するそれとは別の、そういう好きだったことは間違いない。
わりと幸せだった。
しかし、その幸せも長くは続かなかった。
ある夜。
トイレに行きたくて起きた俺は、
用を足した後、何気なく親父の書斎へ目を向けた。
ああ、あの日あそこで「出して」って言ってたのは婚姻届だったのか。
あの日から俺たち家族がバラバラになっちゃったんだよなあ、なんて考えていた。
寝なおそうかと、部屋に向かいかけたそのときだった。
書斎から姉貴の声が聞こえたような気がしたのだ。
それがよほど気になったのだろう。
俺の足は自分の部屋ではなく、書斎の方へ歩きだしていた。
書斎の前まで行くと、姉の声はしっかり聞こえた。
親父の声も聞こえるようになった。2人とも息が荒かった。
なんだろう・・・?
気になった俺は、扉を少し開けてみた。
そして。
姉貴がセッ○スしているところを、見てしまった。
何が起きているのか理解できなかった。
親子だけど親子じゃなくて、むしろ夫婦だからなんて考えが頭を駆け巡る。
ほどなくして吐き気が襲ってきた。
俺はトイレへ戻り、胃が空になるまで吐き続けた。
吐くものがなくなって、胃液が出てきても吐き続けた。
気持ち悪かった。
俺が想像していたセッ○スとはまるで違った。気持ち悪かった。
翌朝。
クズ親父はもちろんだが、姉貴にも顔を合わせたくなかった。
2人が出かけてから自分の部屋を出た。
学校に行きたくなかった。
誰かに助けを求めたかった。
俺は受話器を取った。
『はい、△△でございます』
母の声が聞こえるや否や、俺は泣いた。
母「俺・・・どうしたの?」
俺「お母さん・・・俺、お姉ちゃんともう一緒に暮らせそうもない」
母「そう・・・ならおじいちゃんちにいらっしゃい」
俺「・・・いいの?」
母「俺はお母さんの子なんだから、いいに決まってるでしょ」
俺は、あのとき母と一緒に行かなかったことを後悔した。
まさかこの後、後悔したことを悔やむことになるとは夢にも思わなかった。
祖父の家へ行くと、2人の妹と祖父母が迎えてくれた。
俺「・・・あれ?お母さんは??」
祖父「あー・・・出かけたよ」
俺「ふーん・・・そうなんだ」
このときは何も疑問に思わなかった。
買い物とか、習い事とか、よく昼間に出かけてる人だったから。
そして俺は、ここから2週間ほど祖父の家で暮らすことになる。
1週間ほどたったある日、母が知らない男を連れてきた。
謎の男「はじめまして、俺くん」
俺「・・・はじめまして」
母「妹1と妹2はもう知ってるんだけど、俺にも紹介しておくわね」
俺「?」
母の言葉は、また俺の心を抉った。
母「俺と妹1と妹2の、あたらしいおとうさんだよ」
何が何だかわからないうちに新しい家が決まり、
祖父の家から引っ越すことになった新父、母、妹2人、そして俺。
新父は何をしているのかよくわからない人だった。
学校から帰ると家にいることもあるし、2~3日帰ってこないこともあった。
ある日のこと。
俺は塾に行こうと家を出たのだが、弁当を忘れたことに気づいて戻った。
そして、俺はまた例の現場を目撃してしまうことになる。
それは、新父と母のセッ○スだった。
気持ち悪かった。吐いた。
姉貴と親父のセッ○スがフラッシュバックして気持ち悪いのか。
それとも目の前で新父と母がセッ○スしているのが気持ち悪いのか。
とにかく気持ち悪かった。吐き続けた。
吐いて、吐いて、吐いて、それでも塾には行った。
俺の頭の中は、セッ○スは気持ち悪いもので、
それは女がいる限りついてまわるものだという認識が芽生えていた。
塾に着くと、先生に「志望校決めたか?」と訊かれた。
クラスで決まってないのは俺だけだ、とも言われた。
そのとき俺は思った。
女がいるからセッ○スなんていう行為が生まれるんだ。
女のいない世界に行きたい。男だけの世界なら気持ち悪くないのに。
そして先生にこう言った。
俺「先生、決めた。俺、1日に■■(←東京の男子中学)受けるよ」
かわいそうwww
これはトラウマなるわ
今の>>1セックス出来る?
できなくはないけど、全然好きじゃない。
こうして俺は、男子校へ行く決心をした。
結局俺は一人で祖父の家へ戻り、
そこで受験へ向けての日々を過ごすことになる。
入学した後の話もあるんだけど、今日はここまでにします。
お付き合いいただきありがとうございました。
寝るか~
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