俺が鬱で死のうとして会社辞めた話

二年ぐらい前の出来事だが書いてく

俺は高校卒業と同時にその会社に入った

そのとき
あぁこれから社会人となり社会の一人としてだるいけどがんばっていこうとか思ってた

入社してしばらくは試用期間ということで
会社の歴史、形態等を会社の人が入れ替わりで教えてくれた

んで
座学が何週間か過ぎた後
実際の俺達が所属するであろう現場を何ヶ所か見に行った

どの部署も力仕事や書類作成してたりと
せわしかったが
どこの部署も人が面白味のある人がいて
人間関係に不安があった俺はここの会社選んで良かったなとか思った

工業高校？

ふむ

ほう

現場見に行った後

しばらくは
一週間ごとに新人は部署を転々とし
そこの部署の仕事を見たり少し手伝ったりして一日一日を過ごしていた

そして
一ヶ月が過ぎ
俺ら新人は本社に戻りそれぞれの配置を
言われた

新人は俺含め5人(A.B.C.D)で

俺とAがメンテ部門
他が工事部門になった

翌日から
それぞれの部署に行き
新人らしい仕事を各々していった

俺が入ったメンテ部門は各班あり
俺とAはしばらく同じ班だった

そこの班では若い人ばかりで空き時間に
雑談とかしてた
仕事もまだ現場にいけれないとかなんとかで班の人が現場にいってる間
俺とAは
座学や壊れた機械バラして遊んでた
というか班長が指示してくれた
その期間が終わり現場にも連れてってもらい一緒に仕事をしてた
力はいるけど楽しかった

んで
何ヶ月後
俺とAはそこの班を離れそれぞれ違う班で本格的に仕事を始めた

何かの製造業？

で？

新しい班になり環境が変わるのを
良しとしない俺は上手くできるかな？
とか思ってたが
ただの思いすごしだった

みんな面白く毎日が充実してた
俺が車買いたいな～とか言うと
班の人が車のパンフくれたり 車屋に知り合いがいるとかで安く売ってくれたり、
女の子と接点ないんですよ～とか言うと
アドレスくれたりなんちゃって合コン開いてくれたりと至れり尽くせりだった

仕事は大変だったが残業も忙しい時期以外はなく
なにより人が良かったので充実してた

人と話すのが苦手な俺が
仕事終わりにロッカールームで先輩や
他の同期とも雑談したりと自分が変わってきてるな～とか思ってた





そして一年後……


そんな日々が一瞬で終わる日を迎える事になる

ある日
仕事終わりに課長に呼ばれ
「メンテ部門の監督係やってみない？」とのこと

そこの係はいわゆる監督とか施工管理とか
のとこで少人数だ
噂によると仕事を受けて業者に頼むだけで
仕事がすみ力仕事なんてなく天国のような
場所とかなんとか

そんな都合のいい仕事あるわけないと思いつつ
これを先輩に相談すると
「やったじゃん 俺あそこ行きたいんよなー」
「お前がんばってたもんな、寂しくなるががんばってこいよ。 まぁ昼休み喋りにこいよ」とかとかで
なんか嬉しくて
次の日課長に昨日の話お願いしますみたいなことを伝えた



このときの自分を全力で止めたい
確かに噂どうりの係だったが
そこには行くなと……

それから
一ヶ月かしていよいよ移動の日

お世話になった人に挨拶していき
関わった人にサッカーでゴール入れた時みたいな感じをされつつ
班の人に車で監督係の事務所に連れてってもらった

初めての環境、初めての人、初めての仕事
去年まではビクビクしてたが今は違う
色んなだるい事もやってきたしそこそこ
処世術も得てきた
大丈夫うまくいく、頑張ろうと車内で
深呼吸



班の人に御礼を伝え
俺は事務所のドアを開けた

気分が悪くなった


殺伐としていてた
最初の印象


5、6人がパソコンに向かってカタカタしてる音しかそこにはない

気づいてないのかなって最初は思った
俺は挨拶した デカイ声で

すると何人かがこっちを向いて会釈してくれたがすぐにパソコンと向かいあっていた
その後そこの係長がきて控え室に通してくれた

係長の第一声が
「ここ残業代ないから……」だった
俺は？ってなって戸惑ったが淡々と話す係長に耳を傾けていたが
「向こうのほうがいいよ」 「なんできたの？」「ごめんね…」とうのマイナス発言満載で驚いた

係長の話が終わり
後からきた教育係の人を紹介された

係長はこの人に着いて仕事覚えてねというと自分のデスクに戻ってった


教育係の人は非常に明るくて目立ってた
でもこの職場の雰囲気にこのテンションは浮いていた

教育係のひとは「俺先生～これから仕事バリバリやってこうね」とかいいつつ
見積のファイルをもらうと
そそくさと現場に向かった

俺ぽつーんで
係長に相談すると
教育係の人に任せたからの連チャンで
その日は資料見て終わった

トイレで吐いた

次の日

朝デスクに仕事の資料が置かれてるの気付いて目を通すも初めての電気工事の仕事で
フェッてなる、
教育係探すもいないので
係長に仕事の相談すると、聞けば

監督係は機械のメンテ専門なんだけど
教育係の人は唯一電気工事担当
俺はとりあえず電気工事覚えてもらって
その後機械のメンテ覚えてってことらしく
それはそれで納得した

