悪徳企業を辞めた話

取り敢えず書いてくか

就活がうまく行かなくてとにかく何か仕事しなきゃと焦ってた

普通の求人誌をパラパラめくってた時に見つけたのが、
時給1000～1800円のコールセンターでの仕事

コールセンターでの仕事経験はあったから取り敢えず受けてみた

仕事内容は最近増えてる貴金属やブランドバッグの買取営業

使わなくなったアクセサリーやバッグなどのリサイクルと銘打ってたので、
電話する時にはそこまで不審には思ってなかった

と言うか業界の事をちゃんと調べなかった自分も悪かったけど

とにかく時給の高さが魅力的だった

アルバイトから社員登用制度もあるって事で
バイトで頑張ってから正社員になろうって張り切ってた

面接ではただひたすらに業務内容の説明だけ
志望動機なんかは全く聞かれなかった

こういう内容の電話をしてもらって、
これくらいの成績で時給はこれくらいになって、
月にこれくらい稼いだら報奨金が出て、
みたいな説明を延々と

あなたの頑張り次第でこれだけ稼げますよ、と何度も言われた覚えがある

しばらく就活が難航しててとにかく稼がなきゃって思ってたから
とにかく熱心に話を聞いて相槌を打ってた

誰も見てないかな？
まあいいや

で、面接で一通り説明を受けてから、
あなたの笑顔はとてもいいし話し方もうまい（相槌しか打ってなかったけど）
もうここで採用を決めようと思いますと言われた

とても驚いたけど、ありがとうございます！と返事をした

面接の電話をした翌日に面接だったんだけど、
その面接の２日後から来て欲しいと言われた

早くね！？って思ったけど取り敢えずは承諾し、２日後にはそこで働き始めた

地方とは言え一応四大卒だけど仕事がなかなか上手く行かず
長続きしない仕事を転々としてて親に申し訳なかったから
今度こそは長く勤めて親を安心させようって躍起になってた

経験上、あっさり入社できる所は人の出入りが激しいって解ってたつもりだったけど
今までの自分は甘えてただけなんだと言い聞かせてここで長く頑張ろうって思った

あまりに同じような展開だったら書くのやめるわ

初日は研修が１時間だけあって、
後はもう自分で電話しろって事だった

オペレーター経験（受電だったが）はあるからある程度話せたけど
営業の電話はやっぱり切られる事がほとんどだった

着てない洋服とか使わなくなったバッグを買取りますよって話から初めて、
アクセサリーなんかも買取りしてまして～と繋げて
アポイントが取れたら外回りの営業が訪問するって流れなんだけど

まずはその買取り価格が酷かった

実際は5万円くらいの価値がある貴金属を
うまくこじつけて1000円とかで買い取って来る

残りの49000円が営業成績って形になるんだ

今はこういう貴金属買取り業者が増えてるらしいから
どの地域も警戒してる人は多かったが

人の良さそうなおばあちゃんなんかは
昔使ってたネックレスとかよく出してくれてた

その売上が高くつけばつくほど社内では英雄扱いされてたけど
成績がつく反面で罪悪感がすごかった

こっちから何か売り付けてる訳ではないんだし…
って自分に言い聞かせてとにかく成績をつけようと必死だった
アポイントが取れたら嬉しかったし、取れない日はもっと頑張ろうって気合い入れてた

でも、罪悪感は日々蓄積されていくのがわかった

そうか、やっぱり同じような展開か(´・ω・｀)

