オッサンの俺が家の格が違いすぎる嫁との馴れ初めを語る
長くなってしまうが、付き合ってくれる奴は付き合ってくれ。
誰にも話した事がなくてね。
あれもこれも話したくなった。
慣れてないんで投下ペースが合わなかったらすまない。
あと、途中で震災関連がある。
無理な人は読まないでくれ。
13年も前の話。フェイクは多少入れてある。
当時は嫁が大学生で、俺が社会人一年生(ブラック)。
共通の知り合い(A)が主催した飲み会で初めて会った。
一目惚れじゃなかったが、目が綺麗で一目で頭良いって分かる顔に感心した。
あと、華やかだったね。桜の花みたいな。
会話も機転が利いて面白くて、どんな場所でも自然と主役になる子だろうなと思った。
半月位後にまたAに誘われて、何人かで飯を食った。
嫁もいた。やっぱり華やかで主役だった。
流れで連絡先を交換し、メールや電話をする様になった。
プライベートな事をリアルで聞く内に、最初の印象が変わった。
感受性が強くて、どこか危なっかしい。自己評価が低い。甘えられない子。
人前で華やかなのはその裏返しだった。
演じていたんだろうな。
面倒な子だなって思ったが、危なっかしい部分に逆に惹かれた。若かったな。今ならお断りだw
嫁はAにだけは甘えていた。
Aの存在で俺は嫁に告白できなかった。
付き合ってるんだろうと思ってたから。
結構歳離れてたけどな。
嫁の誕生日、嫁はAの家で友達連中に誕生会を開いてもらっていた。
俺は翌日早かったから不参加のつもりだった。
仕事帰りに「誕生日おめでとう」って電話をしたら、
嫁が「いつも忙しいのに時間使わせてごめんなさい」って泣き出した。
今でも思い出せるね。
あんなに頭が良くて華やかな子が、電話の向こうで子供みたいに泣いてるんだよね。
ごめんなさい、ごめんなさいって。もう意味不明。こっちがいたたまれない。
Aが電話に出て「お前は何を言ったんだ」って怒ってる。
俺はこれでキレてしまった。
お前こそ嫁と付き合っているのに何をしていたんだと。
初めてAにキレたメモリアルデーだ。
Aの家に急いで行ったらもう嫁は泣き止んでいたが、随分ぐったりしていた。
冷静じゃなかった俺は嫁を連れて帰った。
そこにいた誰も止めなかったね。Aとの修羅場は覚悟した。
タクシーの中で初めて手を繋いだ。
キスしたかったけど我慢した。
俺の家で嫁はまた「ごめんなさい」を言い出して、もう俺も腹を括って、何でそこまで自分を卑下するのか聞いてみた。
詳細は嫁のプライバシーなので割愛するが、家庭環境に相当な問題があった。(性的虐待とかでは無い)
可哀想だわ可愛いわ保護欲沸くわ、
でもとにかく可愛いわで俺もう大混乱。
キスしてやる事やってしまった。
可愛かったです。
Aとの事は俺の勘違い。
俺には今でも理解できないが、兄妹の様な感覚らしい。
そういやAは年増好きだった。
理解できないが、勘違いに関しては土下座した。
それから一緒に住むようになって、結構上手くやってた。
俺の嫁可愛いよ嫁攻撃が効いたのか、
「ごめんなさい」は減った。
俺の仕事が一段落したら結婚する事に決めて、嫁の両親に挨拶に行った。
>>11
ありがとう。
もうね、猛反対されたね。
俺も反対される理由をその時初めて知って即座に納得したね。
嫁の実家は旧家でド金持ちだったんだよな。
地方のショボイ自営業が実家の俺なんて奉公人レベル。
早く言えよ嫁w
昭和の漫画みてーだなーと思ったら一気に上手く行かなくなった。
俺の自信がなくなったんだ。
俺、高校の頃から結構頑張ってたつもりだったんだが、
実家の人たちからすればミジンコだよなってな。
嫁も俺の変化に敏感に気付いて、また「ごめんなさい」が多くなった。
俺じゃ無理だと思って別れた。
別れる時も好きで好きで好きで死にそうだった。
何で俺は底辺なんだ、もっと頑張ってりゃ良かったって後悔しまくってた。
高校の頃に戻って毎朝寝坊してる俺に言いたいね。
起きろ勉強しろミジンコ。
自然に任せても良い時はあるよ。
でも辛かったらごめん。
支援ありがとう。
俺は勤務先を変えた。薄給激務だが経歴に箔が付くし、将来も全く変わるコース。
どうにかして失くした自信を取り戻したかったんだよな。
嫁の実家の格でも認めざるを得ない様な、ハイステータスな男になろうと足掻いた。
恋愛とは別の次元の、男のプライドってやつだな。
ひたすら勉強したし、ひたすら仕事した。若かったな。今なら過労死するw
別れてからも引き摺りまくって、メアドと携帯番号は変えなかった。
連絡がない事は分かっていた。俺からもしなかった。
嫁は繊細で難しい女だが、一度決めるとそれを貫く意志力と覚悟が常人より強い。
劣等感を意志で封じていたのだと思う。
だからこその華やかさと危うさだったんだろうな。
別れてから思い知った俺は馬鹿。
人生で二番目の努力だったよ
先月相手のご両親に挨拶行ってきた
緊張して記憶が曖昧
無事に終わったが
しばらくしてAや共通の友達から、嫁が何とか元気になったと聞いてほっとした。
別れようって言ったのは俺なのに、身勝手だが心配だったんだ。
嫁は俺に相当依存していたから。
どうでもいいがAはこの頃、20歳上のお姉様と付き合っていた。
理解できなかった。
支援等ありがとう
ちょっと長くなるのでレス挟みつつやらせてもらうよ