んで、教育係に仕事の流れとか色々聞こうとするが昼休みになっても事務所に帰って来ず はたまた就業時間になっても
帰って来なくてイライラしてた

もちろん電話かけたり係長から連絡してもらったりしたが音沙汰なくて
21時ぐらいに帰ってきた
一緒にいた係長に感謝したわ

見てるぞ

係長が注意するも
「現場が忙しくてしょうがないでしょ？」ってヘラヘラしながら言って終わった

俺はわからないとこを聞いたが
「もう遅いし書類書かないといけないから
また明日ね」とかいうと自分の作業を始めた

んで
せっかく待ったのに係長に連れられて一緒に帰った

次の日
いっそのこと教育係に着いて行こうとして
始発に乗って事務所に向かった

そしたらもう教育係の人がデスクに座って
工事の準備とか書類書いていて驚いた

俺が着いて行くとか言うと渋々了解得て
着いてった

俺はぶっちゃけ
この人は教育したくないからどっかでサボったりしてるんだろな～って思ってたからというのもあって着いてった


しかし
そんな事はなかった

着いて行き分かったのは

午前午後は
現場で指示、会議、顧客のとこ行って仕事の内容を聞く、業者との仕事の打ち合わせ
品物の注文とかで時間を全部使い夜ぐらいにそれが落ちつく
その後
事務所で見積、書類等で24時過ぎることがわかった

俺的に教育係の電話が凄かった
どんだけなるん？っておもたわ


マジで忙しい人で教える時間ないじゃんってなった

もう教育係の人に期待しないで
自分で仕事覚えようって思った


それからというもの
自力で仕事を覚えた
電気の事をよく知らないから電験3種買って勉強
監督しつつ業者の人に頼んで一緒に作業したり
家に帰ってまた電気の勉強したりが


ずっと続いた

最初の頃は
若い奴が監督やってるとかで業者に舐められる？されたり
顧客とは若い奴が監督してるから？コイツ
何もん的扱い受けたりしたが
淡々とこなす内に仲良くなったと思う

しばらくすると
知らないとこから電話があり俺に直接仕事を依頼してくれる顧客が増えてきた
顧客どうしで噂になってたらしく新しい顧客も増え仕事も増えてった
初めて直接仕事を依頼してきた時は
非常に嬉しかった



だが
だんだんと教育係のような生活になって行った……

ただ
ふと思ってしまった
このままで良いのかと……


朝から仕事をして昼休みも休まず
終電近くに帰る
そんな毎日
親にはいつも遅く帰るから心配させないために友達と遊んでたとかメールして
冷えたご飯を食べる
そんな毎日
土日は会社規定では休みだが
顧客から電話があれば向かわないといけない
電話に怯えるそんな毎日


友人と飲みに行くも
会社の話を始め愚痴を聞いて
自分と比べると大した事でもないくせに
つれぇーわーとか言い
大変だねーって親身になって聞いたりしてて…

この頃から
性格がおかしくなってたと思う
人を見下すみたいな感じ
人に期待しない感じ
信じる物は自分だけそれ以外は客だと…


客はいいや
ニコニコしながら機嫌とればいいし
とか思ってたきがする

監督始めて一年たったある日



その日は綺麗に仕事が一切なくて
思いきって部長に相談した


前の係に戻して下さいって





だが、ダメだった
理由は
俺があそこを抜けると仕事が回らなくなる
教育係の負担が増える
本社の方で俺の噂は聞くからもう少し頑張ってみないか
とのこと


ぶっちゃけ
なんかその言葉で救われたんよね、自分のしてる事は意味があるんだって
泣いたわ
もうちょい頑張ろうかなって


その夜
部長と飲みに行ったんだが…
酔った勢いで残業代や休日出勤のお金が
あの部署でませんっていったら


それが問題になった

翌日
教育係が珍しく怒鳴ってきて
「何で残業代出ないとか言ったん？」
とか言ってきて
少なくとも俺は正しい事を伝えたのに
怒鳴られて意味がわからなかったので
気が済むまで怒られていた



結局この件はなぁなぁになり残業代は出なかった

それからはずっと
仕事したくないな～って思ってきた

信号待ってるときに車がぶつかってこないかな
電車に乗ってるときに脱線しないかな
車乗ってるとき急ハンドルしようかな



とか思いながら日々を過ごしてた

そんなある朝


電車乗って会社行くとき
ふと
死のうって思って電車の終点まで
乗って死に場所探してた

2日彷徨って落ち着いてきて
直接夜に会社に戻ったら誰もいなかった…

んで

そのまま辞めた感じ

辞めた理由も覚えてないし
そこらへんはモヤモヤしてる

ただ最後の日
教育係の人が
「まだ会社いたいんじゃない？」とかへラヘラしながら話かけてきたのが
今でもふと思い出す




以上です
つまらない話ですが
ほぼ実話です


愚痴れて良かったです

死ななくてよかったよ
まぁしばらくゆっくりしてこれからのことはそれから考えようぜ

二年前入社で辞めたのは最近？
とりあえずおつかれさん、死ななくて良かったよ。まだ若いし、これから楽しい事たくさんあるって。

彷徨ってた間どんなだったか気になるな
鬱っぽかったみたいだしよく覚えてない感じ？

まあ、なにはともあれ落ち着いてきたら次の仕事探してこいよ

お疲れさん。
電気関係は希少だから、もう少しゆるく仕事できそうなとこ探して
ちゃんと技術身につけたら？
資格もばっちり取れたら財閥系のメンテなんかも入れるだろうし。
俺はもと建築やで、鬱寸前だったからなんとなく気持ちはわかるよ。
でもちゃんと資格取って、今他業界で働いてる。
資格の力はなかなか強いぞ。