まぁ、事業内容だけじゃなくて給料の事でも問題はあったんだ

事業内容は先人の人とほぼ同じみたいだからある程度は割愛するけど

しばらく働いて何回目かの給料日の２日前に問題が起こった

明後日の給料日なんだけど、延期になったから。と突然言われた

こっちも生活があるし突然の事でとにかく驚いた

あまりに突然だったから、希望者には給料の半分だけ明後日に前借りできるけど、との事

前借りって表現に引っ掛かったが取り敢えず希望しておいた

そして給料日当日はたまたま休みだったんだが、
支払いなどを済ませるために給料（半分の前借り）を下ろしにATMに行った

…ら、振込みはなかった

困惑しながら会社に電話すると、
前借り分は手渡しですよ～と言われた

そんなん聞いてなかったんですけど…

と言うも、いや言ったしの一点張り
水掛け論になるから仕方なく翌日に手渡しsitemorau事にした

誤字スマソ

で、翌日になって給料の半分を貰いに行ったら、
きっちりとした借用書を書かされた

内容は「給料の半分を前借りしますが（延期後の）給料日に相殺して返済します」というもの

そっちがいきなり延ばしたくせに…と思ったが取り敢えず捺印

その数日後に、ちょっと印鑑持ってこっち来てと言われた

この書類に印鑑押してと言われて内容を見てみたら、
「給料日の変更について説明を受け、その内容に承諾しました」というもの

予め調べてたんだけど、こういうのって先に
従業員の了承を得てから変更しなきゃいけないはずなのに
ろくに説明も受けてないのに後から署名させる辺りで不信感が高まった

給料日の変更は経営難が原因なのがほとんどと聞いてたし

経営難だったのはあながち間違ってもいなかったようで
外回りの営業担当の話を社員から聞いた

訪問先のおじいちゃんに脅し紛いの言葉を投げ掛けたり
時には持っていた傘で何度も小突いてアクセサリーを持って個させたとか

又聞きだから真意は解らない
でも何度も何度も部屋を探させてるのは確かだったから本当に嫌になった

他にも耐えられなかった事は色々あったけど
（営業成績に対する嫌味や小言とか、下品な下ネタでスタッフと盛り上がる上司とか）

とにかくここでは続けられないと思って退職の相談をした
雇用契約書を読んで、ちゃんと１ヶ月前に申し出た

そしたら、「ならもう明日から来なくていいですよ」って

ん？と思って聞き直したら、
もう利益を見込めない従業員に時給を払うほどの余裕はないとの事

しばらく押し問答した後に（せめてその月までは残ります、いやいいです、と）
そこを辞める事になった

そんなこんなで辞めて来たんだが、
辞めてしばらく経って給料日に最後の月の給料が振込みされてなかった

会社に電話したら、退職した方の分は手渡しですよ、と

そんなん聞いてなかったしこっちから連絡しなかったらそのままパクる気だったんだろうか…と思いながらまた職場に行って給料を貰ってきたのが最近の話

営業の電話をしてて思ったが
お客さんには本当に迷惑がられる毎日で

「いりません！」
「二度とかけてくんな！」
「あなたみたいな人間を産んだ親が見てみたい！」

などと罵られる事が何度も何度もあって
自分はこの世で誰にも必要とされてない存在なんだと思い込む事が多かった

どんな形でも人に感謝される仕事がどれだけ立派か
ありがとう、って言われるありがたみをより痛感できた

と、まあこんな感じだったんだが二番煎じだったみたいで申し訳。

やっぱりこの業界はどこもそんな感じだったんだなー

実は今年で２回くらい職場を変えてて（派遣とか含めて）
せっかく親に大学出してもらったのにこんなクズになったんだろうって今でも思う

その悪徳企業の従業員はかなりDQNが多くて、
金髪やタトゥーの子、中卒の子達も多かった
中卒でも立派な人は立派だから中卒が悪いとは全く思わないけど、
二股や三股してるのを武勇伝みたいに語ってゲラゲラ笑ってる子達には
やっぱりどうしてもついてなかった

見ててくれた人、ありがとう

そして、もしおじいちゃんやおばあちゃんと住んでる人がいたら大事にしてあげて下さい

例えもう使わなくなった物とは言え、
その価値に見合わない買取りをしてくる人には売らない方がいい
本当に必要としてる人にあげた方がよっぽどいい