>>27
俺も気を抜くとそっちに傾きまくってたwww
次に嫁と会ったのは半年後、Aの誕生日の飲み会。
共通の知り合いがいるとままある光景だよな。
嫁が来るのは知っていたし、空気重視で声をかけたら、嫁も同じ事を考えていたらしい。
ぎこちないが会話は出来た。
だが酒の力もあって、すぐ「友達」っぽくなった。
で、嫁の右の薬指に指輪発見。高そうなやつ。
新しい男ができたのかと思ったら、何かがスコンと抜けた感じがした。
その日は全く酔わなかった。
家に帰ったら嫁からメールが来た。
「元気そうで安心した」って内容だった。
彼氏に見られたらどうするんだ。
飲み会に参加していた共通の友達含めて一斉送信で、当たり障りの無い返信をした。
その後すぐ、俺も新しい彼女を作った。
嫁と別れた直後から俺に積極的だった子。
女としては好きじゃなかったが、人間としては好きだったし、徐々に女として好きになりゃいいやと思っていた。
結果としては好きになった。
けど、嫁の時の様に夢中になれなかった。
結婚を急ぎたがる彼女に辟易して、結局は半年ももたなかった。
この後も女には不自由しなかった。
俺がイケメンだから仕方ない、と言いたいが、
そうではなく、俺が出世街道に飛び乗ったからだ。
身バレし易い職業なのでkwskは勘弁w
>>1の落ち着いた語りがこの時間にちょうどいい
きたいしてる
結論として、どの女も駄目だったな。
結婚を匂わされると辟易して別れ話になる。
とっかえひっかえに近い生活になり、Aに説教される事しばしばだった。
諸事情で俺はAに頭が上がらないので、反論できず、正直ウザかった・。
どうでもいいがAはこの頃、15歳年上のお姉様と付き合っていた。
やっと若い女性に興味が出たそうだ。理解できなかった。
>>37
トン
飲み会の少し後から、嫁からたまにメールが来るようになった。
いかにも友達メールだった。
やめときゃいいのに、俺は律儀に返信した。
仕事で海外に行く時も前以て連絡した。
俺の返信が無いのを気にしたら可哀想だと思って。
嫁の彼氏に見られたら、って遠慮は無くなっていた。
頭の良い女なんだ、不味かったらメールなんかしないって自分に言い訳していた。
俺の女関係は相変わらずだったので、
携帯を覗き見られては嫁とのメールがバレて喧嘩になったり何だり。
嫁が原因で別れる事がほとんどだった。
嫁は俺ほどではなかったが、それなりに男が変わっていた。
モテるし依存型だからね。
男には困らなかっただろう。
何回目からはお互いに報告する様になっていたな。
二人で出かける事も増えた。
買い物して飯食って酒飲んで。
嫁は彼氏の愚痴を俺に言い、俺は女関係の愚痴を嫁に言っていた。
海外から帰って来て一番最初に連絡するのは嫁になった。
嫁はこの頃もまだ、酔うと「私なんか」「ごめんなさい」を言う。
俺は敢えて笑い飛ばしていた。
毎週何かしら時間を合わせて会っていた。
Aが俺を飯に誘った時に嫁が丁度一緒で、二人でAとの待ち合わせ場所に行った。
過去にない勢いで驚かれて、「理解できない」と言われた。
よりによってお前が言うかと。
支援
金があってもなくてもいろいろ苦労するなー
あって苦労したいわw
肉体的な接触は一切なかった。
俺も嫁も異常に気を付けていたんだよな。
偶然指が触れるだけで、お互い慌てて離れていた。
不自然なのは分かってたし、お互いの相手に罪悪感があったのは当然だったが、
もうね、駄目なんだよな。
とにかく会いたいんだよ。顔が見たい。
>>43
ないよりはあった方がいいね。
苦労の大部分は金で何とかできるしなw
一緒に買い物して飯食って酒飲んで、
タクシーに乗ればいいのに、わざと駅まで並んで歩く。しかも牛歩。
でも絶対触らない。
別れてから6年、歪んでたな。
嫁とそんな関係のまま、6年の間に俺は出世していた。
底辺がいつの間にか出世頭ですw俺頑張りましたww
嫁は自分の才能を活かせる仕事を見つけて楽しそうだった。
俺の女関係は寂しい物になっていた。
家に女を入れるのが面倒になっていたんだ。
嫁は付き合って2年の男がいた。
俺や嫁の職業なら、とっくに結婚していなきゃいけない歳だった。
特に俺は妻帯か否かで見る目が変わる業界だ。
上司から早く結婚しろと頻繁に言われる日々。
どうでもいいがAはこの頃、18歳年上の未亡人と付き合っていた。
大人になっていた俺は理解に努めたが、無駄な努力だった。
2月、嫁が一緒に飲んでる時に
「結婚するかも」と言った。
あっそう、って思った。
お高いホテルのレストランで酒も料理も美味いはずなんだがね。
全く味がしなかったね。
シェフ変わったのかしらぁんって思っておいた。
その夜は朝まで一緒にいた。
指一本触れなかったがな。
コンビニでホットのおーいお茶買って、公園でぶるぶる震えながら、
どうでも良い話ばかりしていた。
いい歳して楽しかった。
楽しい振りをしなきゃいけないと思ってたんだな。
「あっそう」以外の事を考えたくなかったんだよ。
始発で帰った。タクシーに乗ればいいのにわざと二人で電車に乗った。
俺は風邪を引いて上司に呆れられた。
嫁は引かなかった。解せぬ。
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